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一期一会(ぼくの読書日記)

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2010年12月20日
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彼女たちは、醜く哀しい。殺人、詐欺、謎の失踪。
ツーショットダイヤルで命を落としたエリート医師の妻、我が子の局部を切断した母親、親友をバラバラにした内気な看護師。
殺した女、殺された女。際限ない欲望、ついに訪れた破滅。
彼女たちは焼けるような焦りに憑かれて「本当の私」を追い求め、狂い、堕ちた。
女性が主役を演じた「女の事件」の闇に迫る中村うさぎさんのドキュメントです。
女の自意識は、それ自体が病である。これは、あなたの物語かもしれませんよ。

容貌も、生い立ちも、境遇も、性格も、それぞれが違う13人の女たちの心境を突いた内容ですので、事件の内容そのものより、その事件を起こした主人公である「女」の物語です。

ようやくみつけた王子様を親友に奪われてしまった女や、少女期の性的虐待によって「呪われた私」を背負わされた女など、殺された女、殺した女、世間を騒がせた女たちが起こした事件を振り返って見てみると、彼女達の弱さや愚かさは一体何が起因しているのだろう・・・と考えてしまいます。

もっともっと生きがたい現実をきちんと受け入れて、敢然と生きている人達だっているというのに。

著者は事件の詳細をつかみ、現場を丹念に歩いています。
しかし、冒頭で著者自身が言う通り、その事件に関わった女と自分を重ね合わせることにより、著者の強い思い込みや過剰な深読みが大量に混じり、冷静で客観的な事件のドキュメントになっていないというのも事実ですね。

当事者の想いと著者の妄想がごっちゃになって描かれているため、どちらの気持ちを描いているのかわからなくなる時もあるのがちょっと残念かな。

オススメ度:★★★☆☆(普通かな)ぺろり


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最終更新日  2010年12月20日 08時12分43秒
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