新潟に来てます。→親父と柏崎刈羽の変圧器火災について今更議論。
こんにちは。 昨晩から、新潟の(生まれ育った)家に来ています。 自宅と違って高気密高断熱じゃないので、部屋から一歩出ると寒いです。 外には50cm程、雪が積もっています。庭の雪の上には、なにやら動物(恐らく兎)の足跡が。猪や熊の出る職場にいるので珍しくもありませんが、雪の上にあるのを見ると「帰ってきたんだなあ」と思います。 さて、昨晩は越前蟹を食べながら(←あっというまになくなった・・・高かったのに)、数年前の中越沖地震で柏崎刈羽の所内変圧器が燃えた事について、父と議論。 父いわく、「原子力発電所で火災があったのはとんでもないことだ」。 ・神戸の震災と異なり他で火災がなかったため、画面映りを重視するTV局に注目されたこと。(そして、後でNHKが発電所関係者に「やりすぎた、ごめん」したこと。)・燃えたのは所内変圧器で、原子力安全にはまったく関係ない設備であること。・地震で消火配管が破損して水が出なかったが、火災に備えて周りにはコンクリートの防火壁があり、他の建物とも離れていて、延焼のリスクはきわめて小さかったこと。・原子炉の「止める・冷やす・閉じ込める」機能の確保や確認が最重要であり、限られた人員の中、変圧器の火災を後回しにした判断は間違っていない(と私は思う)こと。・道路の混雑により、発電所職員が駆けつけられなかったこと。・自宅が被災して家族とも連絡が取れない中、何日も帰らずに対応した職員が大勢いること。 ・・・などを説明しましたが、まったく駄目でした。 だうやら、「地震に強いなら止めないで発電できるはず」※とまで思っている模様で。 だったら、変電所にも24時間消防車を貼り付けないといけないのではないかなあ。 一日中TV見ているのに、対策として消防車が配備された事や、消火配管が地上に移設された事、 消火用水タンクが複数設置された事、消防へのホットラインが整備された事、変圧器と建屋の間の母線の基礎部が強化された事、なんかは知らないんですよね。 全部公表されているし、柏崎刈羽の職員でない私さえ知っているのに。 つまり、TVではあれだけ騒ぐだけ騒いで、その後にどんな対策がとられたかは殆ど報道されてない、ってことなんでしょうか。 (※、「地震に強いなら止めないで発電できるはず」:実際、私の前の職場の上司の奥さんが言った。旦那は「ごめんよ、みんな」という顔で苦笑していた。)