健康は金！恕は銀！

登場人物
　　　　　　　　ゲン：現実派の人
　　　　　　　　クマ：夢を追いかけてる人

ゲン「おきたんかい？」
クマ「ねむいのおお～～～！ファ～～～っと！！」
ゲン「きのうは、おそかったからな、たいへんじゃったろ？」
クマ「んなこと、たいへんじゃったわ、しちめんどくそうてな！だいたい、わしに、なんして、こんな、こんまかい仕事やらしちょんのやろうか！！」
ゲン「仕事やら、仕事！」
クマ「いくら仕事ちゅうったってのお、適材適所ちゅうもんがあるやろ？」
ゲン「お前は、何じゃっちいうとんかい、細かい数字の帳尻合わせには向いちょらんちゅうちょるんじゃろ？」

クマ「そおじゃ、その通りじゃ！」
ゲン「仕事やら、生活がかかっちょるのんやから、しょうがなかろうも！？」
クマ「いくら生活がかかっちょるっちゅうたって、こんぐらいの金もらうんじゃったら、いくらでん、細かい帳尻合わせのない仕事はあるで！」
ゲン「そら、運じゃちゅうとろうが、あきらめちゃらな！」
クマ「なんかこう、もったいねえちゅうとんのじゃら、同じ時間使うちょっちから、気分のいい仕事と悪い仕事と二通りあるじゃろ？」
ゲン「あるわな、たしかに！こんなこんまかい、よだきー仕事は、こらもういややちゅうて思うちょる人もおっちょるし、それこそ仕事やと思うちから、すら一所懸命取り組む人もおるんじゃら。人それぞれじゃろうで！」
クマ「じゃあからいうちょるやろ、適材適所やちゅうて、わしの場合は、不適所じゃち」
ゲン「そげな事（こつ）いうちょったら、バチがあたるでえ。会社ん中、どこへ行ってんが、不適所になっちょるで。気がついたら、会社から不適所じゃちゅうて、クビ切られるかもしれんじゃろうが！」
クマ「そげいうなら、かえって、スッキリするっちゃ！いつでもクビになっちゃる！」
ゲン「そげな大口たたいちょっていいんかい？いまどき、５０過ぎちょってからに、雇うてくるるようなところ、なかろう？それにじゃ、年７００万ちゅう給料は、そげえ安くはないじゃろうが。」
クマ「そげっちゃ、就職口さがすのも、近頃は不景気で、たいへんなこっちゃら」
ゲン「何に重点をおくかじゃ、家族も大事、仕事も大事、両方とも大事に出来たら、ええんじゃけんどなあ、こればっかりは、なかなか、そげえ、うまいこといかんわ！現実じゃのお、よう現実を見ちゃらんかい！夢ばっかり、追いかけちょってから、ほんに、つまらん！」
クマ「まあた、お前も分かっちょるような事（こつ）言うちょるがのお、夢がのうなったら、どげもこげもあらせん！何ものうて、働き続けるくらい、たいへんなことありゃせんがな！」
ゲン「じゃちゅうたっち、ほとんどの人はそうじゃろうが！みんな、辛抱して一所懸命働いちょるのが現実じゃら。電車の中、ようみちゃらんね、ほとんどの人は、何もせんと、何もしゃべらんと我慢して乗っちょるやろうが、満員電車に！よう辛抱して乗っちょると思わせんか？」
クマ「その通りじゃ、じゃっから、おかしいと思わせんかね、それがじゃ、何ちゅたって、みんな、そげなこつを何とかしちゃろうちゅうて思わせんのじゃろうか？」
ゲン「お前なあ、ほとんどの人は、これしかないと思うちょるで、他に逃げ場はあらせんのじゃら！ここしかないんじゃら！ここで逃げちょったら人間がすたるんじゃら！他のどこへ行っても通用せん、つまらん人間になるちゅうて思うちょるのんとちがうんじゃろうか？」
クマ「じゃちゅうたっちな、子供のときは、みんな、夢があったじゃろうが？野球の選手になるとか、女優になるとか、な！」
ゲン「それはじゃ、子供じゃから許されることじゃと思うちょるで、大人はそげな夢を持つことはでけんちゅうて思うちょるで、きっと！なれたら、ええんじゃら、そげ、思うちょるかもしれん！かちゅうて、現に、お前さん、今から、野球の選手になれるち、思うちょるか？」
