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重度失語症で、 <理解面> 状況理解で動作模倣などの協力あるも、簡単な指示入力も困難。 絵カードや物品の1/2選択も困難。 <表出面> 「アー」の発声が何とか可能なレベル このような失語症者の表出面の訓練として、まず、斉唱を行うことがあります。 斉唱する言葉としては、以下のような言葉を使うことが多いです。 提示方法は、 口形模倣か、文字提示、物品提示など、より有効と思われるものをあわせて提示。 名前 これが、一番言いやすく、定着しやすいと思われる。 ただし、これを繰り返し過ぎると、他の表出面の訓練で保続となって現れることもあるため、状況に応じて、訓練量は調整する。 挨拶語 「ありがとう(ございます)」 「おはよう(ございます)」 「こんにちわ」 「いただきます」 「ごちそうさま(でした)」 など。 「ありがとう(ございます)」は、訓練後には、いかにも「これで今日の訓練は終わりです」という状況(教材などを直して椅子から立ち上がるなど)を作って、挨拶をすることによって、状況理解による「ありがとう」の発話が得られやすいこともある。 同様に「いただきます」「ごちそうさまでした」も、可能であれば、食事の前後で合掌の動作とともに促す。 「こんばんわ」は、「こんにちわ」と2モーラ目まで同じで混同する恐れがあるため、あまり使用していない。 「おはよう」で終わってしまうより、「おはようございます」まで斉唱すると、「ございます」の部分は言いやすいこともある。 系列語 50音は、子音は困難でも、母音は正しく表出されることもあり。 「あ」「い」「う」は、開口・横引き・突出を最大域まで動かして提示できるため、口形模倣しやすいことあり。 数字列「1・2・3・4・5・・・」 歌唱 「春が来た」「ふるさと」などの童謡。(「春が来た」をよく使用しています) ご本人がよく歌っていた歌など。 (印象的には、他の発語(単語、挨拶語)に比べて、歌唱では発語が表出されやすいことが多いです。) 単語 高頻度語で、物品や分かりやすい絵カードを使用。 3~4モーラ程度が一番言いやすい印象。 口形模倣しやすいように口唇音を含む単語や、発音しやすい音(母音など)を含む単語を使用。 (実際には、いくつかランダムに斉唱してみて、言いやすい単語を何度か繰り返して強化するようにしていることが多いです。) 例) 「バナナ」では、「バナ」の口形模倣が不安定でも、3モーラ目が言えることあるが、「やま」では口形模倣で合わせようとしているうちに単語が終わってしまう。 ことわざ 前半をSTが言って、後半を斉唱する。 例) ST「犬も歩けば?」 ST・患者「棒にあたる」 ST「猿も木から?」 ST・患者「落ちる」
「失語症の回復における大脳対側半球の役… 2016年03月28日
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