YZ125(H) 再び 進捗 5 も少しコマゴマと・・
だいぶ小さくなった小物部品の山。もう少しだよ~、、っと、ちょっとワクワクしたりして・・。仕上げはチェーンか、ハンドルか・・と考えながら、フロントブレーキワイヤーとクラッチワイヤーを生かす。スッキリ交換したいところだけれど、手に入ら無いので掃除する。汚れと錆で動きがけっこう重い。インジェクターで油を通して、ひたすら動かし、また油を通して洗って動かす。そんな作業を繰り返して、なんとか使えるレベルに到達。後は、実際に使い込んで馴染みを出しつつ、洗浄を兼ねた給油をして行けば、もっといいタッチになるはず。 と、ここで、、ジャン!出ました37年前の、、当時の優れモノ!元祖では? と思っているワイヤーインジェクター。当時はとても高価で確か¥6,000前後と記憶している。その頃レースのエントリー費は¥5,000。若輩者の安月給には、レース活動の出費は重く、インジェクターは借りて使っていた。 しかし、やはり自分で持っていたい一品で、「これ、ほし~なぁ・・」といつも眺めていたのものだ。バイク屋さんの陳列棚のソレは、黄色に黒のストロボカラーのパッケージがカッコよく。今でも目に焼き付いている。やがて手に入れたそれは、ヤマハ純正品だったことを物語るロゴが刻印されている。現在は改良されて締め付けノブが二本となったノーブランドが主流で、しかも値段も数分の一。そして、その相棒、、どっちが主役かはさておき、不滅の潤滑剤 昭和の優れものダブルデーヨンジュウ!「逆さでも・・」という文字が増えた以外、これまた見た目には変わりがない。並の浸透潤滑剤よりも、ほんの少し硬めの粘度がワイヤーには丁度よく、安価なものにありがちな嫌な臭いも無い。甘ったるい香りが余計と感じる人もいるかもしれないけれど、自分の場合、郷愁そそるそれは許されるのであります。そんな、当時は相応な値段だったケミカル品が、今やホームセンターで買う安物となっている。正直言って、少し寂しい気持ちにもなるけれど、¥500前後という安さでこのクオリティーは素晴らしく、処変わっても生き続けるダブルデーヨンジュウにバンザイ!余談ながら、その昔、アマチュアライダーからファクトリーライダーまでが愛用する、そんなお馴染みの潤滑剤ではあったけれど、経験的に皆が使ってしまう”美装用品”であったことも面白い。整備の仕上げは全体にひと吹きしてササッと拭き上げれば、あ~ら不思議、シワの奥までピッカピカw手抜き整備の常とう手段としても、お馴染みだったとかw整備の肝は清掃にあり。見つめる部品との視線上その中間距離に、かつての映像が次々と流れ、「あ、そうだ、アレしまってあるよなぁ・・」と引っ張り出してみたもの多数。この再生記録の余韻的記事となるかもしれない。