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テーマ:歴史なんでも(784)
カテゴリ:歴史散歩
中鴨社とも呼ばれる葛木御歳神社。
正式には葛木坐御歳神社(かつらぎにいますみとしじんじゃ)。 拝殿です。 その後ろに本殿があります。 その本殿の背後に御歳山があります。 御歳神社のご祭神は御歳神で、相殿(あいどの)として大年神と高照姫が祀られています。 御歳神はオオトシとカグヨヒメの間に生まれた神で、オオヤグヤマトオミの実兄です。 ですから、相殿に父神オオトシが祀られているのはわかりますよね。 ではなぜ、高照姫が一緒に祀られているの? と思うはずです。 高照姫はオオナムヂとタキツヒメの間に生まれた娘ですが、誰とも結婚したとは書かれていません。 ここがポイントです。 じつはオオトシと結婚してカグヨヒメと呼ばれた可能性があるんですね。 つまりオオトシと高照姫は、御歳神のご両親神ではないかということが推察されるわけです。 そう考えると、なぜ御歳神と一緒にオオトシと高照姫が相伝となっているかが理解できます。 そもそも結婚もしていないし、子供もいないことになっている高照姫の正式名称が「高照光姫大神」と「大神」と付いている理由が全くわからないんですね。 ところが、高照姫が天道日女であり、カグヨヒメであり、カヨナルミの別名であるならば、大神であっても不思議はありません。 なぜなら天香山(アメノカグヤマ)の母親ですから、孝昭天皇妃を出した尾張連の祖神ということになる「大神」です。 そのように思いをめぐらすことができるヒントを、神社は教えてくれるわけです。 (続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.04.07 12:39:31
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