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｢居酒屋　ごじゃ満開｣

[岩手の風景] カテゴリの記事

全96件 (96件中 1-50件目)

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705)友、遠方より来たる（岩手１周鉄道の旅　８）

　ここしばらくご覧いただいている「岩手１周鉄道の旅」でご一緒の旧友とは当店の常連さんである「おきもの」さんなのですが、氏のブログでもこの旅（「僕らの鉄道　第３旅」）が始まりました。氏の言葉を借りれば「相互乗り入れブログ」ですが、コチラと違い写真盛りだくさんの内容ですので、読み比べてはいかがでしょうか？　県内鉄道１周の旅、夜のとばりが降り始めた中、岩泉を後にして茂市へ戻ります。車窓が見えにくくなると旧友とのよもやま話に花が咲き始め、気づけば茂市駅に到着しました。　茂市駅から山田線に乗って出発地の盛岡に戻ります。乗り換えまでの10数分、山間のホームは大変寒く、山田線を待つ客はほとんどがホームの待合室で震えていました。今年は春の訪れが遅いようですが、ホームの飲料自販機は季節を先取りコールド商品ばかりでした。　ようやく盛岡行の列車がやってきました。同時に盛岡から宮古行の列車も到着し、山間の小駅が一瞬賑やかになりました。（まだ18時半ですが、盛岡行の最終列車です）　２両編成の乗客は20名程度だったでしょうか？夜汽車の雰囲気を醸し出しながら列車は閉伊川沿いの小駅にひとつずつ停車しながら盛岡に近づいていきます。　窓の外はすっかり真っ暗。並行して走る国道106号線を走る車のライトがどんどん我が列車を抜いていく様子しか見えませんが、次第に線路沿いが白くなり、列車は区界駅に到着しました。ここで数分停車するというので、寒気を味わいにホームに降りてみました。（区界駅で宮古行の最終列車と交換　これでも４月です）　区界を発車すると盛岡市街に向かって下っていきます。途中浅岸、大志田といった山田線の「秘境駅」を過ぎ、沿線の雪も消えました。　今朝の盛岡からどの列車も時刻表どおり走ってきましたが、最後の列車も時刻表どおりに盛岡駅に到着しました。10分後の東北新幹線「はやて号」に乗り継げば、今日のうちに東京に行く事ができます。降り立った客の幾人かはそういう人かもしれません。（山田線の本日の営業はこれにて終了）　旧友との県内１周旅行、最後は駅前の有名店の焼肉で打ち上げです。本日の行程はこれにて終了ですが、旧友の旅はまだまだ続きます。　１年前のメニュー・・・お休みでした　２年前のメニュー・・・「240)岩手三十五景　盛岡の桜(北上川遊歩道の桜) 」にほんブログ村

2010年04月24日

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704)友、遠方より来たる（岩手１周鉄道の旅　７）

　この１週間で大人の携帯マナーの悪さを付けて目の当たりにしました。会議席上で部下の説明を聞きながらメールを打つ上司、病院の診察台でかかってきた電話に出ていた初老の患者等々、マナーの悪さと言うとすぐ若者が槍玉に挙がりますが、老若男女関係ないのではないでしょうか？ただ「人の振り見て大笑い」・・・もとい「我が振り直せ」です。自戒します。　県内鉄道彷徨の続きです。　押角駅を後にして市町境の長いトンネルを抜けると、列車は岩泉町に入りました。山ひとつ越えると雪は止み、岩泉町は薄日に照らされて夕暮れを迎えていました。宮古発車時に20人程だった乗客は途中駅で少しずつ減っており、１日３往復の列車を器用に使いこなすものだと感心します。　10数人が降りた終点岩泉駅のホームはひとつしかありませんが待合室は広く、駅舎も大きいものでした。２階には商工会が入居しているそうです。（１日の乗客は20人程の岩泉駅）　今来た列車の発車時刻まで時間がありましたので、今朝盛岡駅の改札を入ってから初めて駅の外に出てみました。　駅前を流れる小本川を渡ると国道455線が走っています。そこから分かれる旧道に足を踏み入れてみると、静かな街並みが続いていました。更に路地を一本入ると、小本川の支流清水川を渡ります。橋の上からの風景を眺めた旧友が、「まるで温泉街の河原のようだ」と言いましたが、うまい表現だと思いました。（清水川の上から　静かな里の夕暮れです）　岩泉駅へ戻り、２番列車で茂市へ戻ります。乗った客のほとんどは往路と同じ顔ぶれです。山の日暮れは早く、旧友のメインディッシュであった押角駅も闇の中に消えつつありました。　１年前のメニュー・・・「490)盛岡散歩　もぅいいよ♪♪♪♪♪（桜と岩手山）」　２年前のメニュー・・・「239)岩手三十五景　盛岡の桜(岩大裏の桜と名もなき桜) 」にほんブログ村

2010年04月23日

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703)友、遠方より来たる（岩手１周鉄道の旅　６）

　先週の土日に県南で桜の開花宣言が出、昨日は通勤途上のつぼみも膨らみ始めていました。ようやく開花かな？と思いきや今日は氷雨・・・。わが人生同様中々春の来ない岩手県です。　県内鉄道１周の旅、盛岡→一ノ関→盛→釜石→宮古と四角形の３辺をなぞるように乗ってきましたが、宮古からは１周の四角形からヒゲのように伸びるＪＲ岩泉線に乗って岩泉まで往復します。　岩泉線は宮古湾に注ぐ閉伊川上流にある茂市を起点として刈屋川に沿って遡り、峠を越えて隣りの岩泉町中心までを結ぶ約38キロの鉄道です。鉱物資源開発の目的で建設されたからでしょう、物資乏しい太平洋戦争最中の1942(昭和17)年に途中の岩手和井内まで開通し、その30年かかって岩泉まで全通しました。　旧友にとっては本日のメインディッシュの路線ですが、全線を走り通す列車は１日３往復、しかも朝１往復夕２往復なので、我々のような一見さんが日のあるうちに乗れる列車は自然に限定されてしまいます。「だから一見さんで混むよ」と脅していたのですが、１両の岩泉行は一見さんと地元客合わせて20人程度を乗せて発車しました。（茂市までは山田線を走り、閉伊川を２度渡ります）　宮古から約30分走って茂市に到着しました。ここからが岩泉線なのですが、旧友の岩泉線への気持ちをじらすかのように、盛岡からの列車の接続待ちで15分停車します。待つ間に雨は本降りになりました。（雨脚が見えますか？）　盛岡からの列車から数人が乗り継いで、列車はようやく岩泉に向けて発車しました。刈屋川の右岸を遡り、山深くなっていくと押角（おしかど）駅に到着しました。太平洋戦争の末期の1944（昭和19）年７月に貨物専用の駅として開業し、当時は終点でした。　旧友が岩泉線を訪れたかった大きな理由が、この押角駅でした。彼によると押角駅は「秘境駅」の横綱級で、鉄道番組でも大きく採り上げられたそうです。　停車時間は数秒。下車する人はおらず、私も含めた数人がシャッターを切るとすぐに発車しましたが、観ることではなく撮ることが目的になってしまい、どのような場所にある駅なのか全然分かりませんでした。（ホームしかない押角駅）　押角駅の手前から雨は雪に変わり、線路沿いがうっすらと白くなってきました。同じ県内なのに、県南とは全然違う天候です。改めて岩手県の広さを感じさせて、列車は長い押角トンネルに入りました。　１年前のメニュー・・・お休みでした　２年前のメニュー・・・「238)岩手三十五景　盛岡の桜(中津川沿いの桜) ｣にほんブログ村

2010年04月22日

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702)友、遠方より来たる（県内１周鉄道の旅　５）

　東京にある本社の重鎮が隣県の事業場を視察しました。お迎えする側は「失礼があってはならん」と万全の準備を整えたはずでしたが、お昼に用意していた弁当に重鎮の嫌いな魚類が入っていたそうです。スムーズな巡回に神経を集中していて、弁当の具材までは思いが回らなかったのでしょう。偉い人が来るというのは中々大変です。　県内鉄道１周の続きです。三陸鉄道で釜石に到着した乗客の多くは我々と同じようにＪＲ山田線に乗り換えました。２両編成の普通宮古行は、部活帰りの高校生や我々を乗せて発車しました。山田線は海岸線に沿う区間が多く、列車は大槌湾や船越湾を見ながら北上していきます。（車窓に見る山田湾　降雨直前です）　船越湾を後にすると、列車は山田湾を隔てる半島の付け根を横切ります。その途中に岩手船越駅がありますが、本州で一番東にある駅だそうです。（列車はすぐに発車しました　まだ空は耐えています)　車窓にカメラを向けたりする我々に、初老のおじさん４人組が声をかけてきました。聞けは「青春18きっぷ｣の発売する時期ごとに集まれる仲間で旅行をしており、今回は住まいのある東海地方から普通列車を乗り継いできたそうです。浄土ヶ浜を遊覧してから同じ行程で東海地方まで戻る予定だそうですから、お若い限りです。　おじさん達と別れた宮古駅。旧友にとってはここからが本番でしたが、遂に雨が落ちてきました。（雨が落ちてきた宮古駅　次の列車は１両です）　１年前のメニュー・・・「489)盛岡散歩　もぅいいよ♪♪♪♪（高松の池）」　２年前のメニュー・・・「237)盛岡散歩　盛岡の桜(岩手公園）」にほんブログ村

2010年04月21日

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701)友、遠方より来たる（県内１周鉄道の旅　４）

　花粉症歴10ウン年目にして、ようやく空気清浄機を購入しました。家電量販店やネットにピンからキリまである中、手ごろな価格の物を選んだのですが、交換フィルターの値段が今回の購入額の６割に相当することに驚きました。プリンタのインクのように消耗品で元をとるのでしょうか？　県内鉄道彷徨の続きです。盛からは三陸鉄道南リアス線に乗り換え、三陸海岸に沿って釜石へ向かいます。　三陸鉄道は国鉄時代に計画された三陸縦貫線を実現するため、国鉄が部分開業した区間を引き継ぎ未完成区間を建設して1984（昭和59）年に開業した鉄道です。北リアス線（久慈～宮古間）と南リアス線（釜石～盛間）の2路線を経営し､ＪＲ線とあわせて沿線念願の三陸縦貫線を形成しています。　日本で初めての第３セクター鉄道であり好調な滑り出しとなりましたが、４半世紀経った最近は経営状態が非常に厳しいようです｡(盛駅で発車を待つ､三鉄の列車)　ＪＲ盛駅の改札を抜けて隣りの三陸鉄道盛駅へ入ると､１つしかない窓口に４～５人並んでいました。三陸鉄道に乗るには別運賃なのですが、ホリデーパスの私は1,060円なのに対し、青春18きっぷ利用の旧友は530円と半額でした。しかも乗り降り自由です。(左＝定価の切符､右＝青春…利用者の切符何か腑に落ちないなぁ)　１両の列車に我々のような旅行客ばかりを乗せ、釜石行は盛を後にしました。車内はリクライニングシートなので､ちょっと上等な気分になります。　盛から３駅先に｢恋し浜｣という駅があります。｢浜｣と付きながら高台にある駅で､集落との間に階段が続いており､老婆がひとりゆっくりと降りていきました。　元々は集落の名である｢小石浜｣という駅名でしたが、昨年7月に地元のホタテブランドに因み、｢恋し浜｣と改称しました。待合室にはホタテの貝殻を絵馬にして吊り下げているそうです。果たしてアベックのデートスポットとなるでしょうか？（こじゃれた｢恋し浜｣駅名板－大船渡市小石浜－）　ところで今乗っている区間は南リアス線を名乗っていますが、トンネルが多い路線なので海が見える区間はそう多くありません。観光路線なので、海がはっきり見える場所では徐行運転をしてくれましたが、特に案内放送があるわけでもないので気づかない人も多かったようです。今日は曇天ですから尚更です｡(南リアス線から見る三陸の海－唐丹～吉浜間－)　１時間あまりの三鉄の風景が終わり、列車は釜石駅に到着。再びＪＲの客となります。降りた客の半分以上は同じように乗り換えました。　１年前のメニュー・・・お休みでした　２年前のメニュー・・・｢236)岩手三十五景盛岡の桜(石割桜)｣にほんブログ村

