蜘蛛巣城
評点 ★★★~★★★☆ うーん、黒澤明監督作品ですが、あんまり面白くなかった。声が聴きづらく把握しづらかったし・・・。【中古】 蜘蛛巣城 /黒澤明(監督、脚本),三船敏郎,山田五十鈴 【中古】afb●1957年度 日本映画 監督:黒澤明 脚本:小国英雄 橋本忍 菊島隆三 黒澤明 音楽:佐藤勝 出演:◇鷲津武時/三船敏郎 武将◇鷲津浅茅/山田五十鈴 鷲津の妻◇小田倉則保/志村喬 武将◇三木義明/千秋実 鷲津の盟友◇三木義照/久保明 義明の息子◇都築国春/佐々木孝丸 大殿◇都築国丸/太刀川洋一 国春の嫡子●あらすじ 強固な防御を誇る蜘蛛巣城。その主である武将・都築国春は、北の館を治めていた藤巻が謀反を起こしたと聞き、臣下の鷲津武時と三木義明をその鎮圧へ赴かせる。激戦の末、藤巻を倒した2人が、帰路、蜘蛛手の森にかかると稲光が樹々ごしに見え、慣れた道なのに行く手が分からなくなる。やがて狭い空き地へ出ると、そこには糸車を回す異様な老婆が座っていて、2人にこう語った。「武時は間もなく北の館の主、続いて蜘蛛巣城の城主となる。そして義明は一の砦を治め、その子が蜘蛛巣城の城主となる」と。その予言の通りに武時は北の館の主となり、三木は一の砦を治めるのだが・・・。●感想 シャークスピアのマクベスが原作だそうです。能の手法や歌舞伎的な立ち回りも見られ、音楽も和楽の笛の音が多用される。撮影手法や、物の怪の存在、裏切りや死後の霊などが現れて「芸術的」作品ではあり、発表当時は新規感が高かったと思いますが、どうも私にはしっくりこなかった。城主や武将の言葉がはっきりしなくて聞きづらいし、兵が並んで行進するような場も間が少し気になるし、浅茅の誘導で武時が謀反するあたりの表現も、ちょっと現代的表現からすると、演劇っぽ過ぎて肌に合わない。インターネットの採点では4点ほどで高い点数でしたが、私としてはあんまり面白くなかった。7人の侍の方が遥かに良かったです。 シェークスピアは幾つかの作品に会ってますが、その面白さの本質がどうも私には合う感じが無い。ロミオとジュリエットの悲劇くらいですね、素直に、見て面白かったのは・・・。 ということで、点数的には弱かったですが、映像の城の辺りの感じには懐かしさがありました。昔の映画はこういう映像でした、確かに・・・。