ニワトリノニワ テキトー日記三年目 106
「知らぬは亭主ばかりなり」とはちょっとドキッとすることわざである。女房の不貞を知らないのは旦那だけということらしいのだが。もしそれが事実であるならば「知らぬが仏」で知らない方が幸せなのかも知れぬ。しかし「聞くは一時の恥。知らぬは一生の恥」とも言う。ではいったい情報は知る方がいいのか、知らぬべきなのだろうか・・・ま、そんな前置きとは全く関係ないのだが、僕は先日ある驚くべき情報を知ってしまった。それは・・・僕が週に3回は通っている四万十市に唯一の市民プール。そのプールに僕とおんなじ夕方に出没する元気なお年寄りが居る。いわゆる競泳Gさんだ。もう顔見知りの仲で、今日も挨拶しては「ホントお元気ですねぇ」と話してきたんだが・・・・先日のこと。見知らぬ顔のにーさんがプールに居た。いや、毎日同じ時間に行くので大体みんな顔見知りなのだ。そしてその30歳くらいのにーさんが僕に声を掛けてきた。「バサロと平泳ぎ、キレイですねぇ」バサロというのは背泳ぎの潜水キックのこと。僕の場合はバタフライのキックなので正確にはドルフィンキックのことである。「ま、よく言われるよ」と、言いたいところをあえて謙虚に「初めて言われたよ、そんなこと」とか大人ぶってみた。「余り見ない顔だけど」「自分宿毛のプールが近いのでいつもそっち行ってます」とのことでたまたまその日にそちらのプールが休みだったので思い立って四万十市まで出向いてみたそうなのだ。その彼もガッチリとしたスイマーらしいいいカラダをしている。そして隣のコースを泳ぐGさんスイマーを指して僕に訊いた。「あの人マスターズで世界記録持ってる人ですよね?」爬? いや、 ハ?「ボク新聞で見ました。絶対そうです」彼の見た記事とはこのことらしい。高知県勢2人バタ世界新 マスターズ水泳ひょえぇぇ!世界記録持ってるGさんがこんな田舎のちっこいプールに二人もいるとは。し、知らなかったよ、おGさん。「今まで競泳ジーサンとか言ってほんまスマセンでしたm(_ _)m」しかし、二人ともよりによってバタフライとは。やっぱり彼らは三途の川をバタフライで渡りきったと思いきや、クイックターンしてまた戻ってくるつもりではなかろうか。一度高知を出た龍馬が再び戻ってきたように、 「ダッパーン、ダッパーン」 とね。はい。昨日のレポートっす。昨日は昼前から青い海を見ながら電車で高知へ。いや、電車と言ったがホントは北海道みたいにディーゼルエンジンで動くから列車と言うべきなんだろうが。今回は高知駅から少し離れた県庁前に用事があった。最寄のJRの駅はないので初めてアイツに乗ることに。JR旭駅で特急を降りて街中を歩いて三分。そこに末期で真っ黄なヤツがやってきた。路面電車だ。乗り込む。昭和の時代のバスや電車を思い出させる社内。いいねぇ、この車より遅いチンチン電車感。と、余裕をぶっこいてたのは行きだけだった。帰りにはこのチンタラ電車でエライ目に会うことに。県庁前で降りて徒歩一分で向かった先は。県民文化ホール。開催時刻より30分早く着いたので余裕だ、と思ってたらなんと開催時刻をウソつかれてたらしくて1時間も待たせられるハメに。そこで開催されたのは楽天の高知勉強会だった。30そこそこの若い四国支社長とやらが挨拶をし、その下のリーダーのネーさんが一言だけ開催時刻の誤報について謝っただけで後はフツーに2時間が終わった。チキショ。オレは2時間もかけてココに日帰りで来てんだぞ。楽天がより一層キライになった。それに、特に得るものは少なかった。曲がりなりにも僕が居たコンビニ業界は小売業界でも特に優れたマーケティング技術を持っていると言われているのだ。それに今更PDCAサイクルとか説明されてもねぇ・・・。この業界は僕が思ってるより案外遅れてるんじゃないの?ま、ともかく。帰りはギリギリの特急に乗る予定にしていた。再び路面電車の駅へ。信号が変わり、駅に到着する少し前に目の前を電車が通過した。時刻を見るとまだ予定の時刻にはなっていない。どうやら一本前の電車が通過して行ったようだ。アレに乗れれば少し余裕持てたかな、と心の中で呟いたんだがアレに乗らねばならなかったとは思わなかった。その時は。行きと同じルートである。ちょっと遅かったな、と思い路面電車を降りてから旭駅までを時々走った。そしてようやく駅が見え、僕が乗るべき電車が目に入った途端に不吉な音が鳴り響いた。「プシュー」ア”? 「オイ、ウソだろ」と思わず呟いたら前を歩いてるネーちゃんが驚いて振り返った。そこからは後悔の荒し。あの先行する路面電車に乗れてたら・・・・なんと次に四万十へ向かう特急は二時間後なのだ・・・orz恥ずかしながら駅前のタクシーをとっ捕まえて二駅ばかり特急を追いかけてみたものの、幾ら遅くてもまっすぐな専用道を走る特急に追いつく訳がない。当然無駄な出費に終わった。ああ、こういう時はジタバタしないでおとなしく二時間待つべきなんだ。と頭では分かってた。仕方なく一度高知駅に戻り、時間をつぶすことに。だが、高知駅前は完全に都市計画が失敗しており、真ん前にはでっかいコーナン・ホームセンターがあるばかりで時間を潰せる施設がほとんどない。仕方なくブックオフで少しだけ時間を潰し、コンビニで弁当を購入してホームのベンチで1時間余りを過ごした。ま、たくさん本読めたから良かったけどな。はちよんプロジェクトの西岡さんから、泊まりで新サンマを七輪の土佐備長炭で焼いて一杯やろうと誘われてたのを断って帰る羽目になった運命を呪った。もっとゆっくり生きよう。↓↓クリックして応援