奥田英朗さんの『真夜中のマーチ』
なかなか、更新がはかどりませんが^^;今日は奥田英朗さんの『真夜中のマーチ』を。この作品は、いつか大金をつかんで派手な暮らしをしたいと思っている、要領のいいヨコケンという小悪党(いいすぎ?w)が、財閥の御曹司を罠にはめて、ヤクザと組んで大金をゆすってやろうと企んだところから始まります。(主人公はヨコケン含む3人ですけどね)ところが、ドジを踏んだため、逆にヤクザに落とし前をつけられそうになります。そんな時、ヤクザの賭場の上がりを手にするチャンスに気付いた彼は、ある男とコンビを組んで、なんとかモノにしようとしたところ、思わぬ邪魔が入ります・・・とまあ、ネタバレになるんで、こんなことくらいしか言えませんが、こっからまた話が展開し、金額が桁違いになるわ、一筋縄でいかない者ばっか登場してくるわで、コンビからトリオになったヨコケンらも、騙し騙されながらも大金を奪い取ろうと東奔西走することになります。俺、ヨコケンが始め嫌いだったんだけど、話が進んでいくにつれて、なかなかいいやつだなと思えて、トリオの中では一番好きになりました。そうなると、本ってのは読みやすくなるね^^話の大筋としては、前に読んだ伊坂さんの『陽気なギャングが地球を回す』に似ているかもしれない。あっちの主人公はプロで、こっちはアマチュアだけど。