1962年タンザニアの全寮制の学校で、その少女たちのあいだで、笑いの集団発作が起こりました。原因は謎です。この笑いの伝染病は感染するのです。まるでコロナ・ウイルスのように。
この奇妙な笑いの発作は少女から少女へと伝染していきます。結局、159人中95人の生徒が抑えようのない笑いの発作に襲われます。6週間後、学校は閉鎖を余儀なくされます。しかし、笑いの集団発作はそれでも収まりません。この奇妙な「伝染病」は隣り村まで拡がり、217人にのぼる少女が苦しみます。そして、bukobaという人口8万人ほどの都市までも伝播し、さらに48人の少女に「感染」しました。
この「大流行」は収束までに1年半も要し、14校が閉鎖に追い込まれます。1000人以上の子どもがこの発作に侵されたといいます。
でたらめな話に聞こえるかもしれないが、これは真面目もマジメ。歴史的な事実です。
それに、この話の類題の話もあります。
この話は中世のものですが、「踊りのペスト」と言われる、どうにも止められない踊りの発作だ。
主にヨーロッパで見られた脈絡もなく突然踊り出し、踊りが感染し、死ぬか踊り疲れるまで踊るのが止まらない社会現象である。別名:踊りのペスト(英語: dancing plague)、歴史的には St. Vitus' Dance とも呼ばれる。
何世紀も、老若男女関係なく何千人も影響を受けた。麦角中毒という説があるが、貧困からの逃避や、カルト宗教が原因などとも指摘されている