Fraser Suites Le Claridge Champs-Elysees('14 パリで☆ノエル☆ 2)
クリスマスイブの午後8時ごろ、到着出口を出ても人は少なめ。タクシー乗場に向かう途中、白タク運ちゃんがたむろっているエリア真横に、「タクシーインフォーメーション」というコーナーがあった。あんなの前からあったっけ? あのインフォーメーションに近づこうとしたら、白タク運ちゃんが「TAXI ? TAXI ?」とわらわら寄ってきそう。正規のコーナーとしても場所が悪すぎよ。君子危うきに近寄らず!まっすぐターミナル外のタクシー乗場へ行くと、乗場には列もなくすぐに乗れた。ベンツのタクシー、乗り心地いとよろし。イブの夜は渋滞なし。サンドニから環状道路、ポルトマイヨー、凱旋門ロンポワンをぐるっと半周してシャンゼリゼ通りに入り、最後にUターンしてシャンゼリゼのマリオット前につけてくれた。荷物代チップ込みで60ユーロ。泊るホテルはマリオットではありませぬ。マリオットの隣の隣、この目立たない入口から入る『フレイザースイーツ ル クラリッジ シャンゼリゼ』。大阪ナンバにあるフレイザーレジデンスと同系列のホテルで、ホテルグループの本社はシンガポールにある。前半の3泊をここで過ごした。場所はシャンゼリゼ通り沿い、化粧品店の『SEPHORA』とCDなどを扱っている『Fnac』の間。スーパーのモノプリまで徒歩1分。メトロはジョルジュ・サンク駅とフランクリン・ルーズベルト駅の2駅へそれぞれ徒歩3分くらいと、交通至便な場所にある。ドアマン(警備員)常駐の入口を入り、エレベーターで1階上がったところにレセプションがある。チェックイン時のレセプショニストは笑顔にあふれた素敵な人だった。客室へ行くエレベーターは、部屋のキーを差し込まないと行けないようになっている。どでかいキングベッドがどど~んとある。写真ではわかりにくいが、すごく大きなベッドだった。二人で寝ても、向こうのほうに人が寝ていると感じるくらい広い。ベッドの上には、バスローブとスリッパがセットされていた。このスリッパはふっかふか。ベッド前エリアには、食事をしやすいテーブルがある。お仕事モードにもなりやすそうなデスクも。ここの一番の特徴はミニキッチンがあること。独立した小部屋にミニキッチンがある。IH調理器、コーヒーメーカー、湯沸かしポット、シンク、冷蔵庫、トースター、食洗機、カトラリー、ワインオープナー、包丁、食器類、電子レンジがある。紅茶やコーヒー類は、飲んだ分ちゃんと補充されていた。あまり食事にお金をかけたくない我が家の旅行スタイルには、とても便利なホテルだった。バスルームは、バスタブあり。シャワーはハンドシャワー。シャンプー類はロクシタンだった。洗面台前の床に、これ見よがしに☆☆☆☆があるのが笑える。ランドリーコーナーは別にあるようだ。Wi-Fi接続は無料。チェックイン時にIDとパスワードを書いた紙をくれる。書いたものをくれるのは有難い。口でささっと言われてしまうと、聞き間違えてしまうこともあるから。いい意味でとても合理的なホテル。いわゆる〈フランスっぽさ〉は薄いが、部屋から中庭を眺めれば、やっぱりパリ気分。☆ノエル☆バージョンのイルミネーションが美しい。予約はホームページからで、事前決済料金で1泊300ユーロ台。ユーロ安時の3万円台と思うと場所的にもリーズナブルだが、145円をかけると「う〜ん」というところ。パリの宿泊代は高いから。きめ細やかなサービス、例えばコンシェルジュに取りにくいオペラのチケットを取ってもらう、ドアマンやベルにお姫様のように扱ってもらう、ということを期待できるホテルではないが、ヒルトン・シェラトンクラスのホテルでいいやっ!と思っているなら、何の不満も出ないホテルだった。客層は多国籍でファミリーが多い。シャンゼリゼ通りは夜も賑やかで、バレエ観賞後に帰ってきてもメトロの駅からホテルまで不安に感じることがない。スリはいるだろうけど、暗い人気のない夜道を歩くよりはずっとましで、バスティーユから1号線で乗り換えなし、オペラ方面からも9号線で乗り換えなしのこの場所はこの上なく便利だった。Fraser Suites Le Claridge Champs-Elysees 74 Avenue Des Champs Elysees, 75008 Paris, France