1958825 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

科学はイタズラだっちゃ! 受験も科学!      科学実験教室&家庭教師  宮城県大崎市

科学はイタズラだっちゃ! 受験も科学!      科学実験教室&家庭教師  宮城県大崎市

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2008.03.31
XML
カテゴリ:幸せ哲学

アホなスポーツ根性物語です。 

 

寅さんは、中学校に入学すると

小学で、学校代表リレーの選手だったこともあり、

いろんな部活動から、誘いを受けました。

 

その中で、一番強引に引っ張られたのが、

バスケット部でした。

背が高く、ジャンプ力もあったので(例の垂直跳びのお陰)

自分でも納得でした。

 

でも、バスケットの「バ」の字も知りません。

 

さらに、寅さんは、敏捷性と運動神経には、やっぱり欠けていたのです。

ぼーっとしてる性格、人を出し抜くなんてできません。

何度やめようか、と思ったことか。

 

でも、そのバスケット部は、本当に一種独特の

宗教じみた雰囲気が漂ってました。

伝統の重みと言うんでしょうか?

何度も県大会優勝を果たしており、

OBも蒼々たるメンバーで、常に指導してくれてました。

 

で、常に、「優勝、優勝」

「優勝するために、僕たちは生まれてきたんだ」、って感じに

毎日、毎日、洗脳されるわけです。

 

この苦しい練習をするのも、すべては「優勝するため」

 

そんな中、寅さんは、寅さん流の練習方法を見いだします。

それは、コーチや先輩の指導ではなく、ガイドブックでした。

バスケットの本を片っ端から読みあさったのです。

頭から入るタイプなんでしょうねえ。

 

そうして、身体の動きや、コートでのポジショニングを

頭の中で、方程式の解で決定するようになったのです。

方程式と言っても、数字の計算ではなくて、

あえて言えば、グラフです。図形の証明です。

その図形を頭で瞬時に描けるようになってから

みるみるうちに、認められるようになってきます。

 

上級生にも混ぜてもらえるようになります。

 

さらに、自宅の倉庫にも、リングを設置します。

庭だけでなく、ゴムボール用の籠を

まず、勉強してる部屋にも

続いて、家の中のいたるところに設置して、

シュートを決めなければ通れないようにしていきます。

 

早朝練習はもちろん、その前の自主ランニング。

学校から帰ってからのランニングとシュート練習。

薄暗い電気をつけて、シュート、シュート、シュートでした。

 

みんなから、コンピューターだと言われました。

 

ところで、私の年代のチームは、1年生のときから、

公式戦でも、練習試合でも、一度も負けたことがありませんでした。

 

(後から考えれば、これは、監督・コーチの設定ミスだと思います。

だって、負けるくらい強い相手と戦わせなかったのですから。

でも、実際、近場に敵はいなかったのも事実)

 

3年生になって、東北でも最強との呼び声のあったチームのところに

遠征に行って、勝ってしまいます。

 

もう、これは、県大会優勝どころか、東北大会、全国大会だ!

 

ところが、ところが、楽勝のはずの県大会。

キャプテンが、体調を崩してしまいます。

(寅さんは、4番をつけてましたが、キャプテンではありませんでした。

強引に引っ張っていくタイプではないから)

そして、もう一人の柱の選手も故障してしまいます。

 

そんな時、浜のチーム、(内陸の者からすると荒っぽい)と対戦し、

その挑発的な仕掛けに、冷静さを失っていきます。

反則で退場する者まで出て、

チーム結成以来、はじめて、リードを許します。

そして、コートにいるメンバーは、どっちかと言うと二軍メンバー。

 

私の頭は、真っ白でした。

まさか、まさか、です。

 

もう、自分一人で、決めてやらなければいけない、と

強引にシュートに行きます。

また、ボールを奪いに行きます。

それで、何とか、同点にまで持込み、延長戦。

さらに、再延長。

しかし、ついに、私へのマークをきちっとされ、

万事休す。

 

私は、しばらくこの事実を受け入れられませんでした。

茫然自失とはこのことです。

チームメイトを恨みました。

監督・コーチを恨みました。

なぜ、、対策を立ててくれなかったのか?

