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テーマ:臭いについて(11)
カテゴリ:D.I.Y
【前回まで】
屋外設置型の生ゴミ処理機を室内に置く。 世の大半の奥様方であれば発狂しかねないプランを、我が家では実現しています。 ただ、そのために、屋外では不要の強力な脱臭器を自作しなければならなくなりました。 微生物分解タイプの生ゴミ処理機を購入してはや2年。 ある程度の消臭力を発揮していた段ボール消臭器ですが、ヨメの「ダサい」の一言で更新することに。 一応完成したものの、臭気は完全にとれず・・・ 【というわけで今回】 科学的には調べてませんが、臭気の原因は、どうも酢酸系の気がします。 根拠は生ゴミ処理機の中で活動しているアシドロ菌が、生ゴミ処理機内の基材を酸性に傾ける性質があることと、臭いが酸っぱいこと。 さらに、脱臭器内で結露している水も同じ臭いがするので、水に溶けるのも間違いありません。 酸性の臭いを中和するならアルカリ性の脱臭剤で、前回試した炭以外で言えば、ゼオライトなんかが該当します。 実は段ボール脱臭器にはゼオライトが入っていたので、これが効果的なんじゃないかと、ゼオライトを購入して追加しました。 結果から言うと、劇的な効果がありました。 が、脱臭能力は2日しか持続しませんでした。かき混ぜれば効果は戻りましたが、それもメンドクサイんですよねー。 そこで、ちょっと疑問がわいてきました。同じような条件なのに、段ボール脱臭器はなぜ効果が持続したのか? 脱臭剤は木炭、もみ殻くん炭、ゼオライトでまったく同じです。違いと言えば段ボールかプラスチックかで、段ボールは結露せず、プラスチック箱は結露します。 で、思い至りました。 もしかして、水分の差?段ボールはそれ自体に吸湿性があって、その水分で何らかの微生物を繁殖させていたんじゃなかろうか? 今のゼオライト、かき混ぜたら効果が戻るのは、おそらく臭気の吸着面が変わるからで、2日しか効果がもたないのは、多孔質の穴の中がいっぱいになっているからと考えれば、そこに酢酸を分解できる微生物を住まわせれば、脱臭器の能力は落ちないはずです。 と、いうわけで、生ゴミの分解だけでなく、脱臭も微生物に任せるべく、脱臭器のレイアウトを変更してみました。 まずは最下層の1段目。ここには生ゴミ処理機からの排気パイプがセットされている層で、元々はオゾン脱臭器もセットされていました。 ※コンセントの向こう側にオゾン脱臭器がありました。 このオゾン脱臭器を排気口に移動させました。 そして、一面ゼオライトと吸湿用珪藻土の破片をセットしました。 ちなみにこれ、こないだ更新したバスマット「soil」を金槌で砕いたものです。 続いて2層目。 まぁ木炭ですね。ゼオライトのほうが効果が大きいようなので、この層にも少し入れてあります。 続いて3段目。 もみ殻くん炭とゼオライトの混合です。 そして2箱目。 わざと結露させて水分を珪藻土に吸わせています。脱臭ビーズや重曹なども試しましたが、これらは気休めですね。 で、全部の層にバチルス菌をスプレーしました。
バチルス菌は種類によって、強力な界面活性剤を分泌するものがいて、そういった種類は高い脱臭性能があるようです。 ファブリーズの原理ですね。 現在試験開始から1週間がたちますが、臭いは消えたままです。 どこかでバチルス菌が自力繁殖してくれれば、脱臭能力は維持されるはずですが、はてさて、どうなることやら。 遅くなりましたが、あけましておめでとうございます! 新年早々臭い話で申し訳ありません(;一_一) 今年もよろしくお願いします。 ちなみに脱臭スプレーで使われているバチルス菌、けっこうポピュラーな菌で、空気中とか土とかに普通にいるやつです。 和名は枯草菌で、納豆なんかで有名な納豆菌も、これに含まれます。 天然由来のものがすべて安全とは限りませんが、一応人間には無害と言われていますし、脱臭能力は確認できました。 これはいろいろと応用がききそうな脱臭スプレーですね。 なんだかインスピレーションがわいてきました。 あ、当ブログの他の記事も全部読んだという方は、他の人気のサイトはいかがでしょう? うちもまた記事を更新するので、ブックマークしておいてくれると嬉しいですが、他の方の記事も面白いですよ~。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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脱臭機を更新しかてから、もうすぐ一年になろうかという頃合いですが、これまでノーメンテナンスで機能を維持してきました。
が、それもそろそろ限界かもしれません。ちょっとずつ臭いが出てきました。 経験上、脱臭器内のゼオライトは時間とともに溶けます。そろそろ補充の頃合いかも知れませんね。 (2017.12.15 19:28:54) |