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知的漫遊紀行

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Ryu-chan6708

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2006.08.18
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カテゴリ:読書感想

:朝日新聞の13日日曜日版では、ベストセラー6冊をとりあげ、これを6人の人がそれぞれ関連した本3冊を紹介するという変わった記事を組んだね。
 ベストセラー6冊というのは、「東京タワー」「ハリーポッター」「子育てハッピーアドバイス」「国家の品格」「人は見た目が9割」「ファーブル昆虫記だ。

A氏:君の知的街道と似た発想だね。

私:このなかで、俺と関係あるのは「国家の品格」と「人は見た目が9割」だ。
 「ファーブル昆虫記」より俺は「シートン動物記」だからね。
 「東京タワー」「ハリーポッター」「子育てハッピーアドバイス」は関心なし。
 「人は見た目が9割」は作家唐沢俊一氏が担当で、これとリンクして「下流社会」から「他人を見下ろす若者たち」と「99.9%は仮説」と3冊をあげているよ。

A氏:君は「人は見た目が9割」をあまり評価していなかったね。

私:ふしぎだね。それにリンクした3冊の評価も低い。「下流社会」は広告を読んでおかしいと思い、「他人を見下ろす若者たち」もそういうことは昔からあったことなので関心なし、「99.9%は仮説」は航空機が仮説でとんでいるという最初の話からして論理構成がおかしいので評価していない。
 だから、知的興味が湧かず、この街道はふみこまなかったね。

A氏:「国家の品格」のほうの3冊のリンクは?

原武史教授が担当している。日本政治思想史の専門だという。
 原教授は「国家の品格」で述べている「もののあわれ」「武士道」に当たるものは、すでに三島由紀夫により小説に取り入れられているとして、三島由紀夫の「春の雪」「奔馬へリンク。
 そして天皇制のからみで「創られた伝統」へ。
 そして明治前の伝統が宮中に今でも生きていることを述べた「宮中賢所物語」へとリンクする。
 このリンクは未知の分野なので知的興味をひいたよ。
 
A氏:われわれの「国家の品格」街道がまだ続くね。

:この三島由紀夫の登場で面白いリンを発見したんだ。
 それは、「国家の品格」から村上春樹へのリンクだ。

A氏:エッ!そういうリンクもあるの?

:「村上春樹の隣には三島由紀夫がいつもいる。」(佐藤幹夫著)というPHP新書を今、読んでいるんだ。
 村上氏がかって日本の小説をほとんど読まず、アメリカの小説を読んでいたと言われたものに対するものだろうね。
 チャンドラーのつながりでこの本に来たのだが、たしかに、この本で引用している村上春樹の文は、それまでの日本の小説にない書き方だね。
 チャンドラーのようにわかりやすい短文で、日常的な描写が詳しい
 
 ところで、佐藤氏は文芸評論家だが、この本で、まず、村上春樹の「ノルウェイの森」と三島由紀夫の「春の雪」、それと村上春樹の「ダンス・ダンス・ダンス」と三島由紀夫の「奔馬」の2つのセットを分析して構成の類似点をあげている。
 俺は4つとも読んでいないがね。

A氏:なるほど。
 チャンドラーの「長いお別れ」を村上春樹が訳しているということから、村上春樹に行き、そこで、三島由紀夫にリンクしたのか。

:そして、一方で三島由紀夫が「国家の品格」とリンクしている。

A氏三段論法で、「国家の品格」と村上春樹がつながる。
 街道というより網だね。ネットワークだね。

:しかし、人は線の上しか歩けないから、知的漫歩は、多少、往復したり、迂回したりするようになるね。
 中味がうまくつながるかね。
 道なき冒険旅行だ。

村上春樹の隣には三島由紀夫がいつもいる。





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Last updated  2006.08.18 06:36:03
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