僕がオーディオ(音の出る機械)に目覚めたのは最初はテレビ、次はラジオやラジカセで、
じつは録音機以外のメーカー製のステレオ装置にはあまりなじみがないのです。
それは1976年に出会った
HITACHI Lo-D HS-400というとてつもないスーパースピーカを鳴らすために自作オーディオにはまってしまったからです。それ以降で購入したメーカー製アンプは1980年代のNEC A-10だけ、それもオクで手放してしまいました。
自分で作れないすぐれた高級機は金銭的に手が出ませんでした。ほんとうに高価だったのです。今はそういう機械は存在しません。資源の無駄としか言えないようなゴミばかりです。もう僕には現代文明は完全に行き詰まっているように見えます。
で、表題画像は1963年に
グッドデザイン賞を受賞しているSONY model 5-202です。
オールトランジスタ式のポータブルテレビで、ずしりと重いメタルの筺体。
以前ご紹介したmodel 5-303のニッカド充電式電池対応を省略した機種です。
当時の定価が44,800円。
当時の大卒初任給は、18,980円だったそうで、2倍以上の価格です。
高度経済成長真っただ中とは言え、庶民にはなかなか買えるような値段ではなかったと思います。
もちろん小学生低学年の僕は町の電気屋さんのショーウィンドウでちらっと見かけただけ。
誰が買うんだろう??みたいな。