カテゴリ:メモ
大学時代、つまり30年くらい前の話だけど、「パソコンをネットワークでつないで、お喋りとかできないものかなあ」みたいなことを言っていたわけですが。
そんなオモシロ可笑しい話はそう簡単に実現するものかなと考えて、突破口としては、「たとえば医療用とか……教育用とか?」と考えていた。切羽詰まった事情が無いと、そんな趣味的なものは発達しないだろうと考えていたわけだ。 まさか「軍事用から始まったのは確かに切羽詰まってたけど、拡大させたのは趣味の人々」って展開になろうとは。 つまり、民間人の消費力が、インターネットを育てたわけですよ。まさか、たかがお喋りに毎月1万円とか払う人がこんなにいるなんて、ねえ。いやもちろん今や遠隔会議のシステムとかビジネスユースも拡充してきてるけど、浸透度といい活用度といい、民間ユースの比じゃないでしょ。消費者、おそるべし。 それと同じニュアンスで、「そっちから来たか!」ってなったのが、LGBTの流れ。 同性婚いらっしゃい 増える式場、ゼクシィも実例紹介 これね。言うたらアレですが、「たかが形式的な宴席」とかですよ。こういうのは大事ですよケジメですよ、といったご意見もごもっともですが、お友達と一部親族を呼んで、人前婚にしたっていいんじゃないかと。 でも、「いわゆる普通に」挙式したい。 そのためのサービスが生まれる。これは素晴らしい。 さて、ここで話は前振りに戻るけど、LGBTの人権問題てのは、もっと啓蒙活動とか制度の拡充とか、そういうところから広めてくものだと思い込んでた。 違った。「式を挙げたい」というウォンツに対して、普通にサービスを用意しただけ。それが結局は、「資本主義社会で認められる」ってことにつながってく。 経済がひとを救う物語が、またひとつ生まれた。 再び、消費者、おそるべし。 見えざる手の導く先に、常に光があるとは限らないけど。こういうことが起こるたびに、子どもらはもう少し、その子どもらはさらに少し、幸せになってくんじゃないかと期待を抱く。 悪くない時代だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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