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猫多組(ねこたぐみ)

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Nov 1, 2008
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カテゴリ:映画・DVD
「時給7円」という予告編を見た時から気になっていて、本当は10月1日に行きたかったのだけど。
混雑を恐れて、一ヵ月後の鑑賞。
イメージフォーラムは、映画の日しか1000円デーがないから、どうしても1日狙いになるしょんぼり

『女工哀歌(エレジー)』

ドキュメンタリー形式で、中国の、とある中規模のジーンズ工場で働く女工たちの姿を追っている。
映画に出られるような工場は、それでもかなりマシなのだと説明されるが、労働環境の悲惨さばかりが強調されるわけではない点が良かった。

貧しく思われる生活の中でも、彼女たちは、楽しみを見出している。
皆で夜の街に繰り出してカラオケを楽しんだり、狭い寮の部屋でファッションショーの真似事をしたり、短い休憩時間に空想物語を書き付けたり。

だから良いというわけでは勿論ないのだが・・・「雇われている側だけが被害者」という視点には立っていない。

工場経営者のインタビューや、海外のバイヤーとの交渉場面、海外からの視察団が工場見学をしているところなども描かれ、問題が複雑で根深いことを示唆している。

経営者は、確かに労働者よりはリッチな生活をしているが、「搾取ばかりして大金持ち」というわけではない。
バイヤーからの値下げ要求や厳しい納期をのまなければ、工場自体が潰れてしまう可能性だってある。

妊娠したら作業効率が落ちるから即解雇とか、給料が予定日に出なかったりとか、「酷いなあ」と思う点も多いのだが、経営者だけを責められない。

国の責任もあると思うが、最後に「多くのテープが没収されたりもした」とのテロップが流れるので、当局にとって本当に都合の悪い部分は削除されているのだろう。

山奥の農村地帯から、仕事を求めて(家計を助けるために)出稼ぎにくる人数が、1億3000万人だかいると知り、中国の広大さと人口の多さを改めて感じた。
中国には世界的な大富豪も多いから、国民の経済格差は相当なのだろうな・・・涙ぽろり

『おいしいコーヒーの真実』を観た時にも感じたけれど、我々にも責任の一端があることを、忘れないでいたいと思う。
だからといって、「安いジーンズは絶対買わない」とか、言い切れないけれどね。





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Last updated  Nov 10, 2008 01:40:48 PM



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