書評:『50代からの選択』 大前研一著
2010年1月28日(木)書評:『50代からの選択』 大前研一著50代からの選択ども。Kentです。ちょっと本業に集中したい時なので書評が手抜きになっておりますが(笑)、この本は書評せずにはいられないくらいにか・な・り気に入りました。読書の目的:(まだ先だけど)50代からの備えを身につける読書の目標:今の自分へのヒントを最低2つみつける目標T\:設定せず※T\とはTIME×YENの略であり1T\は1時間である。目次:第1章 拡がる世代間格差第2章 日本の平均年齢50歳の時代第3章 第2の人生に備える感想:会社での自分=100%の自分そんな、この時代においては有る意味幸せな人にこそ是非読んでもらいたい本です。発売は2004年。その当時の50代に向けて書かれている本。つまり所謂団塊の世代の人ですね。団塊の世代はその下の世代に恵まれているといわれると、その下の世代としては少し複雑ですが(笑)、本書に書かれている内容を読むと確かにそうだと思います。その世代が享受できる内容と、その下の世代が享受できる内容の格差はどんどんと大きくなってきているのは本書の第1章で述べられている通りです。本書では、50代がどう考え、所謂老後にどう備えていくべきかが語られています。ポイントは「リセット」です。それまで当たり前と信じられてきた価値観。折角○○だからと惰性的に何かを続けてしまうこと。そうしたことについて著者は一度オールクリアしてしまうことを勧めています。オールクリアには勇気が必要ですが、この時代の流れの速さでは好むと好まないとによらず、オールクリアをしなければならない時は誰にでも訪れるかもしれません。それはアイデンティティの崩壊に繋がるかもしれませんが、明らかに間違った道に進んでいるのであればオールクリアは必須の事。しなければ不幸につながりかねないこと。そうした時に備えてこうした本を読んでおくのは絶対に必要なことであると思います。私自身は、例えば子育てを終えたら都心に住みたいとか、海外で暮らしたいとか漠然とした希望があります。そろそろそうしたことも考えねばならない年になったのかと思いつつ(笑)考えることは多いよなぁというのが実感です。そして私自身もオールクリアを何度かした経験があるので一つだけ思うところがあれば、妻子もちではオールクリアをしたくてもパートナーに断られて不可能な場合があるでしょう。そうならない為にもパートナーと自分の価値観が合っていることが必要だと強く思います。言い換えると、普段、片付けしなさい等起こられていても(笑)、半か丁かの結論を出さねばならないギリギリのところでどれだけパートナーに信頼してもらえるか?自分の出した結論をどれだけ相手が信じてくれるか?そんな相手と一緒になること、そしてそんな関係を構築していくことが必要なのではないでしょうか?(とキレイにまとめたな・笑)気になったポイント:★50代は、第2の人生について考え、行動に移す、“旬”の季節である。★「とりあえず」はやめなさい。これが人生を狂わせる。50歳になり、 最後の瞬間に「ああ、オレの人生は幸せだった」と締めくくりたい と思っているのなら、「とりあえず」の時間を作ってはいけない。 積極的に自分の時間表をつくり、意味のあることに時間を振り向けて いかなければ。著者紹介:大前 研一1943年、福岡県生まれ。早稲田大学理工学部卒業。東京工業大学大学院、米マサチューセッツ工科大学(MIT)大学院を経て70年に日立製作所入社。 72年にマッキンゼー・アンド・カンパニー・インクに入社。日本支社長、本社ディレクターなどを歴任し、94年に退社。現在、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院政策学部教授、(株)大前・アンド・アソシエーツ代表取締役などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)まとめると:<第2の人生に本気で備えよ!!>※この記事はアメブロでもアップしています。