 

でも、後から、指摘されたのは、逆に私のプレー。

独り相撲を取ってたのです。

私へのマークがきつくなった分、他に空きがあったのです。

そこにパスを出せなかった。

 

しかし、そんな反省をするどころではない状態に

寅さんは陥っていました。

 

今まで、苦労してきたのは、ずべて、「勝つため」

スポーツは勝つためにするもので、

負けたら、意味が無いと洗脳されてきましたから。

 

寅さんは、頭で動くタイプです。

だから、文字通り、言葉どおり取ってしまってました。

 

「この中学時代のエネルギーは、無駄だった。」

「アホをしてしまった。」

そこから、

「欺された」と思うまで、時間はかかりませんでした。

 

だって、考えてみれば、スポーツなんて、

優勝するのは、たった一校。

圧倒的な多数は、失敗者で終わるのです。

 

これは、めちゃくちゃ不利な「賭け事」じゃないか。

こんな割の合わないことに、

世の大人は、子どもたちの青春をつぎ込ませて、

いい気になってるんだあ!

もっともらしい顔をしながら、

実は、僕たちを将棋の駒のように使いやがって!

欺しやがったな!

 

部の監督も、コーチも、OBも、そして、学校そのものも、

恨んで、軽蔑するようになってしまったのです。

 

ちなみに、女子チームは、優勝し、東北大会でも健闘しました。

もし、男子チームが優勝したら、三年連続になり、さらに翌年優勝しましたから

もしかすると5年連続という快挙があったかもしれないのです。

寅さんのチームは、本当に「汚点」になってしまったのです。

 

高校受験が近くなり、成績がなぜか良かった寅さんは、

学校でいつも一番でしたが、

ある時、学年主任の先生から、

我が校の名誉のためにも、進学校への入試に一番で受かってくれ、と言われ、

ガーンと衝撃を受けました。

「ぼくは、ただ、単に勉強が面白いから、やっていただけなのに

先生は、こういうボクたちを助けるためにいるもんだと思っていたのに」

「何で、学校のために、ボクが勉強しなければならないんだ。」

「そんな風に、この学校は、生徒を観ていたんだ!」

プツンとキレテしまいました。

 

その瞬間から、寅さんは、一切、受験勉強をやめました。

要は、受かればいいんであって、

一番で入ることが目的じゃない!

 

毎日、好きな本を読んですごしました。

気の抜けた風船野郎です。

入試結果は、でも、不思議に成績は落ちなくて、3番。

これを学校から聞いたのですが、

「ざまーみろ」って思ったものです。

 

(うーん、この話って、自慢話ですかね。)

(だとすれば、とってもイヤらしい話ですね。) 

 

でも、とにもかくにも、これが、寅さんの学校不信の原点です。

 

このスポーツでの挫折と学校への不信を

冷静に見つめ直し、

克服するには、3年間が必要でした。

そうです。高校3年生の受験期まで、待たなければなりませんでした。

 

この克服には、すごい荒療治が必要でした。

(明日につづく、かな?)

 






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008.03.31 11:21:39
コメント(4) | コメントを書く
[幸せ哲学] カテゴリの最新記事


PR

Freepage List

PTA行事と科学実験教室


悩ましいPTA行事


PTA行事の強みと弱み


PTA行事と科学実験の相性は?


