カテゴリ:ほしそらのつぶやき
2007年にカナダに行った時、 90歳になるヘレンの湖のそばのコテージに遊びに行った。 ヘレンは一人でコテージに住んでいて、赤い帽子のコーラスグループで ボランティアもやっていた。過去記事は こちら 帽子が大好きなので、怖ろしい数の帽子があり、色々な帽子をかぶって大騒ぎをして遊んだ。 ヘレンがオルガンを弾いて、歌も歌って遊んだ。 そのヘレンが1月8日に亡くなった。 その直ぐ後に、伯母が1月10日に亡くなった。 二人とも97歳。
二人とも、晩年は一人で暮らしていて、最後の数年は老人ホームにいて、 暮らし方のスタイルは似ていたが、 幸せ度は大きく違うように私には感じられた。
日本は亡くなったら、お通夜、告別式とすぐに進みますよね。 ところが、カナダは随分後になってから告別式をすると言うので驚いた。 ヘレンのお葬式は1月17日と18日だった。 その間に、家族はたくさんの人に招待状を送り(Funeral専門の会社から)、 ヘレンを知っている人たちに 見送りに来てもらうそうで、その準備で家族は非常に忙しいそうだ。
その招待状(と呼ぶのかどうかわからないけど)には、 ヘレンの生い立ちや、ヘレンについて(教会での活動、コーラスグループ、赤い帽子の会、新聞に書いたコラム、パン作りやピアノを楽しんだこと、家族の名前、孫が12人、ひ孫は14人)書かれてあり、ヘレンを偲ぶ暖かい周りの人たちの気持が伝わってくる。 その招待状の最後には、 寄付をしてくれるのなら、その寄付はカナダガン協会へ行きます。と結ばれていて、 オンラインで寄付ができるようになっていた。
日本でもお葬式に行ったら、封筒に入った手紙をもらうが それは、決まりきった葬儀屋さんのことばで書かれていて 故人を偲ぶ暖かい言葉は見当たらなかった記憶がある。
亡くなった後でも、幸せ度が随分違うような気がする。
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