YAMAHA R1 №3 エンジン クリーニング
新しいブラスターキャビネットでの、エンジン丸ごとブラストの準備ができたので、やっと着手。まずは温水高圧洗浄(工業用洗剤使用)でザッと予洗。あんまり落ちませんけど・・ネットリとした油絡みの汚れは、なるべくブラスター内に持ち込みたくないので、エンジンクリーナー(ガン) でガソリンを吹き洗浄ブラシ片手に、セッセセッセのプッシューと地道な作業。徐々に綺麗になりつつあり・・エンジンの裏側はかなりシツコイ汚れが多く、いつも頭の痛いところ。ジックリ時間をかけ、まずはペーパータオルを使い洗剤と水を補充しつつの洗剤パック。濡れウエスで乾燥を防ぎながら、放置すること一昼夜。奥深いところの塊は、マイナスドライバー等で突っつき、更に高圧洗浄機で ブッシュ―!洗う、突く、を何度か繰り返し、厚みの無いコビリつきやアルミ表層の変色を残すのみに。ここからキャビネトへ移動して、ウエットにてザザッとクリーニング。残っていたネットリした汚れの塊は、ウエットブラストの弱点とも言え除去に時間がかるので、手で概ね掻き落としてやる方が早く進みます。裏側は目につかないところですが、ちゃんと汚れを落とさなきゃこの作業の意味が半減。これで、数十年かけて固まったシツコイ汚れを一掃できました。仕上げに、アルミ表層のシミを消してから、低圧の傾斜吹きにしてガラスビース#320 で仕上げ。キャビネットから出た環境光下では、ウエットブラスト特有のギラツキ感があります。シリンダーとヘッドには、耐熱クリアー塗装を施して白サビ防止。腰下は、本来シルバーの塗装がされてましたが、ここでクリアーでカバーリングをしてやると、バフがけほど光り過ぎず、シルバー塗装に近い感じで、かつ艶のあるイイ感じに仕上がります。この辺は好みの問題もあり、オーナーの嗜好に沿った処理なのですが、実は自分の好みでもあり。ちなみに、塗料は硬度と耐油性の点からアクリルではなく、ちゃんとウレタンを使います。シリンダーヘッドを分解点検するので、塗装はまだ早いとも言えますが、脱脂されていて都合がいいことと、塗装済みだと作業で汚れても落ちやすいので好きですね。しかし、これはケースバイケースでもあり、後の作業内容によっては塗装控えますよ。エンジンスタンドが他で使用中なので裸で扱ってますが、見た感じよりも重たいエンジンだこと。今まで手掛けた2st パラレルツインの中では一番重い感じ、、計ってませんけど・・重たいと感じるだけだったりして、、老化? (^^! イヤイヤ ンナコタ・・