2010年04月20日

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699)岩手散歩　八幡平市（雪の回廊）

　県内あちこちで桜まつりは始まっていますが、北東北の桜はまだつぼみのままです。開花は来週末が予想されており、黄金週間と満開が重なるかもしれません。一方栃木県では満開の桜に雪が積もったと報じられていました。東京では41年ぶりに遅い降雪に見舞われたそうですし、春の椿事(ちんじ)で片付けられないでしょうが、珍事には違いありません。　　岩手県内の本格的な来春はもう少し先のようですが、冬季通行止めとなっていた道路は徐々に開通しつつあります。そうした中、昨日４月16日に「八幡平アスピーテライン」の冬季通行止めが解除されました。　八幡平アスピーテラインは八幡平市とお隣り秋田県鹿角市を結ぶ県道23号線です。一昨年の秋に訪れましたが、紅葉が終わると春まで通行止めとなります。開通直後は両側に雪が積まれており「雪の回廊｣を楽しむ事ができるそうです。　積雪ゼロの盛岡を後にし、約１時間でアスピーテライン入口に到着しました。開通して最初の週末、混雑を覚悟してやってきましたが、予想に反して車は非常に少なかったです。　気温２度のアスピーテラインに入りＳ字カーブを登るにつれ、岩手山・ふもとに広がる八幡平市、更には姫神山まで見えました。ふもとでは僅かだった残雪は少しずつ増えてきました。(晴天なら早池峰山も見えたかな？　－八幡平市松川寄木 H22.4.17－)　その後次第に道路両側の雪の壁が高くなり、高い所では愛車の天井は勿論、ワンボックス車より高くなっていました。高い所では7.5メートルあると、新聞には載っていました。(この辺りは４メートル位でしょうか？　－八幡平市松川寄木 H22.4.17－)　そのうち雪も降り始め、頂上で秋田県境のレストハウス前は吹雪でした。同時開通した樹海ライン(県道318号線)は通行止めになっているようです。(横殴りの雪となった県境　－八幡平市松川寄木 H22.4.17－)　ところで｢雪の回廊｣と言いますが、回廊を辞書でひくと「建物をぐるりと囲み、折れ曲がって長く続く廊下｣とありました。雪の廊下・・・っていかがなもんですかね？　１年前のメニュー・・・｢486)盛岡散歩　もぅいいよ♪♪（石割桜）｣　２年前のメニュー・・・｢233)岩手三十五景　盛岡散歩(サクラサク２) ｣にほんブログ村

2010年04月17日

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698)友、遠方より来たる（県内１周鉄道の旅　３）

　全国ニュースのトップ扱いになる程この春は天候不順のようで、昨日の県都盛岡は終日雪が舞っていました。青森は荒天だったようで、青森へ出張だった同輩は盛岡駅まで行きながら｢青森方面へのご旅行はお控え下さい｣との放送を聞いて戻ってきました。そういえば、彼は以前にも盛岡駅でＵターンしてきました。彼と青森と荒天には因果関係があるのでしょうか？　そんな荒天とはうって変わって、長閑な旧友との旅の続きです。気仙沼で10分近い停車時間の間に、待合室のＫＩＯＳＫに足を伸ばして昼食を仕入れました。　ひとり旅なら質素に済ませますが、遠来の客と一緒ともなれば少々気が大きくなり、1000円の纜(ともづな)弁当を購入しました。マスコミの取材を受けたこともある有名な弁当です。　２つ購入し旧友にひとつを渡すと、外装に描かれている列車が違っていました。後で知ったのですが、外装は８種類あるそうです。全種類集めようとしている人もいるのかもしれませんが、8000円かかりますね。(纜とは船と陸を結ぶ大綱のことです)　お品書きを見ると、｢ふかひれコロッケ、秋刀魚の艶煮、ふか肉中華風、手作り煮しめ、ホタテ稚貝煮、地鶏バジル焼き、海藻の酢の物、笹包みデザート｣とありました。　人の食べる話を聞いても面白くないでしょうから、先に進みます。(美味しかったです)　列車は鹿折川沿いに北上して飯森峠を越え岩手県に戻り、陸前高田市に入りました。ようやく三陸海岸がチラリと見えたりします。　食後の満腹感で睡魔が訪れし頃、列車は大船渡市へ入り終点盛に到着しました。隣りホームには次に乗る三陸鉄道の列車が停車していますが、乗り換え客は一度ＪＲの改札を出てから隣りの三陸鉄道盛駅に入り直さねばいけません。(左：三陸鉄道盛駅と右：ＪＲ盛駅)　県内１周の旅、舞台はいよいよ？三陸海岸沿いの鉄道に移ります。　１年前のメニュー・・・｢485)盛岡散歩　もぅいいよ♪｣　２年前のメニュー・・・｢231)岩手三十五景　盛岡散歩(岩銀旧本店)｣にほんブログ村

2010年04月15日

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697)友、遠方より来たる（県内１周鉄道の旅　２）

　ここ数日寒暖の差が激しいのですが、先月末に灯油のストックが尽きたので、ストーブではなく、備え付けの壁掛け冷暖房機で寒さをしのいでいます。ところがコヤツは室外機経由で屋外を舞っている花粉を室内に導いているようで、室内でも目がかゆく鼻水が止まらない状態になりつつあります。　県内鉄道彷徨の続きです。一ノ関から大船渡線に乗り換えます。大船渡線は一ノ関から東に向かって宮城県気仙沼に達し、今度は三陸海岸沿いに北上して大船渡市の盛（さかり）まで至ります。　しかしながら素直に東を目指さず、東→北→東→南→東（＿|￣｜＿）というコースをたどるため、一ノ関からまっすぐ気仙沼に向かう国道284号線に比べると大幅に時間がかかります。これは建設当時の地元選出の国会議員の当落で我田引水ならぬ「我田引鉄」がなされた結果だそうです。　この路線の形から｢ドラゴンレール大船渡線｣という愛称がついており、列車の側面には竜のイラストが描かれています。(何故か京浜東北線の電車が一ノ関に・・　－一ノ関駅－)　２両編成のディーゼル列車は、やや雲の出てきた一ノ関を後にし東へ向かい、北上川を渡ると北→東→南と進み、再び東に向かいます。１時間程経つと、北側の車窓に室根山が現われました。４月に入り一見すると雪も無くなったようですが、今年は山頂まで登ってみたいものです。(曇天に映える？室根山　－矢越駅～折壁駅間－)　室根山が後方に去ると宮城県気仙沼市に入ります。気仙沼駅で10分近く停車するというので、駅のＫＩＯＳＫで早めの昼食を仕入れることにします。　１年前のメニュー・・・お休みでした　２年前のメニュー・・・｢229)岩手三十五景　今日が命日・・・｣にほんブログ村

2010年04月13日

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696)友、遠方より来たる（県内１周鉄道の旅　１）

　某経済誌によると、国鉄からＪＲになった20年間の間に利用客の減った路線ワースト10に、岩手県から４路線(岩泉線(80％減)、花輪線(78％減)、北上線(72％減)、山田線(69％減))がランクインしていました。第３セクターの三陸鉄道も６割程度に落ちているようですし、県内鉄道の経営は厳しいようです。　過日、愛知県から旧友が来盛しました。１年ぶりの来盛ですが、いつの間にか鉄道ファンになっており、ＪＲの普通・快速列車を乗り継いで２日かけてやってきました。　本日よりしばし、旧友にお供した｢岩手県内１周鉄道の旅｣をご提供します。盛岡を発って、一ノ関→盛→釜石→宮古→岩泉→茂市→盛岡という、前説で語った花輪線以外の路線をたどるコースです。いささか鉄分(鉄道濃度)が濃い目の品々かもしれませんが、どうぞご賞味下さい。　氏は日本中のＪＲの快速・普通列車が５日間乗り放題の｢青春18きっぷ｣、私は岩手県内のＪＲの快速・普通列車が１日乗り放題の｢小さな旅いわてホリデーパス｣で出発です。(2,200円で県内ＪＲの快速・普通列車が乗り放題)　まずは晴天の盛岡から普通列車に乗って東北本線を南下し一ノ関へ。路線はＪＲ東北本線ですが、乗った車両は第３セクター｢青い森鉄道｣の北上行でした。時刻表を見ると八戸からの一番列車で、青い森鉄道～ＩＧＲいわて銀河鉄道～ＪＲと３社を跨ぐ長距離鈍行です。　この日は週末なので通勤・通学客は少なく、味気ないロングシートはガラガラで盛岡を出発しました。北上で後続の普通一ノ関行に乗り換え更に南下。暖かい日差しが差し込む車内は暖房もよく効いており、汗ばみながら一ノ関に到着しました。(盛岡駅にて)１年前のメニュー・・・483)栃木散歩　栃木の桜２年前のメニュー・・・227)視察同行にほんブログ村

2010年04月11日

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685)春が来る前に・・・西和賀町(湖上を渡る列車)

　折に触れて昔撮ったビデオテープをＤＶＤにダビングしています。先日も他の事をしながらダビングしていたのですが、｢ポロンポロン｣という音と共に｢アリューシャン列島で発生した大地震による津波の到達時刻・・・｣という津波速報が流れ、一瞬「え！また津波？」と驚かされました。　春ちょっと前の風景、本日は西和賀町でございます。今月８度目の登場ですが、それだけ私の中で琴線に触れた風景があったということでご容赦を・・・。　過去８回の中で錦秋湖を渡るＪＲ北上線の列車をご覧いただきました。ＪＲ北上線の岩手県側は錦秋湖と和賀川に沿って走りますが、錦秋湖上で対岸に渡ります。本日ご覧いただくのは、北岸と南岸を結ぶ橋を渡る列車の最後尾から見た風景です。　冬景色で曇天ですが、晴天下の新緑時期や紅葉時期となれば、まったく違う風景を見せてくれることでしょう。四季１枚ずつ撮って比べたら面白いでしょうね。(雪を被った湖上を進む車窓より　－西和賀町鷲之巣 H22.3.20－)　この日は青森・秋田県の事業所を巡っての帰り道で、横手から盛岡へ戻るに際し北上線に乗ったのですが、２両編成の列車に乗客は20人足らず。おかげでかような１枚が撮れたのですが、減車や減便等々行く末が少々心配ではあります。　１年前のメニュー・・・｢474)続・大阪出張｣　２年前のメニュー・・・お休みでしたにほんブログ村

2010年03月27日

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684)春が来る前に・・・(雫石町　小岩井の桜並木)

　昨年のブログで、北上市展勝地の桜をご覧いただきましたが、展勝地周囲の駐車場を有料化するかどうかで、北上市の意見が分かれているそうです。そういえば、これまで訪れた県内の桜の名所で駐車場が有料だった場所はありません。賛成派・反対派それぞれの意見はどちらもごもっともですが、昨年観た身には、ちょっと離れた話題です。　桜の話題つながりで、本日ご覧いただく｢春の前の風景｣は雫石町でございます。盛岡から秋田県へ向かう国道46号線を西進し、小岩井牧場へ向かう県道219号線に乗り換え北上すると、ほどなく小岩井農場の中に入ります。　小岩井農場一帯の桜と言えば、ＮＨＫ朝の連続ドラマ小説｢どんと晴れ｣で有名になった｢一本桜｣が挙げられますが、県道219号線沿いの桜並木も岩手山をバックにした桜の帯となり、一本桜を愛でた面々がここでもカメラを向けていました。(県民１ヶ月目で愛でた小岩井の桜　－雫石町丸谷地 H20.4.26－)　冬の桜並木はカメラを向ける人は無く、その前に立ち人と車が途切れるのを待つ私を、ハイカーとパトカーが不審な目を向けながら過ぎていきました。(黙々と歩く冬ハイキングの方々と桜並木　－雫石町丸谷地 H22.2.6－)　そういえば、｢どんと晴れ｣の続編製作の話を聞いたことがあります。舞台となった場所にはロケ地を占める碑が建っています。続編がヒットすれば、ロケ地巡りの観光客で賑やかになるでしょうか？　１年前のメニュー・・・お休みでした　２年前のメニュー・・・お休みでした　にほんブログ村

