第89回選手権8日目、智弁学園、帝京が快勝
第8日目の結果2回戦123456789計近江0000000000今治西00000100x1(近)橋本、小熊-堀、竹内(今)熊代-潮第1試合は、今治西(愛媛)が1-0で近江(滋賀)に勝利。近江の先発・橋本は立ち上がり2安打と四球で1回2死満塁のピンチを迎えたが、三振で切り抜けた。2回以降は安定した制球で無得点に抑え、6回から小熊に継投。今治西は6回裏、小熊の代わりばなをとらえ中前安打、盗塁で二塁に進んだ浜元が、笠原の左前適時打で生還し、1点を先制。これが決勝点となった。今治西・熊代は打たせてとる投球で、2安打9三振で完封の好投。縦に変化するスライダーが効果的だった。2回戦123456789計仙台育英0000000022智弁学園00005000x5(仙)佐藤由-一丸翔(智)内之倉、阪口-土井第2試合は智弁学園(奈良)が5-2で仙台育英(宮城)に勝利。5回裏、智弁学園は、5安打の猛攻で5得点。四死球と安打が絡んだ1死満塁の好機に、佐藤の右越え二塁打で2点を先取。続く稲森の中前安打、茂山の内野安打で3点を加え、この回一挙5点を奪う猛攻。9回表、仙台育英は2点をかえす粘りを見せたが、及ばなかった。仙台育英の先発・佐藤由は、8回を投げ、被安打8、9奪三振、与四死球5の投球内容。4回には155キロの球速を記録したが、5回の大量失点が響いた。智弁学園・先発の内之倉は緩い変化球が効果的で6回を2安打無失点の好投、継投した阪口も打たせて取る投球で好投した。5回の大量失点は、運も味方につけた智弁学園。連打を放ったが、仙台育英にとっては悲運な場面が続いた。まず、5回の攻撃で佐藤由が最後の打者だった。これがリズムを狂わせたのか、先頭打者に四球。その後、適時打を打たれた時に、三本間でランナーを挟んだが、一塁ランナーが上手く注意を引き付け、オールセーフ。2死後も、1ゴロがイレギュラーバウンドで内野安打、さらにボテボテの二ゴロが内野安打。佐藤由は5回に制球が乱れ、球が真ん中に集まりだし連打を食らった。2回戦123456789計帝京0006012009神村学園2000000002(帝)高島-鎌田(神)盛、袴田-鶴田(神)鶴田1号2ラン(1回、高島)第3試合は帝京(東東京)が9-2で神村学園(鹿児島)に勝利。1回裏、神村学園は1番・渡辺が四球で出塁。犠打、1ゴロで三塁へ進んだ。2死三塁で4番・鶴田が左本塁打を放ち、2点を先制。3回表、帝京は打者一巡の猛攻。5本の集中安打、四球と敵失で一挙6点を入れ、逆転した。6回表、帝京は杉谷翔が右中間三塁打で出塁。続く高津の左中間適時二塁打で生還し、1点を追加。7回表にも3安打と四球で2点を追加。帝京の先発・2年生の高島は立ち上がりこそ不安定だったが、最速148キロの直球を武器に11奪三振を奪い、帝京としては夏,公式戦初の完投。高島は選抜準決勝で初回に降板という苦い経験が生きた。尚、復活にかける大田はこの日の登板は無かった。2回戦123456789101112計新潟明訓0001000000012甲府商1000000000001(明)関、竹田、永井-川上(甲)米田-遠藤(明)長橋1号ソロ(4回、米田)第4試合は新潟明訓(新潟)が2-1で甲府商(山梨)に勝利。甲府商は2年生エースの米田が先発。新潟明訓は背番号17の関が先発。1回裏、甲府商は安打と犠打、四死球がからんだ2死満塁の好機に、市川の右前適時打で先制。4回表、新潟明訓は長橋の左越え本塁打で1点を返し、同点。その裏、投手を関から竹田に継投。12回表、新潟明訓は2死二、三塁から岩城の遊ゴロが敵失を誘い、1点を勝ち越し、逃げ切った。5回裏1死からエース永井が3番手として登板、12回まで2安打11奪三振の好投。永井は、140キロ中盤の直球、90キロ台のカーブ、得意のシンカーなどを駆使して完璧なリリーフだった。やはり、新潟大会で日本文理の好投手・栗山に投げ勝っただけの事はあります。甲府商の先発・米田は12回を一人で投げ抜いた。12安打されるが粘りの投球を見せた。最後は失策がらみで失点したのが痛かった。出場校一覧 / トーナメント表 / 試合結果、日程高校野球