南足柄市、日影公民館の阿弥陀仏立像
2022/05/22/日曜日/晴画像がちょっと分かり辛いのは、ケースのガラスが反射しているためか。あー、ここまで来たのだからお願いしてガラス扉を開けて貰えばよかった!小田原城内高校の先生が執筆された神奈川古社縁起の本を読んで、小田原から箱根に向かう道すがら訪ねてみたのだった。迷いながら移動している中で、たまたま農作業中の方に公民館の場所を尋ねると日曜日は閉館、もしくはほとんど閉まっているらしいことを教えて頂く。みなさまのの好意のリレーで、結局拝観させて頂き心から感謝申しげます。像は平安時代末期、当地の仏師により製作されたものという。平安時代のおっとりしたお顔が好もし。8畳ほどの畳のお部屋のほぼ中央におられて右に脇仏が座すこの部屋では地元の方の念仏講が定期的に持たれているとか。そのためか、後世塗装の剥がれが多少お顔を汚しているけれどもそれすらしっかり馴染む、柔和さがある。いかにも衆生と共におられるような。阿弥陀様というよりはもっと現世的な、おらが仏さま。この地は京と相武州を結ぶ街道で神奈川では最も速く開けたため、県下平安時代末期の仏像の多くがこの辺りにあるそうだ。それらの仏像と併せて、この阿弥陀仏さまは来年11月に馬車道側の県立歴史博物館の展覧会で再会できるかもしれない。だとしたらガラス越しでないお姿を見る機会がある!