魔界転生(2003)
あっき〜2002さんの楽天エンタメナビでの映画「魔界転生」の作品評価は3点(5点満点)です!映画「魔界転生」■出演者窪塚洋介/麻生久美子/杉本哲太/黒谷友香/吹石一恵作品レビュー「超えられない壁は遠かった」を楽天エンタメナビで見るあらすじ1638年、島原の乱。3万7千の農民に対し、天草四郎の妖術を恐れる徳川幕府は、12万の軍勢を送り込み、切支丹の一揆勢を全滅に追い込む。十余年後、徳川3代目将軍・家光の治世、紀州藩主・徳川頼宣は平穏を保ったこの世に野心と不満を抱え、次期将軍の座を虎視眈々と狙っていた。そんなある日、頼宣の前に死んだはずの四郎が姿を現わす。四郎は頼宣の野望実現を約束すると、秘術“魔界転生”を披露し、女の身体から柳生流の豪傑・荒木又右衛門を復活させるのだった。その頃、紀州藩の不穏な動きを察した柳生十兵衛も行動を始めていた…名作のリメイクでしたが、気合の入った前半と、詰め込み消化の後半の温度差を感じてしまいました。天草四郎に関しては前作より前に出てきた感じがあってビジュアル化に成功してはいますが、主人公、柳生十兵衛というのは千葉真一そのものなので超える事が難しかったと思います。大柄であれば実際には強いのかもしれませんが、見ている人はもっと動きを要求するわけで、その辺で、もう少し小さくて良く動くアクション俳優というのが求められてるのかもしれません。小説版では「エロイムエッサイム 我は求め訴えたり (Eloim, Essaim, frugativi et appelavi )」こう、天草四郎はハッキリ言っていて、キリスト弾圧されて、悪魔に魂売ってやったぜ~というのが、彼の意思表示なのですが細川忠興に見捨てられ、火の海に取り残された細川ガラシャ柳生但馬守宗矩・柳生十兵衛光厳親子と戦えなかった宮本武蔵女性への煩悩を捨てられず、自殺した宝蔵院胤瞬甲賀衆に伊賀の隠れ里を襲われ、殺された伊賀の霧丸↑いわゆる、四天王的な人達はこういう構成千葉真一の出演した1981年版はこうでしたが、2003年版は・・島原の乱で死んだ天草四郎時貞が従者のクララお品を従え、堕天使のごとく復活した。10年ほど後、3代将軍徳川家光の時代、徳川幕府滅亡を志す四郎は鷹狩りに来ていた野心家の徳川頼宣を挑発する。彼に秘術を使って蘇らせた配下の現世に無念を抱く魔界衆荒木又右衛門、宮本武蔵、宝蔵院胤瞬を差し向ける。又右衛門の襲撃を期に柳生十兵衛を始めとするお雛、伊達小三郎の柳生衆は秘術の生贄に誘拐されたおひろを追って戦いに参加する。戦いで魔界衆を破られた四郎はさらにクララお品の身体を使って徳川家康までも転生させる。魔界転生っぽいんだけど・・クララお品ってのが、天草の忠臣でボディーガードしてて、いきなり冒頭で切り殺されるんだけど、その時には既に、天草は悪魔に魂売ってたっぽくて、細川家の家臣が互いに殺しあって死ぬシーンからスタートまぁ、原作のイメージを壊さないようにアレンジというのが、随所に見られて、更に、サービスとして見せ場を追加するための追加を行って、実現が無理な部分は端折ったという感じでしょうかね。もし、仮に1981年版の存在が無かったとしたら、魔界転生がついに映像化!と言う風に想像してみたら、うーん・・柳生十兵衛がどうしても、千葉真一以外にありえないんだなw