10年ひと昔
「私が入団した時、あの人はまだ○歳だった。」というのが口癖のようになっている私を見て、若い人はどう思うのだろう・・・。例えば、今は重鎮のようになっている指揮者とか、今はご老人に見える○○さんや、還暦を迎えられたという大学時代の先生とか、その他多数。あんなに年上に感じていた先輩方も実は自分の今と変わらない。というか、むしろめっちゃ若かった。という事実。「当然15年前はみんな15歳若いんですよ。」と周りは思うのだと思うけど、自分にとっては15年前も「ついこの前」大学時代も「ちょっと前」といった具合なわけで。これが噂に聞いていた「年をとると10年ひと昔」ってやつなのだらうか・・・。私の祖父が、「年を取ると年月の過ぎ去り方が早い。それは、5歳だと5歳を一生の基準で考えるので1年は人生の5分の1、80になると1年が80分の1となり、新しい刺激も少なく、漫然と年を取っていくのだ。」というような事を語っていた。10歳の私はぽかーんでしたが、まあ、そういう事なのかもしれませんなあ。先日のオーディションで考えたんですが、(トランペットね)管楽器は中学生くらい(13歳)で始める人が多いので、22、3歳で大学卒業してオケに入ったとしたら、楽器を始めて10年で仕事始めるってわけですよね。10年かぁ・・・。10年前なんて、ついこの間じゃないですかぁ。新鮮なんだろーなー。新しい曲ばっかり吹く事になるんだろうし。バイオリン、びおらの人はだいたい3,4歳からやってるので、10年なんてまだ中学生ですよ。オケ入る時点で20年。私も4歳からバイオリンを始めたので、いまや楽器歴25年?いや、30年?ん・・・・?なんてババア臭い話をした所で、先日のホリガーさんですよ。私のような若輩者が年数計算してる場合ではありませんでした。反省でありました。音楽を追及する。音楽がとにかく好きでいろんな発見を楽しみ、向き合う。など陳腐な表現しかできませんが、その向き合い方がすごいと思いました。年数経てばたつほどの経験もあるのだと思いますが、それ以上に、目の前にある音を楽しんでいたら時間経っちゃった・・・。みたいな。もう飽きちゃったな・・・。とかがないんだと思います。彼の耳はエルメスで出来てるんだそうです。たぶん耳のしくみや脳の関係?が素晴らしいのだと思います。私もこれから毎日頑張りたいと思います。↑って小学生の作文?ラトビアの合唱団もすごかったです。体がまず違う。声は透明で響き渡り、音程は完璧、あの複雑な和声をアカペラで音程完璧なんて。つまり、簡単な言葉で表すなら、「白眉であった」がはは・・・。それではみなさんごきげんよう。