2010年03月26日

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683)春が来る前に・・・(宮古市　宮古湾と重茂半島)

　今朝から県都盛岡は雪模様でした。断続的に降り続いていたのですが、１～２月の雪とは異なり、空からまっすぐ地面に落ちていくように見えました。春も近づき水分が多く重い雪なのでしょう。気温も真冬程低くないので、夕方にはあらかた溶けてしまいました。同じような雪の降り方ですが、季節が変わりつつあることを感じました。　本日ご覧いただくのは、宮古湾です。岩手県民になる前に１度、なってからも数度眺めていますが、いつも穏やかな表情を見せてくれます。偶然の結果に過ぎませんが、曇天野郎にしては珍しいことです。　湾を挟んで正面は重茂半島で、正面にうっすらと雪化粧をしてそびえているのは標高456メートルの月山です。(画面中央の点は、横切った鳥です　－宮古市臨港通 H22.3.5－)　静かな宮古湾ですが、訪れた日の約１週間前、この付近はもとより三陸沿岸一帯に｢大津波警報｣が発令されていました。重茂半島の西側とによって造られた宮古湾は津波の被害を受けやすく、過去の津波を教訓に高い防潮堤が築かれています。　２月末の大津波警報は、人的被害が無かったこともあってすっかり彼岸の話になりつつありますが、新聞の県内版記事では被害救済の補正予算可決が報じられてりしています。時おり一昨年の地震関係の記事も載る等、災害から復旧するというのは大変なことだと感じます。　１年前のメニュー・・・｢473)大阪出張｣　２年前のメニュー・・・お休みでしたにほんブログ村

2010年03月25日

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682)春が来る前に・・・(花巻市　中堤)

　前々回の前菜で触れた高校野球センバツ大会ですが、東北代表の盛大付属高校の試合が昨日あり、昨夏の甲子園大会を制した中京大中京に惜敗しました。昼食を摂りながら観た時は接戦でしたので、盛り上がる前に終わってしまいちょっと残念です。夏の岩手県勢の活躍に期待しましょう。　岩手県の春景色はまだ先ですが、そろそろ冬景色も見納めとなるでしょう。この冬に撮った風景もそろそろ時期ずれとなりそうなので、お披露目していきます。　本日ご覧いただくのは、花巻市西部の溜池でございます。北上出かけた帰路、混雑する国道４号線を避けて県道13号線を北上した際、ちょっと遠回りしようとして交差する県道252号線を西に進み始めたところ、｢中堤｣と書いてある看板を見つけたので、どのような場所かと思い看板に従って進んだところ、小さな池が現われました。　ここが｢中堤｣なのでしょうか？キチンとメモを取ってくるのを失念したため、ちょっと自信がありません。(訪れる人もいない中堤　－花巻市栃内 H22.3.13－)　訪れたの日は｢天気晴朗なれど波高し｣。強く吹く風は冷たく、立ってカメラを向けるのも少々しんどい程でした。　そんな天候を気にもせず、池では数多くの鴨達が羽を休めており、栃木県の羽田池を思い出しました。あちらは鴨と白鳥が混在していましたが、こちらは鴨ばかりです。(鴨鍋何人前？　－花巻市栃内 H22.3.13－)　堤には桜の木々が並んでいます。春になれば桜の名所になるのでしょうか？今春はこのような｢Ｂ級名所｣を訪れてみようかなとも思います。　１年前のメニュー・・・お休みでした　２年前のメニュー・・・｢217)引越しをするよ！(休業ごあいさつ)｣にほんブログ村

2010年03月24日

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677)岩手散歩　西和賀町(吹雪の錦秋湖)

　ここ数回、西和賀町の風景等をご覧いただいていますが、偶然､各県の特色を紹介する番組で同町が紹介されていました。それは｢ビスケットを天ぷらにして食べる｣というもので、私は初耳でしたが、西和賀町では普通の事のように紹介されていました。しかしテレビの宿命か、いささか誇張気味に感じ、よく見聞きしていないと岩県民全体がそうにも取られかねない気がしました｡　県道１号線をたどって西和賀町に至りましたが、同じ道を盛岡まで戻るのは味気ないので、錦秋湖沿いに国道107号線を東進し北上経由で帰盛することにしました。しかし天気が急変し､吹雪の中の帰り道となりました｡　写真は錦秋湖に沿う国道107号線からゆだ錦秋湖駅に向かう県道133号線から見た錦秋湖です。慌てて撮ったせいもありますが、説明が無ければ何が写っているのかお分かりいただけないと思います。　(天ヶ瀬橋から見た錦秋湖　－西和賀町大石 H22.2.6－)　吹雪の中を走り続けると、ワイパーについた雪が凍り、どんどん視界が狭くなっていきました。車を停めて雪(すでに氷です)をはがすことを繰り返して何とか盛岡までたどり着きましたが、雪の中の運転はやはり難儀です。　こちらに来て知ったのですが、ワイパーにも冬仕様があるのです。この日のような吹雪の下の走行に効果があるなら、来シーズンは検討しようかとも思いますが、結構いい値段なのでその時になれば躊躇しそうです。　１年前のメニュー・・・｢470)盛岡散歩　冬の岩洞湖｣　２年前のメニュー・・・｢212)栃木三十一景　真岡市(北関東自動車道)｣にほんブログ村

2010年03月19日

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676)岩手散歩　西和賀町(二度逢瀬バス停)

　花粉舞う中、寒暖の差が大きい日々が続いています。昨日は終日冷たい風が吹き続けていましたが、朝の始まりは天気雨ならぬ｢天気雪｣でした。天気雨は｢キツネの嫁入り｣と言われますが、天気雪にも似たような表現はあるのでしょうか？。タヌキの婿入り？　県道１号線の冬景色からの流れで、西和賀町の風景を続けます。とはいえ本日ご覧いただくのは風景ではなくバス停でございます。　県道１号線湯本バイパスと湯本温泉を抜ける旧道が合流する湯本大橋脇の交差点から南(湯田方面)へ向かうと｢二度逢瀬｣というバス停が現われます。　｢二度逢瀬｣・・・そのまま｢にどおうせ｣と読みます。｢逢瀬｣を国語辞典で調べると｢恋愛関係にある男女が人目を忍んで会う機会・会う時｣とありますので、二度逢瀬とは｢逢瀬を重ねる｣ことになるのでしょう。　なぜそのような言葉がバス停になったのでしょう？昨年、岩手県の変わった地名・バス停の特番が放送されました。それによると、昔、鉱夫が湯本温泉に泊まった際、温泉の遊女といい仲になり、人目を忍んで待ち合わせをしたことに由来するそうです。(ロマンチック？な二度逢瀬バス停－西和賀町湯本 H20.12.21－)　同じ番組ではアイヌ語説も説明していました。こちらは｢ゆるやかな傾斜地・湿地を意味する『ニフト』と川の瀬を意味する『セ』が転じて二度逢瀬となった」というものです。　逢瀬の類義語に逢引(あいびき)もありますが、｢二度逢引｣だったら随分イメージが違う感じがします。バス停に採用されたでしょうか？　１年前のメニュー・・・お休みでした　２年前のメニュー・・・｢211)栃木三十一景　壬生町(戊辰役戦死之墓)｣にほんブログ村　

2010年03月18日

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675)岩手散歩　西和賀町(錦秋湖を渡る列車)

　ラジオを聴いていたら、上司の部下に対する心構えのような話をしていました。｢上から目線ではなく対等な目線で接し、半年はじっくりと様子を見る｣という要旨だったと記憶しています。自分の振る舞いを顧みながら、｢そういえば鳩山内閣も半年経ったなぁ｣と頭の中で話をすり替えました。　前回までご覧いただきました｢県道１号冬景色｣、川尻橋でお終いとしましたが、川尻橋がかかる場所から下流は錦秋湖(きんしゅうこ)になります。錦秋湖は洪水調整や水力発電、農業用水として建設された湯田ダムによって造られた人造湖です。東西に細長い湖で、和賀川の他にも多くの河川が流れ込んでいます。　和賀川は川尻橋を過ぎると錦秋湖となりますが、そこをＪＲ北上線が渡っています。北上と横手を結ぶ約60キロのローカル線です。川尻橋ではカメラを構えている人がおり、そろそろ列車が来るのでしょう。折角なので私も列車を待ってみました。　空が暗くなり、舞い始めた雪の粒が大きくなってきた頃、軽快な音を響かせて２両編成の列車が錦秋湖を渡っていきました。(雪煙を上げて錦秋湖を渡る北上行列車　－西和賀町川尻 H22.2.6－)　錦秋湖畔を走るのは数度目でしたが、何れも晴天下ではありませんでした。次回は新緑の美しい錦秋湖を愛でてみたいものです。　１年前のメニュー・・・｢469)盛岡散歩　岩姫橋から｣　２年前のメニュー・・・「210)栃木三十一景　益子町(宇都宮氏隠棲の地)｣にほんブログ村

2010年03月17日

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674)岩手散歩　県道１号冬景色(西和賀町　川尻橋)

　今年もいよいよ、花粉症に苦しむ時期となりました。昼食時も料理が届くまでマスクを外さない私に対し、上司が｢いつから？どんな具合なの？大変だねぇ｣と言ってくれます。昨年も一昨年も説明した記憶がありますが、まぁ仕方ないでしょう。盛岡３度目の春は、花粉症に悩み始めて12回目の春でもあります。　県道１号冬景色の続きです。青空の下の湯本温泉街を抜けた愛車は再び県道１号線に戻り、和賀川の左岸を数キロ進んで国道107号線との交差点に至ります。(大沓地区の県道１号線　盛岡方向を望んで・・　－西和賀町大沓 H22.2.6－)　この交差点からは国道107号線との重複区間となります。重複区間とは同じ道路が２つ以上の戸籍を持つことで、県道１号線の場合は盛岡市～雫石町間で国道46号線と、西和賀町～秋田県横手市境間で国道107号線と、それぞれ重複区間となります。　厳密には横手市内は秋田県道１号線なのですが、興味ない人にはどうでもいい話ですね。　律儀な自治体だと、重複区間には重複している国道・県道の標識を全て掲げています。以前住んでいた栃木県などはそうでしたが、お握り型やヘキサゴン形の標識が３つも並ぶ様は｢だんご３兄弟｣のようでした。　一旦川尻橋を渡り、ほっとゆだ駅まで往復したのですが、その間に先程までの青空はどこへやら、川尻橋は厚い雲に被われてしまいました。更に冷たい風に乗って雪も舞い始めました。(凍った和賀川にかかる川尻橋　－西和賀町川尻 H22.2.6－)　先述のとおり、県道１号線は国道107号線と共に西進して秋田県横手市へ至りますが、今回の冬景色は川尻橋でおしまいにします。　１年前のメニュー・・・お休みでした　２年前のメニュー・・・｢209)栃木三十一景　藤岡町(三毳神社)｣｢花粉症せつないね」と思ったらクリックして下さい

2010年03月16日

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673)岩手散歩　県道１号冬景色(西和賀町　湯本温泉)

