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2010.10.25
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カテゴリ:読書

本日の読書
見えない敵 阿部夏丸著 講談社文庫


この小説を読んで思った。「この内容でこのタイトルはないだろっ!」

阿部夏丸氏は児童文学の作家である。椋鳩十児童文学賞なんかの受賞作家なわけである。だから、この本のタイトルを見て、インターネット犯罪小説や新型ウイルスによるパンデミック医療パニック小説や精神生命体型宇宙人による地球侵略を描いたSF小説を想像している読者は、きっと肩透かしを食らうであろう。ま、それはそれでいいけどね。

じゃあ、内容は、というと、いなかの(たぶん岐阜あたりの)昭和50年代ころの小学生たちの、「少年時代」の物語である。ちょっと遠い小学校に、30分くらい歩いて集団登校する集落の子どもたち、ガキ大将もいれば、なかまはずれもあるが、昭和時代のそれは平成のこどものいじめとは陰惨さが違い、おおらかなものである。他学区の乱暴者に大きなクワガタを取られて、それを取り返しにいって乱闘になったり、新興住宅地に引っ越してきた転校生とひと悶着あったり。

そうこうして、楽しい日々を過ごしていくうちに、子どもたちは「見えない敵」と闘い始めるのであるが、この「見えない敵」というのは、何ら具体的な脅威を意味しないのである。どんどん闘ってください、という感じの敵である。きっとみんな闘ったことがある敵である。

というわけで、「少年時代」をきらきらと描いた素晴らしい小説なのであるが、日本版・阿部版「スタンドバイミー」といってしまったら、褒めすぎであろうか? タイトルと中味のギャップがありすぎて、タイトルで勘違いされると絶対うれなくなるような気がするので、著者、タイトルなんとかしろよ、と生暖かくつっこみたい、そんな話なのだ。

蛇足だが、釣りが好きな人以外の人には関係ないが、この小説は優れた釣り小説でもある。阿部夏丸氏は、川を知りつくしている。川釣りを描写させたら、天下逸品だなあ。

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最終更新日  2010.11.01 16:26:08
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