『機動警察パトレイバー』←時代の予見性に感心
MSの新型OS発売に合わせて、久しぶりに『機動警察パトレイバー the Movie』を観賞したわけですが、「これが20年ほど前の作品かよ!」と思うくらい、作品世界に現代とのズレがありません。(1989年公開作品。製作開始時期を計算に入れると、やはり20年前に作られたと言って過言ではない) パソコンの普及とネットワークの拡張で繋がった社会、そしてソフト開発によるメーカーのシェア競争。そこを狙って放たれ、蔓延するコンピュータウイルス。(更に作品中では、過去の三菱や雪印、渦中の不二家のごとき“自社の製品不良を内密に内密に処理しようとする、企業の隠蔽体質”まで描かれているのだから、舌を巻いてしまう) 時代の予見性に感心するばかりです。 CGなどによる、めざましい映像技術の進歩を果たしている今の時代に観賞しても、物語の質だけで見応え十分な作品だと思います。未見の方は騙されたと思って、是非一度どうぞ。※私自身は漫画と劇場版作品しか見てないんですが、そこには『警察の役割ってこういうもんだと認識してね』とか『組織ってこんな感じで成り立って、回っていくんだよ』的物が、魅力的な登場人物達の立ち回りを通して描かれてて、そういう部分だけでも『ははぁ~』と思わされてしまったわけです。 好きな登場人物は“昼行灯”然としてるけど、実は物凄いキレ者という後藤警部補なんですが、なんでか『実写なら、後藤役は高田純次さん!』と思い込んでます。今となっては、もう年齢設定合わないけども。追伸:そう言えば漫画版、後半に東国原知事の外観をモデルにした、『音喜多』ってキャラ出てたなぁ。