　昨朝のテレビで、とある評論家が「カップやきそばのお湯を注いでから３分後ではなく10分後に捨てると、ボリュームあるやきそばになり満腹となる」と話していました。早速試してみたところ、確かにボリュームが増しましたが味は２の次になり、かつ胃がもたれ気味になりました。　岩手県道１号冬景色の続きです。旧沢内村を和賀川に沿って南下し続けていくと、道が２つに分かれます。一方は湯本温泉を抜ける旧道で、もう一方は2001(平成13)年に開通した、温泉街を迂回する湯本バイパスです。雫石以来県道１号線を走り続けてきましたがちょっと寄り道、湯本温泉を抜ける旧道を進みます。　温泉街に入る前に渡るのが和賀川です。和賀川は秋田県境を源とする川で、南に流れた後、旧湯田町から東に向きを変え北上市で北上川に合流する全長75キロの川です。南に向きを変えるところには湯田ダムによって作られた錦秋湖があります。(山室橋から見た和賀川上流　－西和賀町湯本 H22.2.6－)　湯本温泉は西和賀町の旧湯田町に点在する湯田温泉峡のひとつで、和賀川左岸に10件程の温泉宿が建っています。開湯(かいとう)は1658(万治元)年だそうですから350年以上の歴史を持つ温泉です。　1893(明治26)年には正岡子規が東北各地を巡る途中で秋田県から岩手県に入り湯本温泉に一泊し、次の句を残していきました。　山の温泉(ゆ)や裸の上の天の河(雪で趣を増した湯本温泉　－西和賀町湯本 H22.2.6－)　１年前のメニュー・・・｢468)寝台特急「富士・はやぶさ」廃止｣　２年前のメニュー・・・｢208)栃木三十五景　芳賀町(菜の花畑)｣にほんブログ村

2010年03月15日

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671)岩手散歩　県道１号冬景色(西和賀町　玉泉寺)

　受け売りですが、トイレの表記にも歴史があるのですね。用語は｢御手洗｣｢レストルーム｣等々ありますが、国内の案内用図柄は21世紀に統一されていたとは知りませんでした。それより目から鱗だったのは｢Ｗ．Ｃ｣はwater closet(ウォータークローゼット)の略だったということです。｢ちょっとワシントンクラブに行ってくる｣なんて言っていたものですが・・・。　県道１号冬景色の続きです。山伏峠から下る道は旧沢内村の中心街に入りました。　旧沢内村といえば全国に先駆けて乳児医療費や老人医療費の無料化を行なったことや、全国で初めて乳児死亡率ゼロ(1962年)を達成した村として有名(私は県民になるまで知りませんでしたが)です。(旧沢内村中心街ちょっとはずれ　－西和賀町沢内太田 H22.2.6－)　愛用の観光本では碧祥寺(へきしょうじ)博物館、およね地蔵等々が載っていましたが、天邪鬼な私は案内本に載っていない｢玉泉寺｣にカメラを向けてみました。　旧沢内村出身の著名人に小説家の古沢元がいます。これまた私は県民になるまで知りませんでした。沢内村を題材にした小説を世に出し、シベリヤ抑留で亡くなったそうですが、故人を偲んでの文学碑が、旧沢内村中心よりやや南に建つ玉泉寺に建っています。　ご覧のように玉泉寺は雪深く、本殿までもたどり着けませんでした。(玉泉寺は1625(寛永２)年創建　－西和賀町沢内太田 H22.2.6－)　前回の｢雪あかり｣の雪像から20分程で天気が一転してご覧のとおりになりました。同じ雪の厚さでも青空の下だと気分がちょっと明るくなります。(ゴールの湯田までもうひと息－西和賀町沢内大野？ H22.2.6－)　１年前のメニュー・・・お休みでした　２年前のメニュー・・・｢206)栃木三十一景　二宮町(桜町陣屋跡)｣にほんブログ村　

2010年03月13日

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669)岩手散歩　県道１号冬景色(西和賀町　雪あかり)

　元幕内力士の北桜関が現役を引退しました。北桜関と聞いてもピンとこない方が多いと思いますが、熱い取り口と旺盛なファンサービス精神で人気のあった力士です。幕内在位が短かったので、ブラウン管越しに見た回数は少ないですが、記録より記憶に残る力士でした。　県道１号冬景色、新山伏トンネルを抜けるとそこは西和賀町です。雪深さは変わりませんが、道はこの先、横川に沿って下っていきます。(西和賀町サインと県道１号線　－西和賀町沢内川舟 H22.2.6－)　進むにつれて少しずつ周囲が開けてきましたが、八ツ又バス停付近の沿道に、雪像が見えたので車を停めました。橋を渡る列車と土蔵？が並んでいます。　カメラに収めて足を勧めましたが、この先も、雪像を作る人々があちこちで見られました。全くの偶然だったのですが、本日２月６日と翌７日は｢西和賀雪あかり｣が開催日だったのです。　西和賀雪あかりは今年で22回目です。盛岡市でも先日｢盛岡雪あかり｣が催される等、最近各地でこのような催しが開かれていますが、その発祥は西和賀町だそうです。特定の会場で催されるのではなく、町全体を会場としています。ですから沿道のあちこちで皆さんが雪像をこしらえていたのですね。(雪像の汽車　夜はどうなるのかな？　－西和賀町沢内川舟 H22.2.6－)　雪量が多いこともあって大きい像が多く、これらに夜、灯がともるとさぞかしきれいなことでしょう。折角ここまで来たので、半日待ってその光景を見たいとも思いましたが、その後は路面凍結という恐怖が待っているので、諦めました。　後で調べたら盛岡発着のツアーバスが出ていました。来年は乗ってみようかな？もっともどんな客が乗っているかは想像できるので、夢物語です。　１年前のメニュー・・・お休みでした　２年前のメニュー・・・｢204)栃木三十一景　日光市(金精峠と金精道路)｣にほんブログ村

2010年03月11日

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668)岩手散歩　県道１号冬景色(雫石町　山伏峠)

　四国では桜が開花したそうですが、こちらは昨晩から雪が降り続いています。特に三陸沿岸地域はこの冬一番の積雪だそうです(３月になってもこの冬一番と言うのでしょうか？)。それでも｢春の雪｣なのでしょう、溶けるのも早そうな気がします。　県道１号冬景色の続きです。　田茂木野バス停を後に町境の山伏峠に向かいます。人家は無く、見えるのは白一色の道だけです。左手には雫石川の支流南川の支流南畑川の支流である下ノ倉沢が沿っていますがそんなよそ見をする余裕はございません。(山伏峠への道　すれ違う車も皆無　－雫石町南畑 H22.2.6－)　更に進むと右手に旧道が分かれ、県道１号線は山伏バイパスに入ります。1998(平成10)年に開通した道ですが、それ以前は右手の旧道が県道１号線として山伏峠を越えていました。　旧道が開通したのは1927(昭和12)年ですが、狭くカーブの多い道で事故が多く発生していたそうです。盛岡と西和賀町を結ぶ幹線道なので冬季通行止めともできず、かといって北上経由では何十キロも遠回りでしたから、皆さん慎重に冬の峠を越えていたことでしょう。　現在の新山伏トンネルは全長1287メートル、トンネルに入るとそれまで尻を振っていた愛車のお尻が落ち着きました。旧道を越えていた先人に及ぶべくもありませんが、ひととき冬道から開放された気分で一気に1287メートルを抜けました。(新山伏トンネル雫石口　薄っすら日ざしが・・・　－雫石町南畑 H22.2.6－)　トンネルを抜けると西和賀町です。　１年前のメニュー・・・｢465)盛岡散歩　小野松観音｣　２年前のメニュー・・・｢203)栃木三十一景　西方町(水神社)｣にほんブログ村

2010年03月10日

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667)岩手散歩　県道１号冬景色(雫石町　山祇神社)

　平成21年の家計調査で、１世帯あたりの年間餃子購入額が発表されました。それによると以前住んでいた栃木県宇都宮市が4,187円で第１位となり、毎年｢餃子日本一｣を争っている静岡県浜松市は50円差で第２位でした。宇都宮市はさぞかし喜んでいることと察しますが、読んだ新聞記事が｢浜松惜しくも２位｣と、浜松市からの視線で書いてあったのには少々複雑です。　県道１号冬景色の続きです。愛車のお尻を振りながら吹雪の南畑地区を進むと、大村という集落に入りました。本日ご覧いただくのは、大村集落の沿道に建つ｢山祇(やまづみ)神社｣でございます。　山祇神社は17世紀に山伏が創建された神社で、山の神である｢大山祇神(おおやまつみ)｣が祀られています。同神社を紹介したサイトを拝見すると、｢ここは男助(おすけ)・女助(めすけ)といった霊山を始め大小の山々に囲まれて霊験を修行するのに良い場所｣とあります。　ここまで何とか運転してきましたが、雪道に不慣れな者としてはこの先峠を越える道中の安全を祈りたくなります。車を停めて参拝しようと思いましたが、カメラを向けると同時に風が強くなりました。しかも参道は雪深く、長靴でも参拝は困難です。鳥居の前で２礼１拍１礼し、先に進むことにします。(吹雪の中の山祇神社　－雫石町南畑 H22.2.6－)　山祇神社を後に１キロ程進むと、田茂木野(たもぎの)バス停が現われました。雫石町側の最後のバス停ですが、｢たもぎの｣という読みは何となく私の琴線に触れます。　バス停の付近には民家が数軒ありました。ここを通るのは盛岡と西和賀町を結ぶ路線バスですが、この先、峠を越えて西和賀町に入るまでの約４キロ、バス停はありません。(田茂木野バス停　雪は益々深く・・・　－雫石町南畑 H22.2.6－)　１年前のメニュー・・・お休みでした　２年前のメニュー・・・｢202)いよいよ本番？｣にほんブログ村

2010年03月09日

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666)岩手散歩　県道１号冬景色(雫石町)

　｢平成の大合併｣直前に670市1994町568村あった市町村が、本年度末には786市757町185村になるそうです。この10年でほぼ半減したことになりますが、数字を見ると市が増えて町村が減っているのですね。次は都道府県の大合併でしょうか？道州制の議論も一時ありましたが、最近は聞かなくなりましたね。　最近は少々慌て気味に冬の風景をご覧いただいている節がありますが、本日からの風景は岩手県道１号線沿いの冬景色でございます。　岩手県道１号線は｢盛岡横手線｣というのが正式な名前で、盛岡市(盛岡地方裁判所前)を起点とし秋田県横手市を終点とする県道です。県都中心街、北上川、秋田街道、御所湖畔、県内有数の豪雪地域である西和賀、湯本温泉等々、沿道には様々な風景が広がります。　緑の多い地域でもあるので新緑や初夏の風景もきれいな事でしょうが、折角なので冬景色も見たいと思い、真冬のドライブに挑んでみました。起点の盛岡裁判所前交差点から国道46号線との重複区間はパスし、雫石町の雫石バイパス東口交差点からスタートします。　雪降る中、御所湖西岸を進み、鴬宿温泉への県道172号線が分岐すると雫石町の南畑地区に入ります。その多くは山で、県道１号線は南畑川沿いに開けた中を進んでいきます。既に沿道のポールが無ければ路肩が分からない状態です。(男助山をバックに　－雫石町南畑 H22.2.6－)　この後天候が急変。しばし吹雪の中を進む事になりましたが、時おり前方が全く見えず、立ち往生する羽目になりました。前途多難です。　１年前のメニュー・・・｢464)新幹線マーク｣　２年前のメニュー・・・｢201)宮脇氏の見た栃木県５｣にほんブログ村

2010年03月08日

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664)岩手散歩　遠野市(達曽部宿)

