リヴァーサイドはジャケットを見ただけでわかると
豪語している男がいた。
そうなかなか言い切れるものではないと思うのだが、
このアルバムを目にするたびに彼の発言が頭をよぎる。
このジェットコースターみたいなものはなんだ?
現代美術のオブジェの写真をシリーズでジャケットに
採用していくセンス。
これがリヴァーサイドの真骨頂だ。
ブルーノートともプレスティッジとも違う、独特なハイセンスな世界が
ここにはある。
ジョニー・グリフィンがワンホーンでブロウを繰り広げる本アルバムは
リヴァーサイドに移籍して初めて吹き込んだ
『ジョニー・グリフィン・セクステット』の翌日と翌々日に録音されている。
そんなこともあって、リズム・セクションは前記のセクステット盤と同じ。
フロントから2人が抜けた分、ジョニー・グリフィンや
ケニー・ドリューの出番が増えている。
すぐにも聞いてほしいおすすめ曲は「サニー・マンデイ」。
ちょっとセンチメンタルなテーマが、ジョニー・グリフィンのプレイを
一層際立ったものにしている。
「ブラック・イズ・ザ・カラー・オブ・マイ・トゥルー・ヘア」や
「ハッシャバイ」の名演で人気が高いジョニー・グリフィンの人気盤
『ザ・ケリー・ダンサーズ』に匹敵する傑作だとおもうがいかがだろうか。
ウェイ・アウト!
(視聴有)
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