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おぢさんの覚え書き

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2017.09.30
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カテゴリ:政治
「希望の党」という命名どうですかね。今の日本には希望が足りないそうです。

大衆迎合的なセンスの良さは感じられる。「寛容な改革保守政党」を謳っているようだがおぢさんには「狭量な​革新右翼​政党」の間違いに聴こえる。

国家は殆んどの場合、希望を押しつぶす邪魔な存在だ。最近は国家により自由や安全が確保されるというような逆立ちした見方によく出くわすが、見事な飼い馴らされっぷりである。国家がどうであろうと社会がどうであろうと自身の自由と生活を守り抜く強い意志が日本人には欠落している。自立心のない人間に希望などない。

衆院選比例の投票先「希望の党」18%(毎日新聞)

大衆の支持はそれなりに集めているようだ。希望は失望へと変わるだろう。
このまま行けば、自民党と希望の党で議席の殆んどを占めることになる。民主主義者には共産以外の選択肢が無くなり保守一色になるという、まさに希望の持てない状況となるわけだ。

内閣を倒す度に悪化していく。前回より更に受け入れ難い人物が首相となる。これは1930年代初頭のドイツにみられた状況だ。
現代史家カール・ローエの分析によると、歴代政権に対する社会民主党の評価は、手のひらを返すように変化した。「ブリューニンクの在任中は低い評価しか与えなかったのに、後継のパーペン政権になると初めて手腕を見直した。そのパーペンに対しても、やはり後継首班の『事務室の将軍』シュライヒャーが政権の表舞台に立ってから、やっと見直した。さらに、シュライヒャーに対しても、在任中は酷評しながらも、ヒトラー時代に入ってからは賛辞を贈るようになった」。
p.119 ハインツ・ヘーネ(著)、五十嵐智友(訳)『ヒトラー独裁への道』

小池百合子と安倍晋三のどこがどう違うのか。小泉内閣の時に小池氏は環境大臣、安倍氏は幹事長になっており、反平和憲法派であり、核武装論者であり、日本会議国会議員懇談会のメンバーであった(安倍氏は今も)。小池氏のこれまでの発言や行動から察すれば新自由主義経済、軍産複合体国家を志向する国家主義者であり、おんな版安倍晋三であることは間違いない。それは、民進党からの合流希望者を憲法観、安保法制への姿勢で選別するという事にも表れている。

岩手盛岡「小池百合子 日本会議 憲法改正」(YouTube)

小池百合子氏 日本会議“本流”から外れた愛国者(AERA dot.)

安倍氏との違いを探せば、小池氏の日本会議から「やや距離を置いている」という発言にみられるように「復古」色の希薄さという側面が指摘できる。小池氏は天皇中心の古い宗教じみた国家主義には若干の違和感を感じているようだ。晋三氏も古い国家主義を利用しているだけで国家主義ならどちらでも良いというのが本音だ。古い国家主義への対応の僅かばかりの差であり、実質的な違いはない。


以前作ったノーランチャートに希望の党も書き加えてみたが、その位置は安倍自民と重なると思ってよい。現政権と希望の党とでは対立軸が全くできない。国民に政権交代可能な選択肢を与えると前原氏は語っていたが、見分けのつかない商品の選択肢を与えられても困る。

法案審議ではどうなるか。維新などは今までもアシス党、補完勢力、別働隊などと呼ばれ、実際にその役割を果たしてきた。希望の党躍進により安倍自民と小池希望のツートップ体制が出来上がる。自民が九条改悪案を出せば、更に凶悪な修正案を出し可決。自民が共謀罪法改悪案を出せば、醜悪さに輪をかけた修正案を出し可決。という姿が今から目に浮かぶ。

安倍氏と小池氏は訳の分からないキャッチフレーズやスローガンが好きという点でも一致する。
「仕事人内閣」、「​国難突破解散​」、「​三都物語」、「​改革保守​」

安倍政権と違いがない、争点が作れないというのは小池氏も恐らく意識したのだろう。取って付けたように「原発ゼロ」を持ち出して来た。その方針自体は評価できるが有権者は注意が必要だ。年限をずらせて老朽化した原発を順次廃炉にしていくだけという実を捨てて名を取る詐欺が懸念される。

今までは改憲勢力が2/3を上回るかが注目されてきたが、希望の党の出現で衆院内での護憲勢力壊滅が避け難くなってきた。小池氏が憲法観、安保法制への姿勢で民進党議員を選別するという方針を示したのは良かった。本来政党は政策で集まるべきものだ、自身の政策を容易に変えるような議員には有権者としても投票はしたくない。民進党リベラル派は新党結成を急ぐべきだ。

現状では共産党あるいは社民党という共産・社会主義系政党しか国家主義政党との対立軸を生ずる勢力がないのは大変困ったことだ。


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Last updated  2017.10.01 07:21:02
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Re:希望を捨ててはいけない。(09/30)   なんだかね さん
希望を捨ててはいけませんが、希望の党には希望を持てないですね。
先人達の犠牲の上に成り立っている日本国憲法、その基本原則の国民主権、平和主義、基本的人権の尊重すら理解できていないような人達が国会で多数を占めている日本の現状。
今回の衆議院選挙では、国の在り方そのものが問われている気がします。自民党、日本維新の会、希望の党のような右翼が中心的な役割を担っている政党に多数の議席を与えるのか、それとも日本国憲法の基本原則を守り、人々へのシンパシーを持って政策を考える政党に多数の議席を与えるのか、有権者の判断が重要な意味を持っています。
今までの選挙結果、アメリカ大統領選挙やイギリスのブレグジットで見られたような衆愚政治が日本では先行しているような状況を考えると悲観的になってしまいますが、しかし、「希望の党」を捨てても、希望を捨ててはいけませんね。 (2017.10.02 21:21:05)

Re:希望を捨ててはいけない。(09/30)   narcisse7 さん
> 希望を捨ててはいけませんが、希望の党には希望を持てないですね。
無党派層と安倍自民に不満を持つ保守層が希望に投票することになり、絶望的な議席配分になることを見越して「希望を捨ててはいけない。」のタイトルにしました。
「モリ・カケ解散-大義なき解散、安倍総理の嘘と隠蔽-」でも指摘されているように自民党には穏健保守主義の人も少なからずいて、結果的に自民党に投票する有権者の中にはそういう政治的ポジションの人は尚更多いのではないかと思います。この層が問題なのでは無いかと思います。この人たちが悪いという意味ではなく、彼等は抑制の効いた防衛政策、健全な財政、言論の自由の尊重という常識的な考えの人々だと思いますが、彼等が期待したところに結果的に収まらないのではないかと思います。
戦前に共産主義者達の弾圧が一巡したのち入れ替わるように自由主義者が弾圧の対象になったように。革新・リベラルが消え入りそうな環境では予想もしないほど一方的に右に行ってしまう可能性が高いと思います。ここは彼らの読み違いであると思います。
アメリカのように大統領と議会の多数派を別の党にしようというようなバランス感覚が日本には働きません。ある党が良いと思えば、単純にその党に投票してしまう有権者が多いようです。議席のバランスを考えて投票するという行動が望まれます。 (2017.10.03 22:26:34)

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