『日本古武道演武大会』←堪能してきました!
遅くなりましたが、2月11日に「第30回日本古武道演武大会」を観てきました。 全国より厳選された35の古流武道全部を約6時間の時間内で紹介するため、各流派10分弱の演武しか出来なかったのですが、工夫を凝らした演武で各々の術理や修練法が披露され、自分の興味を満たしつつ更に興味をそそるものが色々見られました。 個人的に興味があった流派は大東流合気柔術・示現流兵法剣術・宝蔵院流高田派槍術・琉球王家秘伝本部御殿手などだったのですが、参加されていたどの流派も実戦経験を経て現代まで受け継がれてきた術理(というよりどういう状況下でその技が使われたのか)を発揮されておりました。 屋内戦・屋外戦・多対一・武器の破損による不利な状況での対応など、様々な場面を想定して練られた数々の技法に感心の溜め息を吐くばかりでした。(ある流派で、自分の得物を落として油断を誘い、相手に攻撃を仕掛けさせつつ懐に忍ばせた短刀で相手を討つという演武を見た時には思わず『イロコイ・インディアン?』と思ってしまいました。) ただ、『大伴流柔拳術"脳内"修練者』としての自分や、古武道への造詣がそんなに深くないであろう一般のお客さんには、演武による技や術理の披露よりも、やはり見た目インパクトが有り、しかも分かりやすい『試割り』『据え物切り』などの実演が受けがよく...。 普段の生活では目にする事はほとんど望めない(というか望まない)武器の威力が見られ、場内は大いに盛り上がりました。 中でも、『火縄』の実演はもう...。 無論、実弾を使うわけにいかないので空砲使用ではあるんですが、発射の際の音には 「大きい音しますよ」 と前もって注意受けていたにもかかわらずビックリ。会場中、メチャメチャどよめき。 爆音というか、炸裂音というか、 「おお、生まれて初めて、生の銃声を体験したぞ!!」 と感動しました。(屋内だから、余計体の芯に響いた) あの轟音と、砲先からほとばしる火柱を見たら、それは「いかずちが走った!」 と思いますし、その勢いから「弾が命中したら"イテテ!"じゃ済まない威力だろう」と容易に想像つきました。 感動したと同時に、『日本が銃社会にならず、つくづく良かった』と思いました。(喧しくて仕方なかったろうて) 滅多に見れないものを、しかもかなりリーズナブルな価格(入場料500円パンフレット500円。合わせても1,000円)で見られ、かなり満足のいった休日でした。 機会に恵まれた折には、また観覧したいと思いました。※しかし、いくら体育館内に馬を走らせられないからって、ロデオマシーンで流鏑馬をやる事はないと思いました。 あと、鎖鎌の鎖は鎌の柄尻についてるだけでなく、柄の鎌側に付いてるのもあると知って、ちょっとビックリしました。(コチラ参照) 自分としては『ルールによる動作の制限が設けられている』『一対一』など、"競技"を前提とした修練が積まれる現代武道や格闘技より、『多対一』『(無手で武器を持つ相手と対峙するなどの)不利な状況下まで想定』し、根底に"生命の遣り取りへの覚悟"を抱いて修練が積まれる古武道の方が好みに合っています。 それと、ロデオマシーンのお話はツクリです。(本当は木馬を使用)「そうだったら、ちょっと面白かったかなぁ」と思ったんで…。戯言と思って、ご容赦のほどお願いします。