三菱重工が新型ロボ「マーズ-G」を開発
こんばんは。本日は、電気新聞トップ記事にもなっていた、このニュース。人が近づけないテロ現場や災害現場を監視する防災支援ロボットを開発 化学剤や放射線などの各種検知機能を搭載可能> 三菱重工業は、人が近づけないテロや災害の現場にいち早く>入り込み、リアルタイムで現場の状況を監視・伝達する防災支援>ロボット「MHI MARS-G」を開発した。2連のクローラを装着し、>傾斜45度までの階段や、地下街、瓦礫が覆う不整地などを難なく>走行できるのが特徴。また、化学剤や可燃性ガス、放射線の検知>など、多様なオプション監視機能が搭載可能で、テロや凶悪犯罪>から事故・災害まで幅広い危機管理ニーズに対応する。1台当たり>の標準価格は2,000万円。 > MHI MARS-Gは、当社が原子力施設を対象とした作業・点検>ロボットで培った技術をベースに開発したもの。大きさは幅>500mm、長さ1,000mm、高さ400mmとコンパクトで、地下街などの>一般的な通路はもちろん、階段の踊り場や駅の自動改札機など、>狭隘部の走行も可能。また、アルミパイプフレーム構造の採用>により本体重量約55kgと、従来型の当社遠隔監視用ロボットに>比べて約30%軽量化し、運搬性を高める一方、衝突・落下など>走行時に加わる衝撃に対しても十分な耐性を持たせた。>走行速度は操作機側で高速・中速・低速の3段階の速度モードが>選択でき、最高速度は平地毎時6kmと機動性に富む。>>(略) 低い車体、クローラーによる不整地走破。対災害用ロボットとしては、各地で開催されている見本市やショー等でよく見られるオーソドックスな外観であります。 見た目は全く違いますが、原子力施設用ロボットの開発で得られた技術が使われているという意味では、メイドロボ「WAKAMARU」 の兄弟に相当するものですね。 名前はMARS-Gですが、シリーズ名である「MARS」は「戦神(アレス)」ではなく、「Maintenance Assisted Robot Sysytem」の略称。直訳は「保全支援ロボットシステム」ですが、三菱重工では「原子力防災支援ロボット」としています。 残念ながら型番の「G」も「ゴッド」の略ではない模様です。(合体・分離や変形はしません。) 母体となった原子力用のMARSシリーズには、マニピュレータがついたものや、遮蔽の運搬に使うものなど、いろいろなバリエーションがあるようです。Q&Aを読むと、シリーズの複数のタイプのロボットでチームを組んで使うことも想定している模様であります。↓MARSシリーズのホームページはこちら。http://www.mhi.co.jp/kobe/mhikobe/products/atomic/mars/index_h.html ところで、不整地走破ロボットと言えば、国外ではパワーショベルに昆虫の様な脚がついたでかいロボット(アニメ「ダ*ラム」に出てきた「デザートガ*ナー」みたいなの)もあるのですが、そういうのは我が国では作っていないのでしょうか? この辺、専門外なのでよく分かりません。