不惑ワクワク日記

Holiday seasonですよね。この季節、幾度か僕は北米で過ごしたことがあります。

Thanks givingが過ぎてから、christmasまでの間の北米の都市の魅力、というのは、言い表しにくいものがありますね。なんていうんだろうな、まあ乱暴に言ってしまうなら「アメリカ的精神」が街にあふれる季節なんですよね。

何度もこのブログで書いていることだけれど、サンフランシスコに居た時、サンフランシスコ交響楽団（ＳＦＳ）のことを初めて知り（それまで、知らなかったんですよ）、この街とこのオーケストラの在りようにカルチャーショックを受けた、そのことが、僕の大フィルと大阪との関係・在りように対する視線、というものにかなりの影響を与えているのは確かです。

そのＳＦＳが、こんなメッセージを最近出したらしい。

《サンフランシスコ交響楽団が昨今の経済情勢を受けてメッセージ》 　
「サンフランシスコ交響楽団が、エグゼクティブ・ディレクター（管理部門トップ）とプレジデント（ボードのトップ）の連名で、コミュニティに向けてメッセージを発しています。

「内容は、昨今の経済情勢を受けてのシンフォニーのスタンスについて。具体的には、

「現在すでに発表しているプログラムや予定については、無償の教育プログラムも含め、この経済環境下でも変更なく実行できるよう経費の削減はじめ対策を取ったこと。
シンフォニーは、長期的視点に立って行動しているが、今後数年間はこの経済情勢が続くという見通しの下、中長期プランの見直しを行ったこと。
こんな時だからこそ、人々が音楽をシェアすることに価値を感じられるよう、シンフォニーが提供する様々な体験の質をより一層充実させるよう努力すること。

「アニュアル・ファンドへの継続支援（寄付）を要請するタイミングでのメッセージだったようですが、こうした先手を打った表明を出す姿勢は要チェックだと思います。」

（http://www.sfs.ushiog.com/index.phpからの引用）

溜息ですね。成熟した市民社会、というものを見る思いがする。そして、そこに位置するオーケストラ、というものの意味、存在感。

アメリカ、という社会、確かに毀誉褒貶はあるでしょう。でも、そこで行われていることが、実に真摯で地道な努力である、そのことをもっと日本人は知るべきだ。

大フィルも、もっと地域に対して発言すればいいでしょう。市長ともっと対話しても良いでしょう。市とともに、もっと前に出ても良いでしょう。やることは、いくらでもあるじゃないすか。

そして市民も又、自分には関係ないよ、じゃなくて、もっと前に出て欲しい。オケのことだけではなく、もっともっと他のことでも。