カテゴリ:外傷性咬合
ホリエモンこと堀江貴文氏の記事なんだが、 https://goetheweb.jp/lifestyle/health/20240323-kanekarada-03?heading=3 僕と同じように考える歯科医師がいるということだった。 堀江氏の担当医でヒビ(クラック)が歯を失う原因とおっしゃっていて、堀江氏自身も食いしばりがひどいらしくクラックが多数あるそうだ。 表題画像は食いしばりがひどくクラックが多数認められ、割れそうだったので補強冠を装着している。 もちろん堀江氏ではない。 僕に言わせれば虫歯も食いしばりを含む「咬合性外傷」が主因だし、歯周病で歯が抜ける場合も「咬合性外傷」が必ず隠れている。 虫歯だからと言って従来治療を繰り返しても悪くなるばかりだ。特に神経を取ると歯の寿命はさらに短くなる。 高齢化社会になると従来型の歯科治療は歯の寿命を短くすることはあっても伸ばすことは難しい。 従来型の治療も人生50年としか想定されていない。今の削って被せる式の治療法が確立したのは100年以上も前だ。単に材料器具が変わっただけで基本コンセプトは何も変わっていないのだから。 ーーーここから引用ーーー 延び続ける寿命に歯は対応していない 拘置所に入っていた30代の時、親知らずが虫歯になった。当然、すぐに歯医者に診てもらうことはできず、結局は悪化して抜くことになった。担当してくれたのが「石川歯科医院」の石川徹院長だ。 その時に驚いたのが、健康に見えていた歯が「ヒビだらけ」だと指摘されたこと。特殊なライトを当てて見るとわかるのだ。石川院長は「実は20代でも、99%の人の歯に何かしらヒビが入っています。顕微鏡で見ると、肉眼で見える10倍以上のヒビが見つかる」と話していた。しかも歯の表面ではなく、厚みのある内側から入るらしく、我々一般人が初期のヒビに気づくのはほぼ無理だろう。そうして50代くらいになると、このヒビが原因で「歯が割れる」リスクが高まるという。 (中略) ヒビに対する石川院長の嘆きを、僕は何度も聞かされた。 「多くの人が気にしている歯周病は、たとえ歯茎が腫れても歯石を取って、適切なケアをすれば治ります。虫歯も完全には戻らないにせよ、治せばものが嚙めるようになる。でもヒビは、本当に治療が難しい。たとえば内部のヒビをなんとかしようと外側から削ると、さらにダメージが大きくなってしまう。だからほとんどの場合、歯の強度維持のためには治さない方が良いということになります」(石川院長) 歯の問題が40~50代から増えてくるのは、延び続けている寿命に歯が対応できていないことが原因だろうと石川院長は言う。厚生労働省のデータによると、昭和初期の1936年までの統計では、日本人の寿命は男女とも50歳には届いていない。だから、虫歯と歯周病さえ防げばなんとか寿命まで歯の機能は維持できた。 しかし現代の日本人の寿命は男性が81.41歳、女性が87.45歳(2022年度 高齢社会白書<概要版>内閣府より)。長く生きれば寝ている時の食いしばりや歯ぎしりの回数も増えるので、歯もすり減るしヒビも入る。ある日突然、バキッと歯が欠けたり割れたりするリスクが誰にでもあるのだ。「人類がこんなに長生きする予定がなかったから、歯にも、そこまでの耐久性がない」と石川院長。人生100年時代と言われる今、歯は消耗品だと認識して、適切にケアすることが求められている。 ーーーここまでーーー つづきはこちら https://goetheweb.jp/lifestyle/health/20240323-kanekarada-03?heading=3 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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ヒビ(クラック)が原因でおこる表面からの虫歯や奥でおこる虫歯ですが、
PMTCや重曹水のうがい 丁寧な歯磨きなどをおこなうことである程度発生を抑制することは出来るのでしょうか? またレジンなどの治療をおこなった歯に、再度虫歯が出来たりしますが、これは運任せになるのでしょうか? 定期的なPMTCや重曹水のうがい 丁寧な歯磨きなどでこれらの発生は変わってくるのでしょうか? どうぞよろしくお願いいたします (2024/04/10 04:11:21 PM)
nekoさんへ
咬合性外傷がなければ修復物は長持ちします。 もちろん咬合性外傷があっても適切なケアをすればそれだけトラブルは減ります。 ただトラブルが0になるわけではありません。 咬合性外傷をコントロールしなければなりません。 (2024/04/10 11:18:50 PM)
お忙しいなか、お返事ありがとうございます
ヒビ(クラック)の様な咬合性外傷があっても、適正なケアでトラブルが減るんですね 咬合性外傷のコントロールですか ブログにあるようにナイトガードにボトックスでしょうか? 素人からすると、先生がおこなっている3MIX+α-TCPとCR充填、 神経をそのまま残せたり、大変な根管治療をしなくても5年10年と問題なく歯が使えるなら画期的な話しだと思うんですが、 これ多くの歯科医の方が普通に使わないのは何故なんだろうと思ってしまいます (2024/04/11 06:40:48 AM)
nekoさんへ
咬合性外傷のコントロールはメンタルの問題の要素が強く簡単ではないと思われます。コンサルティングの領域なのかもしれません。僕もなるべく話をお聞きするようにしてはいます。 最新記事にも書きましたが、限られた時間で過不足のない処置を終わるのはスピードが求められ、適正のない歯科医師には難しいのかもしれません。大多数の歯科医師にとって標準治療をこなすのがやっとなのです。 (2024/04/11 07:20:13 PM)
お返事ありがとうございます
残念な話しですが、そうなんですね 近くにこんな歯科がいたら、定期検診に通わせて頂くのに あの手この手で歯を残されている様子や 患者さんが治療後気にもせずに生活されている様子を見ると安心感が違う (2024/04/12 08:36:47 AM) |
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