カテゴリ:つぶやき
某日記でタルコフスキーのことで盛り上がったので、改めて項を改めてみました(笑)。青春の思い出の映画監督、ですね。
じゃくさんに教えてもらったのだけれど、タルコフスキーが撮ったのは8作品、あとひとつ撮っていたら、これもまた9作品、だったのですね。 1番:ローラーとバイオリン Katok i skripka (1960年) 2番:僕の村は戦場だった Иваново детство (1962年) 3番:アンドレイ・ルブリョフ Андрей Рублёв (1967年) 4番:惑星ソラリス Солярис (1972年) 5番:鏡 Зеркало (1975年) 6番:ストーカー Сталкер (1979年) 7番:ノスタルジア Nostalghia (1983年) 8番:サクリファイス Offret (1986年) 「交響曲作家たちは、自分たちが生み出す交響曲が不思議な鏡像をなして人生を予言していることに、自分自身では気付かないことが多い。ベートーヴェンしかり、マーラーしかり、チャイコフスキーしかり、ショスタコーヴィチしかり...」(吉松隆)・・・・さて、こうして並べてみると、このことをタルコフスキーでもやってみたくなるのは人情というものでしょう(笑) ただ、この中では(知っている人なら分かってもらえると思うけれど)、1番とした「ローラーとバイオリン」をタルコフスキーの「番号付き交響曲」として数えるのは無理がある、と思う(卒業制作、ですからね。マーラーでいえば、巨人の前にかかれた「嘆きの歌」のようなもの)。そうすると、逆に一つ減って、「7曲の交響曲」としていいんじゃないか。 すると、暗喩に満ちた自伝的な、映像表現としてはいくところまで行った感のある「鏡」を中心点として、SFを底本としながら換骨奪胎した「ソラリス」と「ストーカー」、「ロシア人」というキーワードが共通の「アンドレイ・ルブニョフ」と「ノスタルジア」、そして「戦争」がキーワードの「僕の」と「サクリファイス」・・・・と、これもまた見事に対照をなした星座が描かれる。 で、もしも、タルコフスキーが9番を書いていたら(撮っていたら)・・・・これは、「ローラー」に対応するような、重いテーマを避けた、抒情的な作品になっていたのかもしれないです。 残念ながら、僕はこの「ローラー」観てないのでそこまで言い切れないけれど・・・・さてさて、いかがでありましょう? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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