風と光で輝く臨海都市 お台場へ(続き)
(続き)風と光を生かす装置としては、お台場の中央部に一本の幅広い道が通っています。潮風公園の隣からウエスト・プロムナード、センター・プロムナード、イースト・プロムナードという長い散歩道がそれです。このプロムナードは散歩道というよりも長大な広場です。しかし、このプロムナードは余りに人工的であって、その上周辺に自然の樹木が植えられていない殺風景な広場です。風と光は木々が存在してこそ映えるのです。(写真11)写真11 センター・プロムナードの出会い橋辺りの風景では、どうしたらよいのでしょうか。大都会の臨海部に原生林が生い茂る森林地帯を人工的に造成するのは如何でしょうか?既に見てきましたように江東区から大田区に至る臨海地帯には大規模のリクリエーションのための公園がいくつも誕生しています。しかしこれらの公園は人間が利用する施設として整備されているものです。今度は、十分な広さのあるお台場には、都会のアンティテーゼとしての自然中心の公園を造ったらよいでしょう。100年掛けて練兵場を明治神宮の森にしたように。原生林ではありませんが、自然のまま放置した状態の公園は既に現存しています。大田区の東京港野鳥公園です。港区の浜離宮庭園の奥にも野鳥の集まる森があります。風と光が溢れるところには動物たちも棲み着きます。広いお台場の一郭を、このような場所に造り替えたらよいのです。。(以上)