　雛祭りの２日後に某みちの駅を訪れたところ、入口正面に飾ってあった雛人形の片付けの最中でした。そういえば｢雛人形を早くしまわないと結婚が遅くなる」という迷信がありますが、｢鯉のぼりを早くしまわないと結婚が遅くなる｣というのは聞かないですね。しまうのが早かろうが遅かろうがする人はするし、せん人はせんのですが。　そろそろ冬の天気のおさらいを始めたお天気コーナーも散見されますが、本日ご覧いただく岩手県は冬晴れの旧宿場町です。　以前｢私的岩手通史の旅｣で遠野市(旧宮守村)の金取遺跡をご覧いただきましたが、遺跡から眼下をを見下ろすと達曽部(たっそうべ)の町並みが一望できます。達曽部は遠野街道の宿場町だったとことです。ちなみに資料によっては｢たっそべ｣と読まれているものもありました。(ツララの下がる午後の宿場町　－遠野市宮守町達曽部 H22.1.17－)　遠野街道は盛岡から大迫(現花巻市)を経て梨ノ木峠越えて達曽部に至り、更に遠野を経て仙人峠経由で釜石と、界木(さかいぎ)峠経由で大槌とを結んでいました。釜石ルートは現在の国道396号線がおおよそのルートのようです。　現在の国道396号線は達曽部地区をバイパスで抜けていきますので、達曽部地区は静かなたたずまいとなっています。メインストリートはバイパスに変わりましたが、住民の生活区域は変わらないので、域内には達曽部・達曽部宿等のバス停があります。旧宿場町に由来するのでしょう、｢宿橋｣というバス停もありました。　達曽部とは耳に心地よい響きです。地名辞典で調べたら｢立障辺(たつそうべ)＝岩肌の立ちふさがる渓谷｣に由来するそうですが、立障辺という地名だったら当店でご覧いただくことは無かったかもしれません。(愛車がよく滑った達曽部バス停付近　－遠野市宮守町達曽部 H22.1.17－)　宿場町の入口に車を停めのんびりと歩いてみたいものですが、あくまで生活道路ですから、見慣れないおっさんが歩いていると不審がられそうです。　１年前のメニュー・・・お休みでした　２年前のメニュー・・・｢199)春　出張( たび)の空から｣にほんブログ村

2010年03月06日

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657)岩手散歩　洋野町(八戸線と太平洋)

　昨日のテレビ・新聞は五輪のフィギュアスケート女子一色でしたね。某会社を訪問した際ちょうどキム選手・浅田選手と登場してきたので、打ち合わせそっちのけで観てしまいました。結果は皆様ご存知のとおりですが、一緒にいた方の｢何を表現したいのかよく分からんが、上手いなぁ」という感想に同感でした。　岩手県の風景、自治体を50音順にご覧いただいた後、県央～県南の風景が続いてしまい、県北の風景がご無沙汰になっていました。実際この冬は県南にばかり足を向けており、県北を訪れていません。　されどたまには県北をご覧いただきたいと思い、１年前の風景を引っ張りだしてきました。三陸海岸北部の洋野町の風景です。雨男にしては珍しく快晴の下、｢海の上の県境｣を観に行った道中での１枚で、国道45号線から海沿いの小道に入った所で出合いました。(大浜付近の海岸にて　－洋野町種市 H21.2.14－)　手前の線路はＪＲ八戸線で、宿戸駅～陸中八木駅間だと記憶しています。線路と太平洋を遮るものはありません。この風景に列車が加わればまた彩り豊かになったのでしょうが、あいにくこの区間を走る列車は少なく、線路と海という構図でまとめてみました。これはこれで味があると悦に入っていますが、単なる言い訳＆自己満足です(笑)。　｢天気晴朗なれど波高し｣でした。荒天でしたら全く違う風景となっていたでしょう。カメラを構えていられないだろうし、そもそもすんなりとたどり着けたかどうか・・・。　１年前のメニュー・・・お休みでした　２年前のメニュー・・・｢191)栃木散歩　那須町(伊王野城跡)｣空と海の青さに少しでも和みましたらクリックして下さい

2010年02月27日

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650)岩手散歩　岩手町(ボッチと姫神山)

　冬季五輪が始まって１週間経ちましたが、今更ながら金銀銅を獲るか否かの差というのは本当に僅かな物なのだなと感じています。100分の数秒という差が、その後の選手の呼び方を｢メダリスト｣と｢五輪出場選手｣に分けてしまうのですね。今でこそ最新の機械でその僅差をキチンと判定できますが、昔はどうだったのでしょうか？　本日ご覧いただくのは姫神山でございます。ほぼ１年前にも盛岡市から見た姿をご覧いただきました（コチラでございます)が、本日は姫神山の北西に位置する岩手町からの姿です。盛岡から国道４号線を北上して岩手町に入り、北上川を川口南大橋を渡ってすぐの交差点近くの町道からカメラに収めました。　昨年ご覧いただいた際｢登ってみたくなった｣と申しましたが、言うだけ番長で実現できませんでした。今年こそは３年目の正直で登ってみたいと思いますが、まずは里山で体を慣らさなければいけませんね。(何枚も撮った中の１枚　－岩手町子抱 H22.1.26－)　この写真、私にしては珍しく｢構図｣というものを考えてみました。手前には冬休みの水田とボッチがありますが、このボッチ、地域によって様々な形があり、同じ岩手県内でも県南と県北で違うようです。　今秋は、県内各地のボッチを巡ってみようかなと思います。　１年前のメニュー・・・お休みでした　２年前のメニュー・・・｢184)栃木散歩　高根沢町(台新田展望台)｣にほんブログ村

2010年02月20日

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643)岩手散歩　宮古市(松草駅)

　１月29日のメニューで宮古市の区界バス停をご覧いただきましたが、その数日後に前を通ったら、待合室が新しくなっており、｢赤ベコ共和国｣が消えていました。いつ変わったのか分かりませんが、２度と見られない風景になってしまったのだなと一寸感慨深くなり、同じ風景は２つと無いということを感じました。　その宮古市を東西に横断するのがＪＲ山田線です。当店で何度かご覧いただいていますが、本日ご覧いただくのは旧川井村にある山田線の松草駅です。以前ご覧いただいた区界駅の隣り、盛岡から約44キロの場所にある駅です。　閉伊川に刻まれた谷間に国道106号線と並んでいますが、国道側に入口は無く、線路に沿う旧道側からしか入れません。駅は旧道より一段高い場所にあり、雪囲いに覆われた階段を上って駅舎に至ります。駅の標高は618メートルだそうです。　盛岡から伸びてきた線路が松草駅まで伸びてきたのは1930(昭和５)年10月31日で、当時は終着駅でした。その翌年にはもうひとつ宮古寄りの平津戸まで線路が伸びたので、終着駅としての役割は１年のみでした。(単線の松草駅ホーム　－宮古市田代 H22.2.2－)　松草駅を発着する列車ですが、下りは６時28分、17時11分、19時30分の３本、上りは17時29分・19時52分の２本、上下合計５本しか停車しません(山田線は宮古に向かう列車が上り、盛岡に向かう列車が下りとなります)。　私が訪れたのは午前11時半頃。この時間以前に発着した列車は６時29分発盛岡行しかありません。ホームの足跡を見る限り下車客はゼロ、乗車客が１人だったようです。この乗客は松草駅着17時29分、19時52分のどちらで戻ってくるのでしょう？(足跡が見えますか？　－宮古市田代 H22.2.2－)１年前のメニュー・・・お休みでした。２年前のメニュー・・・｢178)白河だるま市　番外編(小峰城跡)｣ふぅんと思ったらクリックして下さい

2010年02月13日

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636)岩手散歩　雫石町(いわて雪まつり)

　休日の前夜はどうしても気が緩み、夜更かしをしてしまいます。翌朝目覚まし時計が鳴る時は当然寝不足気味なのですが、そこで布団から出られるか｢あと５分｣と目を閉じるかで、休日の過ごし方が変わります。その確率は五分五分でしょうか？　何とか布団からはい出ることができました本日、県都盛岡の西に位置する雫石町では｢いわて雪まつり｣が開幕しました。今年で43回目を迎えるまつりで、16の雪像と66のかまくらが作られた小岩井牧場まきば園で、様々なイベントが催されます。テレビでは｢岩手の冬の風物詩｣と報じていました。　雪像には毎回テーマがあるようで、今年のテーマは｢さぁ、おはなし雪ひろばへ｣だそうです。昨年は雪が少なくて雪像づくりに苦労したように聞いた記憶がありますが、今年は十分な雪の量だったことでしょう。(会場正面に建つ、｢注文の多い料理店｣　－雫石町丸谷地 H22.2.6－)　雪像のあるまつりと聞くと、｢さっぽろ雪まつり｣が浮かぶ方が多いことでしょう。行った事はありませんが、テレビで見る限り大通りに巨大な雪像が並んでいるようですね。｢いわて雪まつり｣はそれに比べると規模は小さいのでしょうが、広々とした中に並ぶ風景はのどかで好ましいものでした。晴天ならば岩手山をバックにした雪像が見られることでしょう。　観光客風よりも地元の親子連れが多く見られ、地元のイベントといった雰囲気のまつりは、14日まで開催されます。(かぐや姫と一寸法師)　それにしても雪の中の撮影は難しいです。｢オート｣で撮ると雪の反射でどうしても雪が灰色っぽく写ってしまいます。｢絞りを調節して｣と聞いたので色々試しましたが、なかなか白く写りませんでした。撮影者の腹の中の色を反映しているのでしょうか？１年前のメニュー・・・お休みでした。２年前のメニュー・・・｢171)餃子騒動の余波｣→こんな事もあったんですね。にほんブログ村

2010年02月06日

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630)岩手散歩　宮古市(区界バス停)

　明後日１月31日は｢愛妻の日｣なのだそうです。キャッチコピーは｢１月31日は花束を持って帰ろう｣。１月を｢Ｉ(アイ)｣に置き換えての語呂合わせですが、｢日本愛妻協会｣という法人が主催していました。ということは｢日本恐妻協会｣もあるのでしょうか？　ま、あっしにゃぁ関わりのねぇことでござんす(by木枯紋次郎)。　先日、公務で宮古市の旧宮古市に車で行きました。｢宮古市｣と書かないのは本年１月１日に川井村を編入して県内最大の面積となったからです。盛岡市から宮古市に行くことは｢隣りの市に行く｣ことになるのですが、区界トンネルをくぐって宮古市(旧川井村)に入っても、国道106号線の標識は｢宮古まで○○キロ｣となっています。川端康成調に表現すると、｢トンネルを抜けると宮古市だった。｣　その宮古市(旧川井村)に入ると左手に｢みちの駅区界｣があり、その前に区界バス停があります。盛岡～宮古間を結ぶ106急行バスの停留場ですが、よく見ると牛のイラストが描いてあり、その上には赤帯の中に｢赤ベコ共和国｣と書いてありました。　旧川井村は短角牛という赤褐色の牛の産地でしたので、赤ベコ共和国は恐らく一世を風靡した｢ミニ共和国｣のひとつだったのではないでしょうか？調べた限りでは正体が分かりませんでしたが、すでに消滅したのかもしれません。(正月の区界バス停－川井村(現宮古市) H21.1.2－)　冒頭の宮古市からの帰り道、盛岡に向かってハンドルを握った先輩が言いました。｢行けども行けども宮古市だぁ～｣　１年前のメニュー・・・｢442)盛岡散歩　啄木望郷の丘｣　２年前のメニュー・・・｢163)栃木散歩　足利市(渡良瀬橋２)｣

2010年01月29日

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625)岩手散歩　花巻市(人工竜巻発電所)

　ほぼ１週間ご無沙汰いたしました。新年に入り前回(１月17日)までは久々に更新頻度が高かったのですが、月曜日＝江戸参内、火曜日＝江戸重鎮接待、水・木＝南部八戸藩、金＝秋田佐竹藩と東奔西走ならぬ南奔北走の１週間となり、暖簾を上げられませんでした。　本日土曜日佐竹藩より戻り、慌しい６日間が終わりひと息でございます。　岩手県の風景、今回は花巻市からの１枚ですが、風景ではなく看板です。花巻と釜石を結ぶ国道283号線(釜石街道)が旧東和町に入り東晴山駅前を過ぎ猿ヶ石川と並んで走る場所に、この看板は立っています。　初めて観たのは確か１年前。ハンドルを握っていた私の目はこの看板に釘付けになり、助手席にいた同僚との会話も一瞬上の空になりました。しかし同僚はきっと見慣れていたのでしょう、何事も無かったように話し続けていました・・・。　この看板を見るまでそのような発電方法があるとは知りませんでした。読んで字の如く｢人工的に竜巻を発生させ、そのエネルギーで発電する｣という事なのでしょう。強力な風力発電というイメージですが、何故猿ヶ石川沿いの狭い谷間が建設予定地に選ばれたのでしょう？そして実現性はいかがなものなのでしょう？(長閑なイラストが竜巻と対照的です　－花巻市東和町東晴山 H21.1.17－)１年前のメニュー・・・お休みでした２年前のメニュー・・・｢157)山口県つまみ食い18　長門市(仙崎地区)｣

