カテゴリ:幸せ哲学
好きになるってどういうことだろう? 人間の脳は、仮説立証型だそうだ。 思い込みを証明するために、情報や思考回路を作ってしまう。 だから、最初に「勉強キライ 」という先入観(仮説)があると それに向けて、あらゆる情報を集めて、「証明」してしまう。
最初の先入観(フィルター)は、古い脳で作られる。 そこで、あっという間に、好きかキライかが、決定されるらしい。 あとは、その仮説の立証に向けて 新しい脳が「論理的に」情報を組み立てる。
古皮質の目標は基本的欲求の充足です。 まず安全です。 危険なものは避けなければなりません。 怖そうなものには、瞬間的に身体が反応します。 その後で、恐る恐る目を開けます。 まず、「キライ」は、安全を脅かされる心配から来るのでしょう。 だったら、教育環境の上で、まず考えなければならないのは、 子どもに安心感を与えることではないでしょうか?
その上で、食欲、性欲などの欲求に沿うかどうか。 そこには、昨日のテーマの「脳の成長」もあるでしょう。 その欲求から価値ありと判断すると、 「快」 な感情となり脳活性が上がり、 この入力情報を処理する脳の仕組みが、 より効率良く形成される。
でも、まず最初に考えなければならないことは、 キライにさせないことでしょう。 うちのカミさんや、学校の担任の先生は、 蝶々が、天敵です。 もう、パニックに陥ります。 こうなるには、いろんなメカニズムがあったのだと思いますが、 こんな脳の回路を作らないように、細心の注意が教育現場では求められると思います。
勉強が、チンプンカンプンでもいいから、 キライにだけは、ならないように、最低限努力するのが教師の務めだと思います。
キライなことをさせるために、大人は、 報酬をつけたり、 おどしを課すなど、 やらざるを得ない状況にして、 頑張らせます。 たしかに、それでやるでしょう。
その事柄を処理する仕組みを創る学習効率を高くすることはできません。 "頑張り"で仕事を進めている限り、 その仕事を脳は生き生きと処理することはできないのです。 それのみならず、 頑張りは身体的にストレスであるので、 頑張りを長期に持続的に続けることは身体的に無理があります。
これほど大切な「好き嫌い」。 もっともっと意識していいんじゃないかな?
じゃ、既に、キライになったものを、どうやって好きに変えればいいんだろう? すぐに思い浮かぶのは、催眠術。(何て安易な!)
催眠術の基本は、リラックスと集中だ、って聴いたことがあります。 力を抜いている状態で、何かに集中する。 そうすると変成意識状態になって、いろんなものが抜け落ちる。 ここで、意味づけの錯覚を起こさせる。 楽しいイメージと現実の身体の動きなどを 今までと違った意味づけで説明される。 そうすると、潜在的な部分で錯覚が刷り込まれる。 なあああんて、聞きかじりです。 寅さんは、催眠術師では、全然ありませんので、鵜呑みにしないでください。
しかし、とにかく、大人に評価されるような緊張感から解き放ち、 目の前のことに集中させ、楽しい思いを体験させること。 自然に身体が反応してきているところを見計らって、 学問の楽しさを吹聴してやること。 「あなたは、本当は、学問がだいすきだあ~~~~~。」 「今まで、キライだったのは、あれは、本当の学問じゃなかったからだあ~~~。」って。
もちろん、先入観を立証するに値する、楽しい授業を 毎日続けることも、絶対に大切です。 でも、年にたった数回の楽しい授業の「催眠効果」が、 一年以上続くことも多いようですよ。
※ おふくろが、昨日、突然、下血してしまいました。 昨日、応急措置をしていただき、本日、本格的な検査です。 今日は、付き添いで学校も休んでいます。 こういう時こそ、冷静で、良いイメージでいたいものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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