今日は、米澤穂信さんの『春期限定いちごタルト事件』『夏期限定トロピカルパフェ事件』の感想を。
『春期限定いちごタルト事件』『夏期限定トロピカルパフェ事件』まとめて読んだので、今日は、米澤穂信さんの上記の2冊いっぺんに。このシリーズは、中学時代の失敗にこりた小鳩くんと小山内さんが、高校入学を機に、人に後ろ指をさされない「小市民」を目指そう!と決意するところから始まります。そのため二人は、恋愛関係でもなく依存関係でもない、互恵関係を結んでコンビを組みますが・・・。そんな二人の前に、ちょっとした謎が次々と舞い込みます。『春期』は、「ポシェットはどこにいったのか?」「二枚の絵に隠された謎」「おいしいココアはどうやってつくられたのか?」「テスト中に割れたガラス瓶の謎」等、単独の短編集。そして、『夏期』は、ちょっとした短編風の小話を導入部として、1つの大きな事件にととなる長編です。特に、事件が終わったと思われたあとの意外などんでん返しと、ショッキングな結末となった『夏期』が見ものです^^といっても、キャラクターの性格や心情をつかむためにも、『春期』も読まないと『夏期』も生きないんですけどね^^;青春小説として読んでもいいと思います^^しかし、『夏期』の終わり方心配だなあ。『春』『夏』と来たら予定されるはずの『秋』って出るんだろか?と心配になるくらい(;・∀・)