自分で記帳処理
税理士事務所を開設してから2年が経ちました。開業当初は記帳代行も行っていたのですが、1年ほど前から、基本的に新規のお客様については、当事務所の会計ソフトと連動している市販(又は無料)の会計ソフトを事務所側の仕切価格(仕入値)にてお渡しして、お客様ご自身での入力をお願いしております。お客様の方で、会計処理や税務処理で分からない部分があった場合には、毎月の巡回の際に、できるだけ平易な表現で、処理の方法を理解していただくように心がけております。あとは必要に応じて月次レポートを作成し、会社の財務内容と決算日までに行い得る節税策をお知らせしております。これって何か事務所の宣伝みたいですね。(笑)一応広告宣伝ではありません。(笑)やはり会計事務所にとっても原始証憑(領収書、請求書など取引事実を裏付ける資料)を丸投げされて、会計帳簿や決算書を作ってくれと言われても、取引事実を見落とすリスクが非常に大きくなりますので、正直怖いところがあります。税理士の仕事は、基本的に確定した取引事実を前提に合法的に租税負担を軽減するための方策を検討したり、資金繰り等の企業財務の相談に応じたりすることです。従って前提条件としての取引事実の確定が出来ていないと、その後の節税策や企業財務の検討も砂上の楼閣のようなものになってしまうのではないかとも考えています。それで、私としては、お客様に簿記会計や税務の知識を身につけてもらうことが、お客様の租税負担の最小化・企業財務の合理化につながるんじゃないかと考えて、基本的に「ご自身で処理していただく」形をとることにしました。あとは簿記会計の日常的な業務はそれほど「難しくない」ことを如何にして理解していただくかがポイントになるんじゃないかな~と考えております。(笑)お客様の自計化は、1年がかりの仕事になりますので、「ゆっくり・あせらず・着実に」をモットーに頑張っていきたいと考えております。