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テーマ:ニュース(99716)
カテゴリ:science
新型コロナウイルス感染症のため、神戸市立医療センター中央市民病院に3月に入院した70代の男性患者が、5回目のPCR検査で初めて「陽性」反応が出ていたことが分かったそうです。症状があるのに、4回の「陰性」を経て感染が確認されたことになります。同市の保健所は「PCR検査は万能ではない」と感染を見極める難しさを指摘しています。 PCR検査は、新型コロナで現在、主に使われている検査法。鼻の奥を綿棒でこすって採取した粘膜などに含まれるウイルスに特有の遺伝子配列を、専用の装置で増やして検出します。 神戸市などによると、同市内に住む70代男性は基礎疾患があり、3月下旬に発熱して、医療機関を2回受診しました。その際、PCR検査を1回受けましたが陰性反応でした。しかし、せきが出て呼吸状態が悪いため、コロナ感染の疑いがあり、3月30日に中央市民病院の重症者病棟に入院しました。 この病院で受けた検査も陰性で、男性は症状が改善し一般病棟へ移りました。しかし、発熱が続き、さらに検査を2回重ねたが結果は陰性でした。男性は再び症状が悪化して呼吸管理が必要になり、5回目の検査で陽性となりました。最初の検査で陰性が伝えられてから17日後だったそうです。 医師や看護師、患者ら30人以上の集団感染が起きた同病院では、PCR検査で陰性だったのに、自宅待機中に症状が現れて陽性が判明する看護師が相次いだそうです。「隠れコロナ」の医療従事者らが感染を広げた可能性も考えられています。 ちなみに、PCR検査の結果について、感染者が陽性と判定される(感度)のは30~70%程度といわれています。真ん中とって50%とすると、感染した人がPCR検査をしても、半分しか陽性と判定されないことになります。 感度50%なら、感染者のうち20人に一人ぐらいは、4回連続で陰性と判定されることになります。
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最終更新日
2020.05.13 05:02:34
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