2010年01月23日

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623)岩手散歩　奥州市水沢区(東大通り)

　寒さ厳しき中、本日はセンター試験が行なわれました。私が受験したのは４半世紀近く前の昭和の御世のことですが、散々な結果だったことしか覚えていません。当時はまだ｢共通一次試験｣と呼ばれており、英語のリスニング問題なんて無かったはずです。　昼下がりのテレビニュースでは、会場での平成生まれの受験生達(昭和生まれもいるのでしょうか)を映していましたが、その会場は東京大学でした。最高学府の校舎での受験というのはどのような気分なのでしょう？　ほとんどの方は最初で最後の東大かと思いますが、もし今の私が受験したら試験は適当に済ませて写真を撮り、当店でお披露目していることでしょう。　東大での受験風景を観ていたら、先日撮った奥州市水沢区の風景を思い出したので、本日はそれをご覧下さい。　ＪＲ水沢駅から東にまっすぐ伸びる道は、水沢区東大通り１～３丁目を横断する市道で、国道４号線を越えて雲峰神社まで約500ｍの道です。　普通の道なのですが、そのほぼ中間に｢東大通り｣というバス停がありました。｢ひがしおおどおり｣が正しい読みなのですが、慌てん坊の私は｢とうだいどおり｣と読んでしまい、一瞬驚いた次第です。(｢東大一直線｣ならぬ｢東大通り一直線｣　－奥州市水沢区東大通り２ H22.1.9－)　受験は明日も続きます。受験生の殆んどは未成年なので当店にお越しいただけません(笑)が、受験生諸君の健闘を祈ります。１年前のメニュー・・・お休みでした２年前のメニュー・・・｢150)山口県つまみ食い11　新南陽市(山陽道道標)｣

2010年01月16日

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618)岩手散歩　花巻市(小袋バス停)

　今週、事業場の重鎮一行で市内の神社へ商売繁盛祈願に詣でました。これが私の初詣になってしまいましたが、祈願の前に個人的に参拝し本年のお願い事をし、おみくじをひいてみました。一緒におみくじを引いた面々が軒並み｢大吉｣だったのに対し、私のおみくじは｢中吉｣でした。｢何事も中庸が一番｣ということでしょうか？　さて、毎週ほぼ日曜日に岩手県の風景をご覧いただいてきましたが、今回より土曜日に引っ越しをし、市町村の順番等に関係なくランダムにご覧いただこうと思います。　本日ご覧いただくのは花巻市の小袋バス停です。同バス停は花巻市街地から南東、国道４号線花巻東バイパスを越えて県道28号線(花巻北上線)を約１キロ進んだ場所にあります。(バス停標識が見えますか？　－花巻市東十二丁目 H22.1.9－)　飲料自販機が何と12台！圧巻でした。こんなバス停は見た記憶がありません。東京圏の通勤客が多く利用するバス停でも12台も並ぶことはあまりないのでは？何本バスが停まるのか忘れましたが、このバス停利用者はそんなに飲料好きなのでしょうか？　１台１台をしみじみ眺めていたら、飲料自販機の間にスキン自販機が挟まれていました(写真では分かりにくいですが)。こんな堂々と設置されていたら中々買いづらいのでは？と思いましたが、逆に傍目には飲料を買っているように見えるから、それなりの需要があるのかもしれませんね。　更に奥に目をやれば公衆電話、その先には自動精米室と続いており、そうそうたるオート集団です。その前を乗客ゼロのイトーヨーカドー行バスが通過していきました。１年前のメニュー・・・お休みでした２年前のメニュー・・・｢143)山口県つまみ食い４　光市(象鼻ヶ岬)｣

2010年01月09日

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593)岩手散歩　川井村最後の秋(土坂峠)

　今朝の天気予報では｢夜から雪になるでしょう｣と報じていましたが、昼間の冷たい雨が夜の帰り道ではみぞれとなり、夕食時には雪が舞い始めました。｢こりゃ初冠雪かな?｣と思い、先程再びカーテンを開けたら、雪は雨に変わっていました。やはり暖冬なのでしょうか？　雪が舞い始めた中で秋の風景を続けていても飽きるでしょうから、川井村の秋の風景は本日でおしまいにします。最後は私らしく(？)曇天の風景で締めたいと思います。前回までは盛岡と宮古を結ぶ国道106号線沿いの風景をご覧いただきましたが、本日ご覧いただくのは土坂峠から見た川井村小国地区です。　先日｢岩手の紅葉｣の中で、土坂峠の大槌町側をご覧いただきましたが、更に峠を上り川井村に入って道が下り始めると、遠方に小国地区が望める場所があります。もっと拡大して言えば｢川井村を一望できる場所｣でしょうか。　この風景を眺めたのは前回までと同じ日なのですが、宮古市の重茂半島を一周してからの訪問でしたので、その間に天候が変わってしまい、夕刻ということもあってちょっと重い風景になってしまいました。晴天下でみればまた違った趣でしょう。(空が近い気がします・・・　－川井村小国 H21.10.12－)　盛岡の氷雨、小国では雪でしょうか？１年前のメニュー・・・お休みでした２年前のメニュー・・・｢095)ちょっと旅気分２　－前編－｣

2009年11月17日

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592)岩手散歩　川井村最後の秋(続・昭和の学校)

　いささか旧聞に属しますが、とある人材派遣業者が飛び込み営業で私の勤める事業場にやってきました。資料だけいただいてお引取りいただいたのですが、｢派遣社員のメリット」として｢御社での安産衛生等の教育不要｣と書いてありました。安全衛生なら知っているのですが、安産衛生とはどんな内容なのでしょう？　不順の天気が続く岩手県ですが、本日も好天下に訪れた川井村の｢昭和の学校｣をご覧下さい。校舎をよく見ると、ホーロー製の看板が掲げられています。看板の材質も懐かしいですが、その内容にも懐かしいものがあります。　校舎内に入れば、教室を利用して様々な昭和の玩具や家具類が展示されています。展示物を見るごとに｢懐かしい！｣の繰り返しで、カメラのシャッターを幾度も押していました。デジタルカメラだから何枚も撮れますが、フィルムだったら大変です(笑)。(３種の神器　さすがにこの洗濯機は知りません)　校舎内には赤い公衆電話が置かれていました。昔の公衆電話は｢赤電話｣でしたね。何も注意書きがないので受話器を取ってダイヤルを回したくなりましたが、｢ダイヤルを回す｣なんていうのもきっと死語なのでしょうね。　好きな歌の歌詞に｢10円の電話がつなぎ止めている愛だってある｣という一節がありますが、これも今のコには分からないのでしょうか。　　最近、連日新聞に載っている某航空会社のジャンボ機も校舎内を飛んでいました。鶴丸姿が懐かしいです。　キリがないので、展示物のお披露目はここまでにします。折に触れてテーマ展示も行なっているようですので、一度覗いてみてはいかがでしょうか？１年前のメニュー・・・｢399)栃木散歩　那須町(晩秋の那須甲子道路)｣２年前のメニュー・・・｢093)栃木の紅葉その４　もみじライン」

2009年11月15日

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591)岩手散歩　川井村最後の秋(昭和の学校)

　岩手県と大手スーパーが提携し地産食材を使用した弁当等のフェアを始めたそうで、系列のコンビニエンスストアにも、葛巻産牛乳を使用したシュークリームが並んでいました。このコンビニエンスストアでは栃木県民時代にも地産食材フェアを行なっており、数品当店でご覧いただいた記憶があります。今回もやってみようかな？とちょっと思った雨の土曜日です。　川井村最後の秋、本日ご覧いただくのは秋とは関係ないであろう｢施設｣でございます。一見して｢学校｣とお感じになると思いますが、川井村箱石地区に建つ｢昭和の学校｣でございます。　この建物は旧｢川井村立箱石小学校｣です。創立は1874(明治７)年で、写真の校舎は1937(昭和12)年に建てられたものですが、48年後の1985(昭和60)年３月に閉校となり、その後しばらくは放置されていたようです。　この校舎が再び脚光を浴びたのは2008(平成20)年春のこと。とある方が収集したコレクションを展示する場所として選び、｢昭和の学校｣としてよみがえりました。(築72年の｢昭和の学校｣　－川井村箱石 H21.10.12－)　私事ですが、私が卒業した中学校もこのような校舎だったので、その姿を見た時、懐かしい匂いがしました。この校舎ほど古くはありませんでしたが、正面玄関の造りや窓枠に開いたストーブの煙突の穴等々通づるものがあり、一気に気持ちが四半世紀前に戻った気分です。　私の母校は健在ですが、このような木造校舎は在学中に取り壊されてしまい、今ではヘキサゴンのような形をした鉄筋コンクリート校舎に変わっています。　続いてご覧いただくのは校舎内の様子です。これまた母校を思い出させる造りで、こんな廊下で追いかけっこをして校長先生に怒られた事を思い出しました。　この日は暖かい日でしたが、廊下はひんやりとしていました。普段人がいるのといないのでは違うのでしょう。　次回は｢昭和の学校｣に展示されている品々の一部をご覧いただきます・・・。１年前のメニュー・・・｢398)岩手の紅葉　松川大橋｣２年前のメニュー・・・｢092)栃木の紅葉　塩原渓谷｣

2009年11月14日

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590)岩手散歩　川井村最後の秋(ＪＲ山田線)

　いつも当ブログの最後に、１年前・２年前のメニュー(ブログ)へのリンクを貼っていますが、２年前の本日(2007年11月12日)の前説では北東北の豪雨に触れていました。　遠くの街の話のように書いてから丸２年経ち、今は関東の天候が遠くの街でのことになっています。所変われば・・・ですね。　ちょうど２年前の今日から｢栃木の紅葉｣シリーズを始めていますが、今年は｢川井村の秋｣シリーズの最中、３回目の本日は川井村を走るＪＲ山田線でございます。　ＪＲ山田線が川井村西端の区界に達したのは1928(昭和３)年９月、以後少しずつ東進し、川井村を横断して東隣りの宮古市に達したのは６年後の1934(昭和９)年11月でした。　開業当時、何本の汽車が行き来したか分かりませんが、75年経った現在、川井村を横断する列車は盛岡・宮古方面各４往復しかありません。　写真の列車はこの４往復に含まれない、行楽シーズンのみ運転される臨時列車です。臨時列車の愛称は快速｢北山崎｣号で、三陸海岸の景勝地北山崎に因んでいますが、車両の名称は宮沢賢治に因んだ｢Ｋｅｎｊｉ｣だそうです。ちょっとややこしいですね。(川内～箱石間を走る快速｢北山崎｣号－川井村箱石 H21.10.12－)　盛岡～宮古間は公私で幾度も往復していますが、ＪＲ山田線を利用したことは１度もありません。今冬は乗ってみたいものです。１年前のメニュー・・・お休みでした２年前のメニュー・・・｢090)栃木の紅葉　その１｣

2009年11月12日

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589)岩手散歩　川井村最後の秋(大峠ダム)