クマ「当たり前じゃら、そげな事（こつ）できるわけなかろうも！」
ゲン「そうじゃろ？みんな、ほとんどの人が、そげ、思うちょるんじゃら！」
クマ「そげな大きな夢、実現できるのは、一部のスーパースターじゃろうが、そら、無理ちゅうたら、もう、いまの生活にのめりこむしか、ないんじゃろうか？」
ゲン「いんや、そうやあらへん。こんまい夢はあるんじゃろ？たとえば、何かに合格しようて思うて努力しゆっとか、女優にはなれんのじゃけんど、仕事しちょりながら、夜は芝居やら精を出しちみるとか、そしたら、そこで、何かをしきりよって、自分が出せちょったら、きっと満足なんじゃなかろうか、こんまい満足かもしらんが、そげな楽しみはあるんやろうねえ、みんな、ちっとずつ、持っちょると思うで！」
クマ「そげな夢か、つまらん？」
ゲン「夢じゃなかろうち、思うで、夢ちゅうのは、実現しきらんから、夢なんじゃろ、たとえば、でっかいクルーザーに乗ってブルーマリーンを釣りたいんじゃらちゅうて、お前、いつも言うちょったやろうが？」
クマ「おお、そげじゃ、そげじゃ！」
ゲン「そげなんが夢じゃろ？お前は実現しきらんかったやろ？じゃけど、やりたいじゃろ？それが夢じゃら、実現しきらんから、夢じゃら！」
クマ「最近いろんな事（こつ）が分かっちきちょる。わしは、わしの夢を実現しきっちょらん、まだじゃ！」
ゲン「まだ、そげな事（こつ）言うてから、つまらん！ケツの青いやつじゃら！」
クマ「わるかったのお、あおくて、わしはわしじゃ！夢はもっちょったけんどが、努力しちょらんかった事（こつ）に気づいたんじゃら。」
ゲン「ナマケモンのお前から、そげな言葉が出ちょるんは、よっぽど、洗脳されちょら！努力の意味を知っちょるんかい？」
クマ「知らんで、わるかったのお！」
ゲン「そげいうんなら、言うてみいや！」
クマ「女の又に力を入れるんじゃ！」
ゲン「アホオ、字を分解して、どげするんじゃ！」
クマ「これが意味があるんじゃら」
ゲン「どげな意味じゃ」
クマ「物事でも何でも産み出すっちゅうことじゃら。女は又に力を入れて子供が生まれるじゃろ、こら、そげな事（こつ）じゃら。」
ゲン「おっ、こおら、クマから、一つ教わった、珍しい事もあるもんじゃら」
クマ「ほらみい、たまには、そげな事（こつ）もあるんじゃら。わしは男じゃが、夢に向かって努力を重ねてきたかっちゅうと、やっちょらんやった。いまだに、どげなクルーザーがあってから、型式、製造メーカー、値段、写真、姿形、操作方法なんか、何も知らんのじゃら。ブルーマリーンちゅうのは、まぐろじゃろ？２５０ポンドちゅうのがどこで多く獲れるんじゃろうか？季節はいつごろで、好物は何じゃんろうか？全然知らあせん。そげなこつは、金がないちゅうとってんが、調べるこつくらいはできるんじゃろが。じゃき、わしはホントにクルーザーに乗ってからブルーマリーンを釣りたいんじゃろうか？自分で疑うちょんのじゃら！」
ゲン「そらそうじゃろおで、そら夢に向こうて実現する努力せんで、夢なんか実現しきるわけあらせん！夢は夢のままじゃら、金があるとか、ないとか、時間があるとか、ないとか、そげな問題じゃあらせんっち言いたいんじゃろうな？」
クマ「そげっちゃ！金じゃあらせん、時間は、みんな平等にもろうちょるから、これをどげやって使うて、夢に向こうていくんか、行っちょるかが問題じゃら、最初から、夢を諦めることはあらせん、そげ思うで。」
ゲン「いや、こらまた、素晴らしいお説じゃ、たいしたもんじゃ！」

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Sent: Friday, October 07, 2005 11:34 AM
Subject: 7日の日記