|
カテゴリ:経営
連日、ニュースで騒がれている中古車販売大手「ビッグモーター」の自動車保険の不正請求問題ですが、次から次へと問題が報道されています。
そもそも修理を預かった車を故意に傷つけ、損保会社に修理代を水増し請求していたという問題、店舗前の街路樹に除草剤が撒かれていたという問題など、企業存続には致命的過ぎるくらいの問題が噴出しています。 今日、経営の命綱とも言える損害保険ジャパンや三井住友海上火災保険、さらには東京海上日動火災保険もビッグモーター社との保険代理店契約を解除することを検討しているという報道がありました。 このような起こってしまった問題の要因として、ビッグモーターの企業風土に向けられています。 徹底した拡大路線を敷いてきたビッグモーター、店舗は北海道から沖縄まで約300店に上り、信用調査会社によると、昨年9月期の売上高は5200億円で、2017年9月期の1738億円から5年間で3倍になっていた。 その拡大路線を支えていたのが厳しいノルマであり、社会性に欠ける自社の拡大のみを目的としているとすれば、今回の事態は自業自得と言わざるをえません。 元社長の会見を見た時に、耳を疑うようなフレーズが飛び込んで来ました。 「6月26日の特別調査委員会の調査報告書を受けて耳を疑った。ゴルフボールを靴下に入れて振り回して損傷範囲を広げて水増し請求する。これは許せません!ゴルフを愛する人に対する冒とくです!!」 さらに、「事実関係を確認した上で、刑事告訴を含む厳正な対処をする」と続けました。 この会見が謝罪会見であること、その行為を行なったのが自社の社員であり、自分はその代表であることを全く理解していないとんでもない発言でした。 この発言にこの会社の問題の本質があると感じたのは私だけではないでしょう。 私の人間観、つまり人がどう生きるべきかの基本となっているのが、「全ての因は我に在り」です。 特に経営者は、会社で起こること全ての原因は経営者である自分に在る、ということを肝に銘じるべき存在なのです。 この思いが会社の良心となって、社内風土に繋がっていくのです。 良心を忘れた経営に永続的な発展はない!というのが、経営の原理原則だと思います。 同じ経営者として、ビッグモーターの兼重元社長の発言に悲しい思いになりました。 人の振り見て我が振り直せという言葉しか、浮かばないくらいでした。 社会性の大切さを経営の最重要に置き、最優先すべきだということを肝に銘じて、経営していきます! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023年07月29日 19時47分11秒
コメント(0) | コメントを書く
[経営] カテゴリの最新記事
|