私の蔵書一千冊の古書店買取り価格総額はお幾ら
私が年金受給年齢に近づいた頃、健康も害しており職場からの退職を考えるようになりました。しかし退職となればそれに伴う心配事がいろいろありました。 えっ、自分がいなくなったら職場が困るのではないか、ですって。そんなことは天下御免の窓際族の私ですからこれっぽっちも考えませんでした。しかし、当時は日本年金機構の厚生年金基金の記録ミス問題が大騒ぎとなっていた頃でしたから、年金制度については全く無智蒙昧な私でしたから、確かに退職後にちゃんと年金が受け取れるかどうかってことには些か不安を感じ心配しましたよ。 しかし私が一番気になったのは蔵書の処分のことでした。これが骨董品なら意外な高額で売れる可能性もありますが、書籍ばかりは自分にとっては必要だったとしても、全く関心のない人にはただのゴミの山でしかありません。 いよいよ退職日も近づき、職場に置いていた書物を公費購入と私費購入とに選り分け、公費書籍は図書館に全部返却し、私費で購入した書籍は総て箱詰にして引越し業者に頼んで自宅の倉庫に運送してもらいましが、その個人蔵書が一千冊以上もありました。 有無相通じるということで、古書店を通じて必要だと思う人の手に渡ればいいのですが、鹿児島市内では私の一千冊近い蔵書の大半を引き取ってくれそうな古書店などあるとは思えません。それで、退職後一年近く経ってから、ネット検索で東京神田の神保町のある古書店が出張買取りをしてくれることが分かり、箱詰めにしていた蔵書を全て棚に出し、蔵書の概要が分かるように写真に撮り、去年の5月(2014年5月4日)に連絡を取って引き取ってもらうことになりました。 それでも、花のお江戸の神田神保町からは九州最南端に位置して桜島の噴煙上がる鹿児島は遥か遠くに離れていますね。その後なかなか実際に引き取りには来てもらえず、昨日(2015年9月15日)になってやっと引き取りに来てもらうことになりました。 こちらとしては書籍の買い取り価格などは二の次で、少しでも必要とされる方々に渡れば幸いだと言ったこともあり、棚に横積みにした千冊近い蔵書のほとんどをきれいさっぱり引き取ってくれました。ところで、さてその買い取り価格総額はお幾らだと思われますか。計一万円也でしたよ。でもね、ゴミとして紙屑業者に引き取りをお願いしてその代金を払うことを考えればありがたいことかもしれませんね。いやー本当にありがたかったです。本当にありがたい、ありがたい(ちょっとクスン)。