南北首脳宣言、朝鮮半島の「非核化」目標で合意 年内に終戦へ取り組み【ロイター】
2018.4.27 ロイター 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と韓国の文在寅大統領は27日、「朝鮮半島の完全な非核化」を共通目標として取り組んでいくことを確認する共同宣言に署名した。 南北首脳会談が行われたのは10年以上ぶり。 両首脳は、朝鮮戦争の終結と朝鮮半島の「恒久的」かつ「確かな」平和の確立に向けた合意に向け、年内に米国や中国とともに取り組む意向を表明した。 共同宣言には、陸海空での敵対的行為を完全に終結することに加え、非武装地帯を「平和地帯」に転換することや、段階的な軍事力削減を目指すことも盛り込んだ。(中略) 宣言によると、文大統領は年内に平壌を訪問することで合意した。 南北は連絡事務所の開設、南北国境付近での宣伝放送やビラ投下の停止、離散家族の再会を認めることなどでも合意した。(引用ここまで)「トランプ大統領、北朝鮮に核放棄を呼び掛け」 2018.4.25 AFPBB 米大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の直接会談の実現に向けた調整が進む中、トランプ氏は24日、北朝鮮に対し、核開発計画の放棄を呼び掛けた。(中略) しかし、北朝鮮に何を望むかと問われたトランプ氏は記者団に対し「首脳会談に向けた調整は続いている。北朝鮮には非核化してほしい」と述べた。さらに非核化とは何かと質問されると「北朝鮮が自らの核を一掃することだ。とてもシンプルだ」と語った。 トランプ氏は幾度となく北朝鮮の非核化に言及しているが、北朝鮮政府は一貫して「朝鮮半島の非核化」を主張している。これは在韓米軍の撤退を意味するもので、米国側が受け入れる可能性は低い。(引用ここまで) 「朝鮮半島の完全な非核化」というのは、北朝鮮だけでなく、在韓米軍も含むというのが、北朝鮮側の理屈です。 本日のマスコミ各社記事には、ほとんど言及されていませんが、近日中に予定されている米朝首脳会談では、そこまで踏み込んだ確認がされることでしょう。 「楽韓Web」様を含め、その辺が曖昧になっていることを指摘する記事はいくつか見受けられます。 韓国マスコミや多くの日本のマスコミは、そのことに気づいていないか、気づいていても空気をよんで触れていないかのどちらかでしょうが、少なくとも「非核化に向けて前進」ということにはなっていない様子です。 さて、「シンシアリーさんのブログ(旧)」によると、大韓民国憲法第3条に「大韓民国の領土は韓半島とその附属島嶼とする」と記載されているそうです。 それをシンシアリーさんは「韓国の憲法によると北朝鮮は違法占拠集団になってしまう」と書いています。 「休戦協定」を「平和協定」にするにしろ、国連軍≒在韓米軍の意向が重要になります。 「休戦協定」に「偉大なる大韓民国」様は関与していないので。 これは「国連軍」と「朝鮮人民軍&中国人民志願軍」との間で締結された協定らしいので。 いずれにしろ、日米両国はともに慎重姿勢を崩していないので、近日中に開催される予定の米中首脳会談までは、様子見姿勢になると思われます。