【感想】京都旅行2
今回は外国人にとっての京都旅行に注目したい。日本への海外旅行という観点から考えていく必要がある。つまり、気軽に行ける国内旅行と異なり多額の費用をかけて国際線経由で日本にのりこんでいるわけだ。それゆえに日本に入国していることだけで既にテンションがMAXになっている可能性が高い。外国人が注目するのは日本の紅葉だ。大自然の魅力の前では人工建築物の魅力など勝てるわけがない。外国からきた方々の多くは『日本に来た証』として自身入りの記念写真を多く残そうとする。そして、その背景には金閣寺ではなくて見渡す限り見事な色合いを見せる紅葉が選ばれる。室町幕府だとか鎌倉幕府だとかに興味があるのは日本人のみ。外国人からすれば『そんな細かい歴史までは勉強してないし、どうでもよい』的な空気をの中で京都旅行を続けているに違いない。日本の歴史の一部に立ち入ることが出来た!ということだけで旅行の目的は達成できているようなものである。金閣寺に多くの外国人参拝客が押し寄せていた。これは、日本旅行を企画する他国の旅行代理店が、日本といえば京都。京都といえば金閣寺という発想が多いからである。確かに日本人がフランス旅行に行くとモンサンミッシェルしか観光しない。間違いなく、フランス国内には数多くの古城が存在するのに。つまり、金閣寺は日本の京都代表なのである。他の代表は富士山と秋葉原などである。