カテゴリ:戦争と人間
クロニクル 原爆ドーム永久保存へ
1966(昭和41)年7月11日 52年前になるのですね。この日広島市議会は、爆心地に残る原爆ドームの永久保存を決議しました。劣化が進み倒壊の危機が迫っていたのですが、補修と補強によって、保存し続けようと決めたのです。第1次の補修はただちに始められ、翌67年の8月8日に完工式が行なわれました。 この事は、広島で被爆し、次世代に被爆体験を残したいと願う被爆者たちが、重い口を開いて被爆体験を語り出した行動と機を一(いつ)にしていました。原爆の被害とその体験を風化させてはならないという強い決意が、重い口を開きだした被爆者たちと原爆ドームの永久保存を決断した市議会とで、共有されていたように思われます。 大江健三郎の『広島ノート』(岩波新書)が出版された時期も、同じ頃だったような…。 その後、原爆ドームは、1996年12月にメキシコで開かれた世界遺産委員会において、米国の強い反対を押し切って、圧倒的多数の支持を得て、世界文化遺産に登録されました。 米国はなんとも狭量ですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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