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カテゴリ:描く歓び
倉敷にいたころ、石版画と銅版画に、一年ほど夢中になった。 何度も塗って修正を重ねられる油絵と違い、 版画は、修正が効かない。 最後の姿を、最初からイメージして描かねばならない。 それだけに、そぎ落とした簡潔さが、独自の世界を作る。 池田満寿夫が、たまたま友人の画家から勧められ、 銅版画という画材を知って、のめりこんだように、 版画でしか描けない、不思議な表現法に魅力がある。 裸婦デッサンの下絵を、黒と赤の2枚の石版に描いて重ねた。 石版のインクのかすれが、微妙な陰影をつくりだす。 石版画 「いまだ、とまどいの頃」 銅版画は、鋭い針で、銅板を削るので、表現が鋭い。 ローラーで塗ったインクをふきとると、 削った溝に残ったインクのみが、紙に転写される。 過ぎ去った遠い日を思い起こす瞳は、 何を想い何を見つめているのか。 悲しみも歓びも、いろんな想いを たたえているように描きたかった一枚。 銅版画 「遠い日」 さて、毎週水曜日の清瀬デッサン会は、プロの画家も多い。 その清瀬絵画デッサン会の「設立30周年 記念展」が 下記のように、所沢の大きな美術館で行われます。 設立以来のOBも含めて、40人以上が、ユニークな 大作から小品まで、個性的な作品を展示します。 油彩、水彩、パステル、日本画、裸婦デッサン、人形など 具象から抽象まで、多彩で楽しめる展覧会となりそう。 2007年10月2日(火)~8日(月) 午前10:00~午後6:00 (最終日はpm.3:00まで) 所沢ミューズ 展示室 ザ・スクエア (西武新宿線航空公園駅東口で降りて 緑の公園を歩いていくと10分ほど。) 清瀬デッサン会30周年記念展 このプログが気に入ったらクリックしてくださいね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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