カテゴリ:メモ
先日のコメント欄の遣り取りで、思い出したこと。
以前の職場に通ってたとき、小鬼と同じクラスにいた子のお母さんと、バス停でよく一緒になった。オイラから見れば気立てのいい社交的な子で、アクの強い小鬼も「彼にはお世話になりました」みたいな人物評である。温和で気の利くタイプなのだが、お母さんから見ると「まだまだ子ども」らしい。 最近の悩みはやはり、ぼちぼち彼が、温和ななりに反抗期を迎え始めていることだという。 なんでも宿題がポイント制で、5問で5点、6問から10問までは10点、11問以上は15点になる、といった加点方式を採っているそうな。運動部に所属する彼は、夜もランニングをするほど熱心に取り組んでいて、その分宿題は後回し。15点をゲットしたことがない。 「10問まで解いて、やめるのよ~。言わなきゃいいんだろうけど、『あと1問解きなよ、もったいない!』って言っちゃうのよね。『わかってるよ!』って言い返してきて、喧嘩になっちゃう」 「あーそういうときはねー。『もったいない! ってお母さんは思うけどなー』って言えばいいですよ。小言いうときはすべて、『って、私は思うよ』をつけとくと、反発しない率が上がるみたいです」 考えてみるに、そりゃ本人も「わかってる」んだから。意見が一致してるなら、ホントは対立する必要はないんだよね。 「それじゃダメでしょ!」→「わかってるよ!」 「それじゃダメでしょ! ってお母さんは思う」→「わかってるよ! 自分もそう思う」 この不思議な差。 コーチングとかカウンセリングの世界では、これを「I(アイ)メッセージ」という。「私」がそう思うのであって、あなたがどう思うかは違っても構わないし、世間がどう思うか統計をとってみたら、やっぱりあなたが正しいかもしれない。そんな逃げ道を用意しておくのが、この一言なわけで。 まあ、その場で言われた通り「あと一問やろう!」となるかはわからないけど、次に同じ場面に出会ったとき、「かーちゃんに、わかりきった小言いわれた」と思うか、「かーちゃんも自分と同じこと考えてた」と思うかって、多少は差が生まれそうな気がします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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