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部下の大半が一斉退職…「振り向いたら誰もいなかった」 “毒上司→いい上司”になるためには? 夏野剛氏「気づきを与えることが大事」
今月発表された新卒社員に関する調査で、直近5年間に新卒で社会人になった4人に1人が退職していることがわかった。そのきっかけで1位となったのが「上司・先輩の発言」。6割以上の新卒が上司との関係に悩んでいる。 40代の管理職・すけ部長さんは、7人の部下のうち5人が一気に退職した経験がある。当時の状況について、「立て直しを命じられて異動した部署で、まだ27、28歳と若かったこともあり、人一倍ガツガツやっていたが、周りが冷めている感じだった。“お前らが当事者だろう”と感情的に叱ることもあり、だんだん部下から反発を食らうようになった。俺の背中を見ろというよりは、一人で勝手に突っ走って、振り向いたら誰もいなかった」と話す。 プレーヤーと管理職の仕事は想像と違っていたという。「そんなに大きい会社ではなかったので、数字を上げた人間が自然と管理職になっていく流れだった。私に命じられたミッションがV字回復で、部下育成は命じられていない。その状態でアサインされて(任されて)、後から“部下が育成できてないじゃないか”と詰められて、しんどい思いをした」と振り返る。 部下の5人が退職したときは「自己否定された感じで、誰も信じられない心境になった」と傷ついたそうだが、部下のことは好きだったという。「好きだったからこそ厳しくなった。恋愛じゃないけど、好きな人に辛く当たり“なんで振り向いてくれないんだ”みたいな。そういう体質が僕にあるのかもしれない」。(以下略) --- 以前にも書いたことがありますが、最近うちの職場でも途中退職が激増しています。「人もうらやむ」正規職公務員が、転職のため退職なんて、ひとむかし前には極めて稀でしたが、近年は急激に増加しています。 が、それに次ぐのがメンタルを病んでの退職でしょうか。これは、転職とは違って急増はしていません。以前からある、今もある、急増はしていないけれどまったく減らない、という感じです。 そして、その「メンタルを病む」の原因にはいろいろありますが、上司のパワハラというのが結構な割合でいます。 私自身、パッと思い浮かぶだけでもパワハラ体質の管理職がすぐに複数思い当たるし、その部下が今までに何人も退職に追い込まれています。もう相当昔のことになりますが、連日静かな昼休みに、上司の怒声が鳴り響き続けたことがあって、標的が私だったわけではないのですが、毎日生きた心地がしませんでした。だって、いつ標的が変わるか分かったものではないし(実際、私も危ういことがありました)。 被害者が内部的な相談窓口に訴え出ても、とりあえず加害者と被害者を人事異動で引き離すという応急処置だけです。もちろん、それで訴え出た被害者はパワハラ上司からは逃げられますが、代わりに別の人が人身御供になるわけです。 多分完全に表沙汰にすれば、つまり裁判に訴えて勝訴すれば処分されるでしょうが、残念ながらそこまでやった人は見たことがないのが現実です。だってメンタルを病むくらい追い込まれている人が、裁判を戦い抜くのは容易なことではありませんから。 おそらく、どこの職場にも、民間公務員問わず、この種の毒上司はいるのではないでしょうか。 多分、パワハラ体質の人って、自分がパワハラをしているという自覚はありません。ひたすら他罰的思考で、部下が悪いと思っている。だからタチが悪い。逆に自分が悪いと知りながらパワハラしているとしたら、それは最悪かもしれませんが、自分が悪いと自覚しながら悪いことを続けられる人は、そう多くはないでしょう。自分が悪いと思っていないから、相手が悪いと思っているから平気でパワハラが続けられるわけで。 「好きだったからこそ厳しくなった。恋愛じゃないけど、好きな人に辛く当たり“なんで振り向いてくれないんだ”みたいな。」と引用記事にありますが、これこそ、もし恋愛に置き換えればストーカー、あるいはドメスティックバイオレンスの心理そのものでしょう。主観でどれほど「好き」だろうが、相手にとってはそんなのは知ったことではないわけで、そんな理由で辛く当たられたのではたまったものではありません。 この種のパワハラ上司を簡単に退職や降格に追い込める手段があればよいのですが、逆にそのような手段がパワハラ上司が気に入らない部下を簡単に退職や降格に追い込むことに悪用されかねない、という側面もあります。 なかなか一筋縄ではいかない、難しい問題です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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