ここに注意すれば、誰でも楽しめる


化学の学習関連


オール・イン・ワンの科学実験教室


平成19年度~直近の活動記録


18年度 出前講座記録


頒布します。「特別支援教育の基礎基本」


エコネシアカレッジ「和吉塾」


ドライアイスで魔法学校 テキスト頒布


私の「動機」と、子どもと接する心構え


まず感情を育てましょう


最高のプレゼント


やる気を出させる方法


起点を固定するな


子どもに旅をさせるのか、移動なのか


いろんな人がいていい。


「ねばならない」からの脱出


良かった探し


すべての学習は、遊びの中にある


学習の生理的メカニズム


愛の衣を着せて子どもを見る


愛は最高の姿を想像する


優秀さをほめることの危険性


子どもは責任を感じている!


子どもが最も傷つくこと、最も強くすること


「上手だね」は止めよう


予想したとおりの子どもになる


笑いの効用


<テレビ>2歳までは控えめにと提言 小児


障害児と接して教えられる宝物


ただ、喜び踊りましょう。


「こうあって欲しい」は、親子を縛る


恵み受信機


問題児の行動も生かして返す


教師や親は、まず自分自身になりきること


先生に意欲をもってもらうには


教えることについて(ジブラーンの詩)


科学寅さんのちょっとマジメなプロフィール


授業研究


癌になりやすさと心理タイプ


私メッセージの決意


読字障害の実例


子どものやる気を引き出す仕掛け大作戦


《受験勉強の裏技》脳ミソにだまされないよ


うまくいったらどうしよう


積極性を育てるには


イメージ訓練の威力


ライトスコープは不思議世界への特別入場券


自分で作った問題を絵馬にして奉納する


子どもに現金をもたせて、買い物をさせよう


渦巻き学習法・仕事術


みんなの輪(リンク集)


様々な教育メソッド


科学分野


社会分野


語学分野


数学分野


アート表現分野


スポーツ分野


医学から見た教育


精神・心理学から見た教育


家庭における教育


文部科学省・教育委員会関係


行政・法律関係


学校


幼稚園・保育所


公民館・コミュニティセンター


実験メモ


魔法学校


スライム


児童館の先生方の感想


「はてな?ランド」のメニューの一部


人気テーマ(フーテンの科学寅さんによる)


サイエンス・ショーの講師依頼はこちら


気になる講師料の話


楽しみとしての学校ボランティア 原メモ集


先生の側からのボランティアの見方


ボランティアという不思議な関係


学校という建物がなければ


すべてを包み込む


進路選び


Profile

科学寅

科学寅

Favorite Blog

ハナズオウは満開。 New! 只野四郎さん

「人目」さんから、… New! かめおか ゆみこさん

「子どもに選ばせる… New! 森の声さん

中1,中2の親子会 lekuchanさん

『あと数ヶ月の日々… 英玲さん

映画『ノルマル17… ひいちゃんファミリーさん

2024年5月17日、ハチ… 塩見直紀(半農半X研究所)さん

モモタ、家庭学習 アビィ55さん

まるちゃんのブログ まるちゃんshakeさん
子供と共に育つ "共… モアイ2463さん

Recent Posts

Archives

2024.04
2024.03
2024.02
2024.01
2023.12

Category

Comments

日立風流物@ Re:数学と感情(05/20) 美しさだけではだめだぞ。広がりがないと…
科学寅@ Re[1]:軽く考えよう。(02/14) 伊藤走さん コメントありがとうございます…
伊藤走@ Re:軽く考えよう。(02/14) 相澤さんいつもお世話になっております。…
ゆうSAIEN@ 英語が嫌いになるパターン(01/26) こんにちは(*^_^*) でもね、もしこれで、…
すがきょん@ Re[2]:人工知能に奪われない職業(10/11) >科学寅さん ありがとうございます。近い…
科学寅@ Re[1]:人工知能に奪われない職業(10/11) すがきょんさん コメントありがとうござい…
すがきょん@ Re:人工知能に奪われない職業(10/11) 先日、先生の科学実験に小学校の親子行事…
科学寅@ Re[1]:ダイエットの秘訣(09/29) ありがとうございます。 そうですねえ。 …

© Rakuten Group, Inc.