　久々に夢をみました。しかも２本立てです。１本は荒唐無稽な話で現実世界では｢ありえない｣内容でしたが、もう１本は職場の方が出演した妙にリアリティーある話で、目覚めてから｢洒落にならんなぁ｣とつぶやく自分がいました。職場でその方に話をしても｢あぁ、それはありうる話じゃ｣とうなずかれてしまいましたが、逆夢であって欲しいものです。　川井村最後の秋、前回は山をご覧いただいたので本日は川をご覧いただきます。川井村を西から東に流れる閉伊川です。区界峠から宮古市まで、ＪＲ山田線も国道106号線もこの閉伊川に沿って絡まり合いながら進んでいきますが、閉伊川が地形に沿って急な流れとなっている場所までは付き合いきれないので、トンネルでショートカットしています。　そのうちの１箇所が大峠(おおとうげ)です。昔の宮古街道は閉伊川沿いに忠実に沿っていたようですが、現在はＪＲも国道も大峠トンネルで短絡しています。このトンネルを出ると同時に閉伊川を渡るのですが、宮古に向かって右手に滝が見えます。　正しくは滝ではないようで、先人のブログを拝見すると｢大峠ダム｣と表記している方が多いです。地図を見ますとこの先の閉伊川は細く急な流れとなっていますので、水流調整が目的なのでしょうか？(人工的流れの横一文字　－川井村平津戸 H21.10.12)　ＪＲ山田線から見る大峠は有名らしく、イベント列車は閉伊川の橋の上で一時停車して観光客の目を楽しませるらしいです。また国道側からは、滝を背景にして汽車を撮る人も多いそうですが、道幅が狭いので集団になると少々危険な気がします。　　私の訪れたのは１日数往復の列車と被らない時間帯でしたので、他に誰もいませんでした。１年前のメニュー・・・｢396)岩手の紅葉　樹海ライン｣２年前のメニュー・・・｢088)ちょっと旅気分-前編-｣

2009年11月10日

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588)岩手散歩　川井村最後の秋(平津戸)

　東北楽天の田中投手と共に高校野球甲子園大会を盛り上げた｢ハンカチ王子｣こと早稲田大学の斉藤投手が100代目の野球部主将になったと報じていました。１年後にどこかのプロ野球チームに入団が内定しているのでしょうか？　あれから４年経つのですね。妙に感慨深いものがあります。　県都盛岡市の東隣りに位置する川井村は、来年(2010年)１月１日に宮古市に編入されることが決まっており、川井村としての日々が２ヶ月を切りました。1889(明治22)年４月１日に村制が敷かれてから7580日で｢川井村｣の文字が消えてしまうのですが、本日よりしばし、同村の秋景色をご覧下さい。　本日ご覧いただくのは川井村平津戸地区の風景です。盛岡市街から続く国道106号線は区界峠を一気に上ると、宮古市に向かって少しずつ下り始めます。平津戸はその途中にある地区で、｢平｣という字が付きながら国道106号線・ＪＲ山田線・そして閉伊川以外はほぼ山です。　この日は珍しく好天であり、また青さが残る木々でしたがシャッターを切りたくなるような風景でした。左上に月が出ており、青一色の空にアクセントを添えています。(月が分かりますか？　－川井村平津戸 H21.10.12－)１年前のメニュー・・・｢394)栃木散歩　日光市(湯西川ダム) ｣２年前のメニュー・・・｢086）栃木散歩　西方町(八百比丘尼尊)｣

2009年11月08日

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584)岩手の紅葉　盛岡市(高松の池)

　車を走らせていたらガソリンの警告ランプが点きました。理屈上、ランプが点いてから我が愛車は70キロ走行可能のハズなので慌てる事はないのですが、こういう時に限って中々沿道にガソリンスタンドが見当たらず、少々気が急いてしまいました。先日知人がガス欠でＪＡＦのお世話になった話を笑って聞いていたので尚更でした　給油してひと息つき、紅葉を観に高松の池へ行きました。高松の池は春・夏・冬と訪れていますが、秋に行くのは初めてでございます。紅葉見物というと無意識に盛岡市から離れた場所に目が行ってしまい、高松の池や盛岡城跡といった身近な所にも紅葉の見所があるのを忘れがちになっていました。桜の名所は秋になればその葉が散るのですから、紅葉の名所となって然るべきなのでしょう。　｢次回の休みは市内の紅葉を愛でよう｣と決めていたのですが、やってきた本日の休日は厚い雲に覆われ時おり雨が降るという、私らしい天気となりました。　幸い高松の池を一周する間は雨に降られずに済みましたが、既に見頃も過ぎているこんな日に紅葉を観に訪れる人はほとんどいませんでした。(泣きそうな空の下の高松の池　－盛岡市高松 H21.11.1－　当店によくお越しいだたくおきものさんが先日、｢紅葉は曇りの方がきれいに撮れる｣とおっしゃっていましたが、さて素人の腕前は天候に左右されているのでしょうか？１年前のメニュー・・・お休みでした２年前のメニュー・・・｢079)月始めですが・・・｣

2009年11月01日

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583)栃木の紅葉　那須塩原市(深山湖に注ぐ沢)

　先日某テレビ番組を観ていたら、｢青森県民と沖縄県民が地元の言葉で会話したらどうなるか？｣という試みを流していました。生粋の両県民の言葉はそれだけでも難解ですが、｢大河ドラマの時代をリアルに放送すればこうなるんだろうなぁ｣なんて思いを抱きながら成り立っているのか分からないやりとりを観ていました。　10月最後の本日は、栃木県の紅葉をご覧下さい。前回の栃木の風景としてご覧いただいた深山湖沿いの道を上流へ遡っていくと、周囲の山々から深山湖に注ぐ沢をいくつか渡ります。本日の風景はその沢を囲む紅葉でございます。　雨男にしては珍しく好天下のツーリング(午後になって曇天となりましたが)でしたので、深山湖周辺では随分写真を撮っていました。撮り過ぎた故に、この沢の名前が分からないのですが、沢とはいいながら水の流れが細く、｢干乾びつつある沢｣を囲む紅葉となってしまいました。たっぷりと水が流れていれば趣があったのでしょうが、残念でございます。(晴れたから良しとしますか　－栃木県那須塩原市 H19.10.31－)　神々が出雲からお戻りになりました。明日より霜月です。１年前のメニュー・・・｢390)盛岡散歩　盛岡てがみ館｣２年前のメニュー・・・｢078)栃木散歩　都賀町(合戦場)｣

2009年10月31日

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582)岩手の紅葉　雫石町（仙岩峠）

　春・夏の甲子園を涌かせた１人である花巻東高校のエースの進路が、本日開催されたプロ野球ドラフト会議で決まりました。６球団抽選の末、埼玉西武が交渉権を獲得しましたが、今朝の職場は総評論家でした。｢やっぱ東北楽天だべ｣｢いや阪神に入って城島捕手とのバッテリーが観たい｣等々の中で１人だけ埼玉西武入団を熱望していました。今頃喜んでいるこどでしょう。　週間予報によると、来月早々県都盛岡にも初雪が降りそうですが、当店はまだ紅葉をお披露目いたします。本日は国道46号線の仙岩峠付近の紅葉でございます。　仙岩峠は盛岡と秋田を結ぶ秋田街道が越える峠です。1964(昭39)年に北側の国見峠を越える国道46号線が開通し、秋田街道はそちらに一旦移りましたが、その後1951(昭51)年に現在の仙岩トンネルが開通し、再び県境を仙岩峠で越えるようになりました。　｢道の駅雫石あねっこ｣付近から上り続けた国道46号線は、この仙岩トンネルの中でサミットを越え、その後は仙北町の旧田沢湖町中心に向かって一気に下っていきます。(仙岩トンネルの雫石口　峠の山々は見頃でしょうか　－雫石町橋場 H21.10.17－)　トンネルというものは入ってしまえば、コンクリートの壁と対向車しか見えません。仙岩トンネルも同じですが、長いトンネルがまっすぐに掘られているので、前に車がないと先ほど述べたサミットからの下り具合がよく見えて、運転する側としては何回走っても面白いです。　数分走って抜け出た秋田県仙北市も、雨男には珍しく好天でした。折角ですので、仙岩トンネルの秋田口の紅葉もご覧下さい。(仙岩トンネルの秋田口　－秋田県仙北市 H21.10.17－)１年前のメニュー・・・｢388)盛岡散歩　宮古街道(らかん公園)｣２年前のメニュー・・・｢076)栃木散歩　高根沢町(御料牧場)｣

2009年10月29日

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581)岩手の紅葉　雫石町(仙岩峠への道)

　台風20号が三陸沖を過ぎていきました。前回も18号の時もそうでしたが、関東接近時までは東京にある本社から｢警戒｣指示がしきりと届くのですが、関東を過ぎてしまうとその温度が一気に下がります。　本日も岩手県の紅葉をご覧下さい。前回ご覧いただいた雫石町の国道46号線沿いの紅葉から｢道の駅あねっこ｣を過ぎ、仙岩峠へ向かう上り坂の途中で撮った１枚です。台風20号で葉が落ちてしまったかもしれませんが、訪れし時は高度を上げるにつれ木々の色が変わっていく光景に感心し、ハンドル操作を誤りそうになりました。(この先は仙岩峠が待っています－雫石町橋場 H21.10.17－)　紅葉の撮り方は人それぞれでしょうが、紅葉にしろ新緑にしろ、私はこのように人工建築物を混ぜて撮ることが多いです。その方が写真に奥行きが出たり、自然が際立つような気がするのです。作家の故宮脇俊三氏の言葉を借りれば｢自然と人工の合作の景観｣が好きなのでしょう。１年前のメニュー・・・｢387)盛岡散歩　宮古街道(上小路)｣２年前のメニュー・・・｢074)今週の宴｣

2009年10月27日

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580)岩手の紅葉　雫石町(国道46号線沿い)

　昨日、荷物を宅配営業所に取りに行った時のこと。待っている私の隣りには大きな荷捌所がありましたが、荷物の量の多さに驚きました。大きい物から小さい物までベルトコンベアーを挟んで無造作に積まれているように見えましたが、一定の決めによって積まれているのでしょう。｢混雑の中の整頓｣とでも言うのでしょうか？　岩手県の紅葉の３回目、今回は足を西に伸ばしてみました。県都盛岡から西へ向かう国道46号線は盛岡と秋田県仙北市を結ぶ幹線ですが、盛岡市街からおおむね雫石川に沿って西進してきた国道は、雫石町中心をバイパスで抜けると、雫石川支流の竜川に沿って仙岩峠を上り始めます。　写真は峠道の手前、有名な｢みちの駅雫石あねっこ｣の手前での１枚です。紅葉の有名な撮影地というわけではなく足を止める人は全然いませんでしたが、あまり観る事のない青空の下の紅葉は、私にとって何処も｢名所｣になってしまいます。雨男の宿命でしょうか？(名も無き森の紅葉　－雫石町橋場 H21.10.17-)　その雨男が珍しく出会った晴天の休日、さて何をして過ごしましょうか？１年前のメニュー・・・｢385)栃木散歩　鹿沼市(古峰神社一の鳥居)｣２年前のメニュー・・・｢072)花木ですが｣

2009年10月25日

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578)岩手の紅葉　大槌町(土坂峠)

　新聞にカラオケ業者の広告が載っていましたが、｢ドラえもん｣に出てくる｢ジャイアン｣が着物姿で登場し、｢その音質がオレを変えた！」というコピーが添えてありました。ジャイアンの歌声は凄いらしいですから、うまい広告だなと思いました。ドラえもんの中ではよく空き地で｢リサイタル｣を開いていましたが、現代ならカラオケボックスでしょうか。　今回も前回に引き続き、岩手のやや早い紅葉でございます。今回ご覧いただくのは川井村と大槌町を結ぶ県道26号線の町村境にある｢土坂峠｣から見た、大槌町側の風景でございます。ちょっと色づいた木々を混ぜて遠近感を出そうとしましたが、奥の集落がぼんやりとしてしまいました。　三陸沿岸の釜石・大槌から盛岡へ向かう場合、この峠を越えて川井村に入り、国道340～106号線と進んで盛岡に至るコースが最短らしいですが、写真奥の集落付近からの峠道は急カーブ・急勾配・狭隘(きょうあい)なので、利便性は良くないようです。　大槌方からこの峠を越えるのは昨年５月以来です。その時は氷雨降る峠越えとなり、峠の温度計が１度を指していたのを覚えています。　１年半後のこの日、さすがに１度なんてことはありませんでしたが、曇天下での峠越えとなってしまいました。間もなく冬、来年は晴天下に越えてみたいものです。(曇天で日が暮れ始めた土坂峠　－大槌町金沢 H21.10.12－)１年前のメニュー・・・｢383)盛岡散歩　宮古街道(東山１丁目)｣２年前のメニュー・・・｢067)風は秋色（南会津ツーリング　その11｣

