ライターの話 その3 CR機能を解除してみた
100円ライターを愛用している方には常識ですが現在の使い捨てライターにはCR機能が搭載されています。っていうか、この機能を搭載しないと販売できない事になっています。CRとはチャイルドレジスタンス(Chaild Resistance)の略です。幼児の火遊びによる事故を防止するため、ライターの点火操作を困難とする機能を義務づけされているのです。CR機能自体はとても意義のあるものですが子供さんのいらっしゃらない家庭等では使いにくいだけの無意味な機能ではあります。ま、使いにくいだけでは我慢して使えば済む事なのですが例えば冬季の登山とかでは火が使えない場合最悪死に至ります。最近の登山用の火器でも自動点火装置の付いた器具も増えてますが氷点下やそれに近い温度だと役に立たない事も多く低温下で確実に火を点ける為のライターは必須と言えます。ところが、極低温に強いフリント式通常火のライター(いわゆる昔からの100円ライター)もCR機能によって火が起こせないのです。通常なら気にならないCR機能ですが、氷点下のような温度で手袋を付けている状態だと火がつかないのです。なので、今回はこのCR機能を解除してみましょう。画像は日本が誇る100円ライター東海です。回転式のヤスリの両端のギザギザが2重になってるのがおわかりでしょうか?分解するとこんな感じです。ふつうに回転式ヤスリに指をかけて回しても外側のギザギザにしか指が当たらずに空転してヤスリが回りません。ヤスリを回すには強い力で親指を押し込んで内側のギザギザを回す必要があるのです。このために子供には火を点ける事ができません。ところが、氷点下で手袋を付けている状態だと、指をいくら押し込んでも内側のヤスリが回転せずに火を点ける事ができません。手袋を外しても低温で固くなった指先でも上手く回りません。火がつかないのです。ですのでこれをなんとかします。分解して外側のギザギザを外してしまえば良いのですが分解すると中身のバネに押された火打ち石が飛び出してしまい。元通りにするのはとても困難です。ですのでワタシの場合はもっと簡単に回転式ヤスリの外側のギザギザと内側のギザギザの間に瞬間接着剤を流し込んでいます。これだと手袋を付けた状態でも軽い力で点火できます。接着剤を付けすぎるとヤスリが回転しなくなるのでご用心。(^^;)あと、前々回紹介しました個人的には登山にベストなライターBICライターこちらは回転式ヤスリの中央に鉄板があって強く押し込まないとヤスリを回転できないようになっています。(画像奥)この場合は小さいマイナスドライバーを差し込んでこじれば簡単に外す事ができます。(画像手前)これで手袋を付けた状態でも着火できます。あとは、いわゆるチャッカマンタイプですがこのタイプのライターには強力なバネが仕込んでる事が多いです。ですので分解してバネを外す事で解除できます。ま、この手のライターを登山で使う事はありませんのでワタシはやっていません。(^^;)以上、上記の内容は登山等低温時に死なない為の知識であって全て自己責任でお願いします。CR機能を解除した事により火災が起こっても保証はおろか火災保険も一切無効になる事も考えられます。ご注意ください。