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カテゴリ:怖い文庫本
(下の記事の続きとなります)
人間の恐ろしさを綴ってある・・短編集があります。 私の大好きな作家、平山夢明先生の「東京伝説シリーズ」です。 こちらは竹書房文庫での東京伝説第一作目 うごめく街の怖い話 まえがき 取材の際、私は「最近、何か怖い出来事がありましたか?」と訊ねることにしています。 以前は七割の確立で<心霊がらみ>の体験を聞くことが出来ました。 それが全世紀末ごろから劇的に変化してきたのです。 「エレベーターから降りたら、中に残った男に髪を掴まれ引き込まれそうになった」 「知らない人から何枚も犬の生皮を送りつけられる」 別れた女の実家に供花や卒塔婆を投げ込んでは墓場にする男 腐った赤子を抱いてヒッチハイクする女 などこちらの予期しなかった「怖い話」が増えてきたのです。 ここでは、もはや主人公に霊感や因縁は必要ありません。 親兄弟、恋人友人、上司部下、店員、タクシーの運転手etc・・・ 社会にいる全ての人々に狂う機会が平等に約束されている以上、安全圏はないのです。 平山夢明談 最近現実に起こっている事件と東京伝説の話が私にはダブって見えます。 とても痛々しいシーンやグロテスクな表現が含まれています。 苦手な方は不快に感じると思います。 しかし、そういう犯罪を犯してはいけない、自分の身を守らなければいけない。 緩んだ危機管理を立て直すチャンスかもしれません。 幽霊や妖怪など一切出てこない、すべて現実の名の下に起きた恐怖 極限のホラーだと平山先生は断言されています。 正直、半分くらいはフィクションだと思いたいです。。 そうでないと私がここまで平穏に生きてこれたのは、運だとしか言い様がなくなってしまうから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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