2009年10月20日

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577)岩手の紅葉　川井村(兜明神獄)

　東北楽天がＣＳシリーズ第２ステージ進出を果たした昨17日、作曲家の加藤和彦氏が亡くなられました。氏の代表曲｢あのすばらしい愛をもう一度｣を初めて知ったのは昭和50年代の小学生時代でしたが、音楽の教科書に載っていたので文部省唱歌の類と思っていました。フォークソングと知ったのは随分後になってからです。　謹んでご冥福をお祈りします。　昨年11月に｢岩手の紅葉｣をご覧戴きました。今年の紅葉は少々早めらしいというお話も耳にしていますので、本日からちょっと早い岩手の紅葉をご覧下さい。　まずは盛岡市の東隣り、川井村にある｢兜明神獄｣でございます。盛岡と三陸の都市宮古を結ぶ国道106号線が区界峠を越えて車窓左手にツンとそびえている、標高1005メートルの山です。まだ少々早くいわゆる｢見頃｣ではありませんが、緑と赤(黄)が混ざっているのも乙なものだなと思います。本日(10/18)観に行けば、もっと紅葉が進んでいることでしょう。(青空がいいアクセントです　－川井村田代 H21.10.12－)　川井村は来年になれば宮古市と合併し新｢宮古市｣となります。川井村としては最後の秋です。１年前のメニュー・・・｢381)栃木散歩　日光市(神橋)｣２年前のメニュー・・・｢065)臨時休業でございます｣

2009年10月18日

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548)岩手散歩　やはり広い岩手県

　日曜深夜のニュースを観ていたら、お盆のＵターンラッシュによる混雑で、東北自動車道一関インターチェンジ付近が30キロ以上渋滞していると報じていました。日付変更間際でこの渋滞とは驚きですが、やはりＥＴＣ1,000円の効果でしょうか？　「渋滞の中の人々のうち何人が明日朝から仕事なんだろうな」・・・ビール片手にそんな事を考えてしまいました。　概ね毎週日曜日にご覧いただいてきた岩手県市町村が先週ひと回りしました。実際は随分前に全市町村に足を踏み入れていますが、ご紹介が一巡して振り返ると、改めて岩手県の広さを感じます。　前夜に｢明日は遠方の●●へ行こう」と考えながら寝坊してしまって中止にしたこともしばしばありましたし、帰路の負担を考えてその街に前日入りしたこともあります。これらはみな岩手県の広さゆえのことでしょう。　彷徨前にご覧いただいた岩手県の地図は、１年５ヶ月経ってこれだけ塗りつぶされましたが、まだ観ていない風景は多数あります。あとどれだけ愛でることができるでしょう？（左＝昨春転居時点／右＝８月上旬時点）　本日のお品はいささかこじつけ的でしたが、ご容赦を・・・。１年前のメニュー・・・「335)栃木散歩　高根沢町(瞬時の解読困難な標識)」２年前のメニュー・・・「002)栃木散歩　序章」

2009年08月16日

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544)岩手散歩　陸前高田市(高田松原)

　曇天の日曜日、買物に出た足で急に遠出をしたくなり東北自動車道を北に走らせました。お盆の帰省が既に始まっているのでしょう、地元ナンバーに混ざって他県ナンバーの車が目立ちました。ＥＴＣ1,000円利用者も多いことでしょう。近々生家に行く予定である身としても往復2,000円(＋ガソリン代)は魅力ですが、半日近くハンドルを握り続けるのは少々難儀です。　一関市から始まった｢岩手三十五市町村巡り｣、いよいよ(やっと)本日で一巡します。トリを飾るのは｢陸前高田(りくぜんたかた)市｣でございます。三陸海岸南部に位置する面積約232平方キロ・人口約23千人の街で、1955(昭和30)年に３町５村が合併して現在の市域になっています。年間の平均気温は10度程で、岩手県で最も温暖な地だそうです。　一寸季節がずれた風景ですが、陸前高田市からの１枚は｢高田松原｣です。陸中海岸国立公園の一部である高田松原は、全長1.9キロにわたる弓なりの砂浜と約７万本の松林からできています。　戦前に国指定の名勝に選ばれる程の風景ですが、その昔は不毛の地でした。江戸時代の1667(寛文７)年に高田村の菅野杢之助(かんのもくのすけ)が中心となり、田畑を守るために松の植栽を始めたことが現在の長大な松原の始まりだそうです。その植栽は仙台藩と村人の助けを経て、３代に渡って手入れを続け、更に松坂新右衛門が松を管理し、現在のような長大な松原を作りました(岩手県の歴史散歩より)。(秋の晴天下の高田松原・・　－陸前高田市気仙町砂盛 H20.10.13－)　ようやく35市町村をひと回りご覧いただくことができましたが、10年前だったら59市町村ありましたから、ひと回りするのに２年以上かかったことでしょう。昨年のメニュー・・・｢329)栃木散歩　那珂川町(オリンプックスタジアム？)｣

2009年08月09日

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540)岩手散歩　山田町(オランダ島)

　県都盛岡では昨日から｢盛岡さんさ踊り｣が市中央部で催されています。帰宅して21時前の国営放送ニュースにチャンネルを合わせたら、全国ニュースの中でで紹介されており、ちょっと嬉しい気分になりました。　その一部風景は、日を改めてご覧いただく予定です。　岩手35市町村のご紹介。本日ご覧いただく34番目の街は｢山田町(やまだまち)｣です。同町は陸中海岸の中心に位置し、盛岡市からはやや南東方向になります。人口約１万９千人、面積約263平方キロの町のＨＰによると、町の沖合は黒潮と親潮がぶつかる世界有数の漁場だそうです。ＨＰのトップには｢響きます。人・海・森のハーモニー｣とありました。　また同町は、1980(昭和55)年に首相になった鈴木善幸氏の出生地でもあります。　山田町には船越湾と山田湾の２つの湾があり、このうち山田湾の中央には大島・小島が浮かんでいますが、本日ご覧いただく大島は通称｢オランダ島｣と呼ばれています。　時は1643(寛永20)年、航海中のオランダ船ブレスケン号が飲料水と食料を求めて山田湾に入港してきました。乗組員は大島に上陸して捕らえられたことから｢オランダ島｣と呼ばれるようになったそうです。　捕らえられた一行は江戸まで陸路で護送されて取調べを受けた後、９ヶ月後に長崎からオランダへ帰国しました。ちょうど江戸幕府の鎖国が完成して２年後の出来事です。(阿蘭陀島は左、右は小島－山田町船越 H21.7.5－)　山田町は県都盛岡からは少々訪問しずらい場所なのですが、その少ない訪問(記憶上３度)の内２度は好天に恵まれています。雨男らしくない確率ですね。昨年のメニュー・・・｢324)栃木散歩　茂木町(那珂川)｣

2009年08月02日

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537)岩手散歩　矢巾町（南昌山界隈）

　地上デジタル放送への完全移行まであと２年となったと新聞で読みました。受信機の普及率は全国で６割程だそうですが、岩手県の普及率は都道府県の中で下位だとも書いてありました。現在のテレビで何も不自由を感じない私も、普及率を下げている１人です。　岩手県35市町村のご紹介、本日は32番目の盛岡市のはずですが、盛岡市は別にご覧いただいていますので飛ばしまして、矢巾町(やはばちょう)をご覧いただこうと思います。　矢巾町は盛岡市の南西部に接しています。面積は約67平方キロと岩手県内市町村の中では大きいほうではありませんが、西側には雫石町と間に南昌山をを中心とする山々がそびえ、東側は北上川が悠々と流れており、起伏に富んだ地形の町です。県都に隣接していることもあり、盛岡市のベッドタウンとして栄えつつもある、人口約27千人の町です。　ちなみに町名は「矢巾」ですが、ＪＲの駅名は「矢幅」です。　この起伏に富んだ町のうち、今回ご覧いただくのは西側の南昌山(なんしょうざん)です。標高848メートルの独特の形が目を惹きました。手前のダムは南昌山を源とする岩崎川をせき止めて造られた｢煙山(けむやま)ダム｣です。好天ならば静かな水面に逆さ富士ならぬ「逆さ南昌」が観られるようですがこの日は駄目でした。逆に南昌山頂にも雲がかかり、雨も落ちてきました。（宮沢賢治も何度か登った南昌山　－矢巾町煙山 H21.7.25－)　ダム湖から岩崎川を遡ると｢幣懸(ぬさかけ)の滝｣があります。滝の落差は約７メートルとさほど高くありませんが、その昔マタギが入山する時に山の安全と狩の成功を祈った場所と伝えられています。約１キロ半程しか遡っていませんが、ひんやりとした空気が体を包みます。滝の力でしょうか。（ここ数日の雨で水量豊富な幣懸の滝　－矢巾町煙山 H21.7.25－)　更に、幣懸の滝の脇を走る県道281号線の急坂を上っていくと｢南昌山神社｣があります。その起源は古く、803(延暦８)年に遡ります。　当時エミシを攻めた坂上田村麻呂がその後の政の拠点として志波城(しわじょう)を今の盛岡市西部に造りましたが、雨に悩まされ築城が難航したため南昌山頂に社を建てて祈願したところ、俄に雨が止んだのだそうです。その後1849(嘉永２)年に山頂から現在の地に移されました。(湿気に包まれた南昌山神社　－矢巾町煙山 H21.7.25－)　かような祈願をして築いた志波城ですが、雫石川の水害に遭い、10年で現矢巾町内の徳丹城にその拠点を移したそうです。今で言えば県庁を10年で移転させるようなものでしょうか。昨年のメニュー・・・｢318)栃木散歩　日光市(下野三十三観音札所)｣

2009年07月26日

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533)岩手散歩　紫陽花

　明日は「海の日」でございます。「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国家日本の繁栄を願う」ために制定されたそうです。　海は先日も眺めてきましたし、海産物にも日々大変お世話になっています。当たり前になってしまっていますが、この制定趣旨を拝読して少々感謝をせねばいかんかなと思った次第です。　海の話とは全く関係ありませんが、こちらでは今紫陽花が見頃を迎えています。県内を彷徨しても道端には紫陽花が目立ちます。県南の一関市には「みちのくあじさい園」があり、６月下旬から約２万５千株の紫陽花が花を開くそうです。　昨年の６月に栃木県の紫陽花をご覧いただきましたが、今回は岩手県の紫陽花をご覧いただきます。何れも有名な場所ではないのですが、カメラを向けたくなったものです。　まずはおなじみ、盛岡市街の北上川遊歩道左岸の紫陽花です。何度も歩いている道なのですが、その存在には今回まで気づかずにいました。この日は晴れて長閑な光景でしたが、この数日後の雨で北上川は増水し、遊歩道はしばし水没しました。この紫陽花も水没してしまったことでしょう。（晴れた夕暮れの紫陽花　－盛岡市材木町 H21.6.28－）　続いては、県南一関市の小梨駅の駐輪場脇に咲いていた紫陽花です。群生している姿には見応えがありますが、こじんまりと咲いているのもまた心をくすぐります。判官びいきでしょうか？（雨に打たれる紫陽花　－一関市千厩町清田 H21.7.18－）　最後は、先述した「みちのくあじさい園」前を走る県道206号線沿いに咲いていた紫陽花です。紫陽花見物に訪れる人々への演出なのでしょうか。　これで蝸牛が歩いていればより絵になると思うのですが・・・。（雨の中でも映える紫陽花　－一関市舞川 H21.7.18－）　紫陽花や己が気儘の絞り染　小林一茶昨年のメニュー・・・「312)栃木散歩　宇都宮市(鬼怒橋)」

2009年07月19日

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