中国当局、韓国への団体旅行を再び禁止=韓国旅行会社【REUTERS】
2017.12.20 ロイター韓国のインバウンド専門旅行会社ネイル・ツアー・エージェンシーによると、中国当局が韓国を訪れる団体旅行を再び禁止したもよう。 同社従業員が20日、ロイターの電話取材で明らかにした。 この従業員によると、北京と山東省にある同社の提携先が来年1月から韓国行きの団体旅行を扱わないと伝えてきたという。 従業員は中国当局によるビザ発給拒否が理由とみている。 中国は今年に入り、米軍による韓国への新型迎撃ミサイルTHAAD(サード)配備に対する報復措置として韓国への団体旅行を禁止したが、先月末には一部の解除が伝えられていた。 韓国が中国に対する服従を象徴する「三不の誓い」(「THAADの追加配備」「米国のMD参加」「韓米日3カ国による軍事同盟」の三つをやらない)により、「人民元/韓国ウォン通貨スワップの延長」と「対韓国制裁の一部解除」を得たとされていますが、韓国への団体旅行の禁止については復活したという記事です。 これから1-2ヵ月後には、平昌オリンピックと春節という大イベントが続く状況下での再度の締め上げです。 「上」による「下」に対する「躾」と言われています。 完全に「中国が上で韓国が下」という定義づけを確定させる行為と考えて差し支えないと思います。 「外交の天才」と言われている「文在寅大統領」ですが、実は前韓国大統領も同様のニックネームを貰っていました。 「外交の天才」「選挙の女王」・・・これが朴槿恵前大統領のニックネームでした。 「外交の天才」・・・これは2015年9月の中国天安門広場における反日イベントに西側首脳として唯一参加したときに韓国民から喝采を浴びたときに象徴されています。 2015.9.3 Record China 中国の軍事パレード、朴大統領の席次に韓国ネットは大満足=「序列2位か、やった!」「金正恩と安倍首相は嫌がるはず」2015年9月3日、中国・北京の天安門広場で抗日戦争勝利70周年を記念する式典が催され、韓国の朴槿恵大統領が他の出席者らと共に天安門城楼に上り、軍事パレードを参観した。 韓国・聯合ニュースなど各社が伝えた。 多くの韓国メディアが注目したのは、朴大統領の立ち位置。 聯合ニュースは、行事の場面ごとに朴大統領の位置が中国の習近平国家主席に対してどう変わったかを詳しく解説した。 それによると、式典前、会場に向かう際は習主席の左に、団体での記念撮影では習主席夫人の彭麗媛氏を挟んで主席の左側に、城楼に上る際には習主席のすぐ隣に、そして肝心のパレードの観覧席は、習主席の右にロシアのプーチン大統領、その右に朴大統領となった。 一方、北朝鮮代表として出席した崔竜海朝鮮労働党書記の席は前列の端、国連の潘基文事務総長は習主席の右から5番目だった。 こうした席配置について、韓国大統領府の関係者は「(中国側の)大きな配慮であり、韓国の地位が変化したことを示すもの」と評価、韓国のネットユーザーからも感激の声が寄せられている。 (引用ここまで) まだ2年4ヶ月も経っていない2015年9月の出来事です。 この大絶賛を浴びた朴大統領がどうなったかは、記憶に新しいと思います。 習近平中国国家主席から大歓迎を受けた朴前大統領、先日の国賓訪中で「冷遇」を受けた文大統領。 中国による待遇はほぼ対極に近いものでした。 ところが、文大統領に関しては未だに約7割の支持率を得ているという報道があります。 ちなみにマスコミ各社の全面バックアップにより、2009年9月に発足した「鳩山由紀夫内閣」の支持率は発足直後の72%から半年後の2010年3月には36.3%に半減しています。(共同通信調べによる) 政権発足から半年経っても70%の支持率を維持している文大統領の政権基盤は磐石だと思われます。 例えそれが、中国に服従し、米国を怒らせ、日本や北朝鮮に無視される政権だとしても。 おそらく日本人の多くも別の理由で、文大統領を応援しています。 韓国内でも莫大な支持を受け、日本国内からも高支持を受けている文大統領。 あと4年半の任期を是非とも完遂してもらいたい。 それが日韓共通の願いです。